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    ■2016/07/17(日) ■『Signal Sessions』の話


    同じ過ちをおかすことには自ら知り得ぬ何か潜在する深い訳があるのではないかと思う時がある。
    例えば今回紹介する『Signal Sessions』である。知る人ぞ知る盤であるが知らない人は知ることがない…当たり前だが。今を遡る60年、西暦1955年、本邦 昭和で言えば30年の録音である。私はこの2枚組CDが好きで、きっと生涯盤だろうと思っていたのだが、以前もお話ししたチャリを買うのに売っぱらったCDの内に入れてしまったらしく、どこを探せど出てこないのだ。無いとなるとどうしても入手したくなるのが人の常、いや私の性格である。いたるところに手を伸ばして求めたが能わず。…まあいっかCD1枚くらい、いや2枚くらいと思いこませようと努力していたやさき遂に見つけてしまったのだ!JR御茶ノ水駅聖橋口前のDU、普段は殆どジャズ東京に行くばかりで見向きもしない店である。もしかして私が売ってしまったものが廻ってきたのか!とも思う。そう言うことを差し置いて、実に嬉しい。"一粒で2度美味しい" とかいうキャチ・コピーを思い出して微笑む。
    で、問題提起:この喜びを得るがために私は無意識の内に売ってしまったというのか…まさかね?!
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    ■2015/02/22(日) 珍屋 ~"猫棚"稀少盤の話~

    出張の帰路、ぼんやりと車窓を眺めながら過ぎし日のジャズ盤蒐集の交々に考えを巡らせた。真に心震わす感動盤は何枚あったろうか?あの盤はどこで入手したのだったろうか?等々...ジャズ盤蒐集に関わる瑣末なことを回顧(?)していた。嘗ては遠く地方のショップを訪ねたことも何度もあったし何時間も並んで入手した盤もあった。愚かにもエネルギッシュな日々であった。廃盤セールに並ぶ顔なじみの仲間も何人かいたが寂しいことに徐々に人数が減った。それは或る時期レア本掲載盤を筆頭に再プレス・ラッシュが始まった、まさにその時期と符合する。しかしそれでも忘れられない特別な盤が数枚ある。

    稀少盤ゲットで言えば最大手の総合ショップ "ディスク・ユニオン"での蒐集数が断トツだろう。廃盤セールその他廃盤コーナーで入手した所謂"稀少盤"や"廃盤"については枚挙にいとまがない。加えて新たな稀少盤の発掘も含めある種のイノベーター的な存在と言える。その良し悪し/功罪はさて置き、今回はそういう気概は全く無い であろう(揶揄しているわけでは決してない) "珍屋"の話である。

    国分寺に"珍屋"という中古レコード屋がある。何年もの間訪ねていないので今現在あるのかどうか不明だ。その珍屋で私は2枚の稀少盤、私的には貴重盤と呼びたいCDを入手した。

    珍屋は国分寺に3店舗ある。車で行くと国立から国分寺駅前を過ぎ緩い坂を下ってトヨタのディーラーの角を左折し直ぐを右折すると2軒目左が件の珍屋である。1軒目角の店は何故かいつもシャッターが閉まっているのでその前を少し借りて駐車する。昔の駄菓子屋にあった様なペンキの禿げかかった白枠の硝子戸を開けるとレコード満載の段ボール箱が迷路を作っている。右奥の立った箱にお手製インデクスが挟まれたジャズCDコーナーがある。在庫はいつも沈滞気味でそこだけ時間が止まっている様だ。で、残念ながらこの店でこれはというCDに遭遇したことは無い。いつもここへ違法駐車(!)して駅の向こう側にある2軒の店に行くことが多い。勿論店のお兄さんへ向こう側の珍屋行く旨は言っておく。何度も行っていると所謂"顔"になって事はスムーズに運ぶ。

    ガードをくぐって駅の向こう側へ歩き左に曲がって少し上ったところ右、確か花屋さんの辺りに国分寺2軒目の珍屋がある。狭いドアを開けるとレコードが陳列され左奥にCD棚がいくつかコンパートメント状にある。その2ヶ目の棚の上が"猫"の定位置である。勿論置物ではなく生きている猫である。その"猫棚"(?)の右上で私は生涯の愛聴盤2枚を入手した。

