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それほど騒がれない盤であるが一部の心ある(?)マニアが『これは本当に好いなあぁ』と思う極少数の盤は誰しも手放すことがないので、再発されることがなければ市場に出ることは殆どない。それらは地味な盤であればあるほど再発から見放され、ますます忘れ去られる運命となる。 横綱級な廃盤、たとえばあの一世を風靡した(?)雑誌『幻のCDレア盤/廃盤』掲載の★★★★★の諸盤、又、雑誌には掲載がないが『Trio Davenport』、『Railroad』、『Prysm』、『Smithonian』、『Nexus』、『Time Remember』等々のオークションや店頭では確実に5桁には高騰するであろう一群、私もマニアの端クレであるので一時血眼で捜し、凡そ蒐集したが一旦入手してみると落胆する盤が半数、なるほどの盤が半数と言ったところであった。特にその中でも優れた盤の出来の良さは突飛であるのは言うまでもない。 今回はそう言う盤と比較すると全くの小粒、同列に語るのが些か疑問な盤ではあるが、ラックの奥に大切に仕舞い込んでいた数枚の『名盤』(?)をアップしたい。紹介することで再発され希少性が失われるという悪しき影響も考えられるが、それほど影響力のあるブログではないし、また、あくまでこの駄耳で聴き私的に名盤と思い込んでいるだけなので心配には及ぶまい。 先ずはスティープル・チェイス等でエキサイティングなヴァイブを聴かせるジョー・ロックがヘンリー・マンシーニの美曲をビリー・チャイルズ・トリオ(w エディ・ゴメス、ジョン・ジャクソン)と奏した名盤『Tribute To Henry Mancini』である。ヘンリー・マンシーニの蜜のように甘い旋律をジョー・ロックがセンシティブに優しく紡いでゆく様は何度聴いても感涙する。ビリー・チャイルズのピアノも繊細なタッチを極め、ジャケも秀逸で言うことはない。 Joe Locke & New York Quartet 『Tribute To Henry Mancini』(1994) さて続いてGuido Manusarudi率いるピアノ・トリオにGeorge Garzoneのサックス(テナー&ソプラノ)が加わる優れ盤である。Manusarudi や Garzoneの吹き込みは様々なところで遭遇し、何回か落胆を食っているが、これは相当出来のいい部類に入ると思われる。特にManusardi は昔は人気のあるピアニストという印象であったが、最近の凋落はどうしたものだろう、中古盤は大幅値引きに関らず売れ残っているのをよく目にする。また、Garzoneもミュージシャン'ズミュージシャンなどと鳴りもの入りで紹介された当初は騒がれたが最近は静かになったものである。そういう不遇な盤であるが百聞は一見にしかず、いや、百見は一聴にしかず、ここでのGarzoneのサックスの素晴らしさはどうだろう。たとえば#2 『Engadina Valley』でのソプラノの艶やかな伸びは唖然と聴き入るだけであるし、#4 Manusarudiのペンによる『Anytime, Anywhere』のテナーの重厚にして優雅なブロウは、以前書き込んだ『サックスは古いものが好い』とする主張を覆すに十分な説得力がある。流石の先生である。 G.Manusardi G.Garzone J.Lockwood B.Gullotti 『Colored Passages』(1993) さてさて、続く一枚であるが不勉強で無知ゆえ演奏者についての情報を全く持ち合わせていない。しかし、自信を持って推薦できる私的な名盤である。こう言い切る事は取りも直さず、かく傾向の盤が好きなのだという私の勝手な宣言にほかならない。ベーシストPavel Pesta のリーダー作品でスイスPlainisphare レーベルから1996年の吹き込み。" Re-Bop Quintet "と名のるくらいなのでビ・バップに新たな息吹を吹き込むコンセプトなのだろうか。産地がアメリカでないところに何か物語るものがある。確かに切れのいいペットとテナーのフロント2管が小気味好く、加えてPatrick Mullerの宝石のように光るセンシティブなピアノ演奏にあっけなく脱帽してしまう、他にリーダー作があるなら期待できるピアニストである。ジャズかくあるべしと一時固い確信を持つことができる稀有な私的名盤。ジャケも秀逸、と言うより私の好み。歴史は繰り返すという言葉が脳裏を過る。 Pavel Pesta Re-Bop Quintet 『Some Places』(1996) 注:上記3枚の盤紹介中、廃盤を思わせる一文があるが廃盤か否かは不明である。 続きは後日。。
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