    一枚目はチェット・ベーカー国内盤CD『ミラノの枯葉』1977年ミラノのスタジオ録音盤。1991年に国内CD化されたが何故か入手し損なったままになり私的に幻化していた。チェットの恋人ルース・ヤングもヴォーカルで2曲参加しておりまさに血眼で探していたものだ。今だあの棚の一角にこの盤を見つけた時の驚きと喜びの感覚は忘れない。またルース・ヤングの深く哀しい"枯葉"の歌唱は生涯の一曲である。あれから数十年経つがこの盤は入手盤以外で1枚しかお目にかかっていない。因みにジャケットは違うが数年前に輸入盤で発売された。輸入盤のジャケがアナログ的にはオリジナルかも知れないが心情的に私はこちらが断然好い。

       
            
    Feb22_03.jpg
               チェット・ベーカー『ミラノの枯葉』
              (1977年 Milano 録音 KICJ57 ) 

    もう一枚はこれも国内盤である。ラズロ・ガードニー『シークレット』1986年録音のピアノ・トリオ盤で1988年国内CD発売された。後年(2005年)あのレア本が発売され初っ端1枚目に収録されてブレークしたが当時は普通の値段で購入できた。この盤も内容秀逸で今聴いても全く古さを感じさせないピアノ・トリオのマスターピースだっ。

            
    Feb22_02.jpg
                ラズロ・ガードニー『シークレット』
             (1986年 Boston 録音 P33D 28015 )

    各入手の際、余りの嬉しさにゲッとかウッとかの声を出してしまったことは確かでさぞや猫も驚いたに違いなかった。あの猫は存命だろうか? もしやこの2枚、あの猫に導かれてゲットできた盤かも知れない。(笑)

    因みに3軒目は2軒目を右に出て直ぐの左側。ゴチャゴチャ狭いところで、此処も残念ながらこれという盤を入手したことは1度もない。

    最早私自身、血眼で捜す盤は取り立ててないが、ふとあの街を訪ねてみたい気がする今日この頃である。


    14:57 | トラックバック(0) | コメント(4) | Favorite Rare CD | Page Top


    ■2015/01/07(水) フランスのスタンダーズ盤 その他

    去年から今年の話となる。暮れの30日から始め玄関を占拠している書籍の山の整理を新年の2日まで4日間かけて行った。内1日は徹夜をするほどだった。ついては面白い本に寄り道をしてしまったのも作業を長びかせた原因であった。。結果、約1000冊ほどを選別し某ブックオフへ売却。如何に本を無駄に放置してきたのか痛いほど感じた。今にして思えばビフォア/アフターの写真を撮っておけば良かったのだ。早速そこにロードバイクを置いてみると今までになく好い感じになった。玄関に入ると崩れおちんばかりの書籍の山だったのだから比較対象が悪過ぎる。次回はバイクを壁にディスプレイするか天井から吊るすのも好いかも知れない。とりあえずこの感じをキープして行きたいものだ。家人曰く "やればできるじゃないの" 蓋し名言である。

                           
    __ (25) 
                         我が家の玄関風景:アフター

    毎回毎回中途半端に古い録音盤の話で恐縮だがフランス産のジャズである。フランスのジャズと一括りで言うのも乱暴だが仏ジャズがあるとついつい手が伸びてしまう悪い癖がある。そしてどの国のジャズでもほぼ確率的に同率なのだがおおよそ落胆することが多い。しかし懲りずに手を出す。砂漠に砂金ほどのレア度ではないが探さない限りは好い盤に巡り会えないからだ。そのスタンスはこれからも普遍だろう。楽な方法として誰かのレコメンドに乗っかってしまうと言う方法もある。けれどそればかりしていると漁盤の快感の半分(?)を捨てたことにもなるし自らの感受性も誰のものか怪しくなってくる。"自分の感受性くらい・・・"とか言う女流詩人の優れた作品があったっけ。自らの感覚を頼りに切り拓く快感である。誰が何を言ったって気にするところではない、自らの感覚を持って判断すれば好いのだ。

    ついついジャズ盤に手を出す理由にはもう一つある。私は舶来ものに弱いのである。恥ずかしい話であるが私は今だ西洋に根強いコンプレックスを抱いている。特にフランス、イタリア、ドイツ、イギリス等 歴史ある欧州の諸国、それに北欧を加え、狩猟とチーズとワイン(?)石の文化、キリスト教の深き信仰等々に言われない憧憬と裏返しのコンプレックスを抱いている。米国一本であったジャズ鑑賞にいつしか欧州の或る種のフレイバー(クラシック的要素?いやそれだけではない気もするが)を有するジャズが取って代わるようになり米国ジャズにはないそのフレーバーに陶然となってしまった訳である。しかし被れてはいるが数をこなして行くうちに欧州のジャズとて米国のジャズとて優れて心に響いてくるものはホンの一括りであることを悟った。欧州らしさという漠然とした雰囲気だけでよしとするほどいつまでもおめでたくないのは私だけではなかった。現在の余剰する欧州ピアノ・トリオ市場を見渡せばそれは明らかだ。二束三文の盤が犇いている。嘗ては圧倒的に素晴らしい希少廃盤と騒がれ※万円でトレードされた盤もごく廉価で目にする。それが現実だ。但し玉石混交だと私は思っている。

    さて話が飛んでしまった。フランス産のジャズ盤である。珍しくスタンダーズを演っている。特にフランス産ではスタンダーズをやる管入り盤を余り知らないのでこれは珍しいと思っている。1989年録音と言うから四半世紀も昔となる。Andre Jaumeなるサックス吹きの盤でバックはピアニスト:Jean-Sebastien Simonoviez 率いるトリオのシンプルな構成で両者とも初聞な演奏家である。A.Jaumeを検索すると結構な枚数が吹き込まれている。入手可能盤はどれも高額なプライスが着けられているので、その筋では高名なのだろう。知らぬは私だけと言うことか。吹くのはテナーとソプラノ、それにバスクラ。初っ端は何と驚きの#1 "Autumn In NewYork"である。私の常識では欧州ジャズでこの曲を採り上げるのはレアであるという凡そ根拠のない先入観を持っている。幾分フィル・ウッズ的な磊落な吹き方であるのも意外だ。結構イケる。好きな演奏だ。#2"Alone Together"も驚く。これも同様欧州ジャズではレアではないかと言う偏見を持っている。これはソプラノで吹く。どこかコルトレーンに似ている。#3"Nigh And Day"ではないか。これも違和感あり。つまり欧州らしさがない。#4"Day Dream"ストレホーン/エリントンの曲だがどこか理屈っぽく面白くない。そして意外なことだが次曲に伏兵がいた。#5"Beatrice"何とこんなところにサム・リバースの作品が来ようとは。哀愁のバスクラが醸す堪らない遣る瀬無さよ。ベストトラックか? そして#6"My Funny Valentine"である。ここまでくるとスタンダーズとタイトルした意味が分かるがこの演奏は理屈っぽいのでダメ。#7"I'm Old Fashioned"も今ひとつ。とうとう我慢できず自曲を演奏した#8"Escapade"ではM.タイナーが出てきそうな堰を切ったようなモーダルな演奏に突入。本当はこう言うのが演りたかったのだと言わんばかり。でとうとう『スタンダーズ』と名打ったくせにロリンズばり#9"Andre"(B.Collete)のムンムンした演奏に突入してしまう。そして最終曲にはJ.V.Heusenの名曲#10"Nancy"の登場で口直しと言う算段である。流石に湿度ある素晴らしい演奏である。#5 #10の2曲で決まり。

           
    Feb04#01
                 Andre Jaume Quartet
                   『Standards』
             (1989年フランス録音 CELP C12) 


    19:35 | トラックバック(0) | コメント(0) | Favorite Rare CD | Page Top


    ■2014/05/11(日) 様々な"Time Remembered"

    "花に嵐の喩もあるさ、サヨナラだけが人生さ" とは元が誰の言葉で誰の翻訳だったか忘れたが蓋し名訳である。深い意味はさて置き即物的な話で色気もないが気候のからくりで春は強風がよく吹く。せっかく咲いた花々をじっくり鑑賞することもなく散らされた無念を幾度も経験した。その経験から学べば開花に立ち会えた一瞬の僥倖を貪らなければならず、又の機会はないのだと心得なければならない。ここで言うところの花は安直なイメージしか持てないので桜以外思い浮かばない。そして青空に咲く満開の桜は何故かビル・エヴァンスの名曲 "Time Remembered" を想わせる。いやはや強引な展開で"Time Remembered"に話を着地させてしまった。

    そう言う訳で私のアイポッドには様々な奏者による "Time Remembered" が30曲以上収録されている。もちろんこの曲が好きなのだ。静謐を湛えた美しい旋律。淡色でありながら深みを帯びた色彩ある演奏はそれぞれに微妙な色合いを異にしている。その何れも個性があって好い。しかし自分の中では自ずと序列が出来上がっている。エヴァンスの演奏(これも数曲あるが)を除外するとやはり私的には Stefano Battaglia 、Tad Britton、Arrigo Cappelletti 、Eric Frey 、
    Trio Acoustic(Zoltan Olah)、Wolfert Brederode、Gösta Rundqvist 、Kenny Werner、Alfredo Remus、Joey Calderazzo、Sic trio(Isabel Membrilla)、Roberto Olzer、Marco Marconi、Piero Frassi、Gary Schunk、Ken Rhodes、Joe Simon、Chano Domínguez、Roland Batik …ピアノ・トリオではおおよそこんな好みの順である。が、
    最近このブログでも紹介した Dave Buehler Trioを聴き込むと異変が起きた。ステファノ・バタグリアや タッド・ブリットンを抑えベスト・フェイバリッツの座を射止めている。

    さてインターバルが随分になってしまった。

    この"Time Remembered"については音楽のスキルがあるならばハーモニー/コードの面白さとメロディについて気の利いたことを言及できるのであろうが私にその知識はない。唯一言えることはエヴァンスの美意識が凝縮した最もエヴァンスらしい作品だということ。その緩やかさと深さを湛えた美しい旋律には何か云いようのない思想が宿っているような気がしてならない。それがどういうものであるかこれも上手くは言えない。いやはや これでは何も語ったことにならないな。勘弁。

    閑話休題。

    休日の今日 絶好の日和に恵まれた。勿論 最近嵌ったサイクリングの日和である。

    朝起きると早速風呂に入る。湯船の中で今日のサイクリングのルートをあれこれ想定する。今日は無念にも途中で力尽き引き返してしまったあの峠をなんにしても制覇しようと思う。そんなことを考えながら湯舟に浮かぶ。朝食を摂りイソイソとビブ・ショーツとジャージに着替える。すると何故か得も言えないものがこみあげてくるのを感じる。そう平坦に云えばワクワクしてくるのだ。もう何十年も感じたことのない感情だ。嬉しい。

    そう言う訳で今日は非常に辛く厳しかったがどうにかあの峠を制覇した。エンジンはこの肉体だが如何せん半世紀以上落ちのポンコツだ。大勢の若いライダーに抜かれながらもどうにか頂上を極めた。峠の休憩所で私より6つ年長のライダーの方と話をした。その方のバイクはクロモリで実に渋い。最近はスピード第一のロード・バイクばかりでねぇと少し困った顔で仰った。斯く言う私のそれも自転車屋さんに薦められて購入した今流行りのカーボン製、若干の違和感を覚えているのは否めない。実は私も風景を眺めながら気に入った写真を撮るような輪行をしたかったのだと云うと、それではもう一台そういうバイクを買えば好いですねと云う。なるほどそう言う選択もあるなぁと目から鱗が落ちるように思い至る。なぜこれほど簡単なことを思いつかなかったのだろう。

    帰り道近所の坂道を登った。登る度にキツイなぁと思う坂だったが大きな峠超えを達成した後なので何の苦もなく登り切った。これを進歩/向上と云うのだろうね。まだまだやれるさ・・・。 

    因みに今日は何故かルグランの名曲 "What Are You Doing The Rest Of Your Life"が頭に鳴っていた。木漏れ陽のなか鼻唄しながら帰ったのであった。
      
       
    __ (10)      __ (11)       __ (13)

        峠の途中の地蔵様/ヘッドフォンか?  欅の老木/重厚感がウッド・ベースの様   川沿いの心地好い下り道/登るから下れる  
     





    01:34 | トラックバック(0) | コメント(0) | Favorite Tune | Page Top


    ■2014/01/02(木) 年明け盤は経年変化もものともせずに鮮烈だ!

    CDを購入するとインナー(トレイ)を白に変える。これは定かに覚えていないが数十年前からの私のささやかな習慣(?)である。黒いインナーはどうも見た目がいけない。勿論黒が似合うジャケもないことはないが殆ど白色が映える (と思い込んでいる)。いやいやそんなキレイ事ではない。それは或る種儀式的なもので自分のものだという他者に対するマーキング、動物的/本能的な狩猟成果の告知的儀式かも知れない(笑)

    そこで困ったことがある。白いインナーは経年変化に弱い。太陽光を浴びると黄色く変色するのである (多分)。陽の当たらない場所に置かれたものでさえ全体的に黄ばんだようになる。うむ、全て形あるものは変化してゆく。致し方ないことであるなぁと悟らざるを得ない。そう言う訳で定期的に白いプラジャケ(3枚セット)や白いインナー(5枚セット)を大量に買い込んでくる。

    何時のことであったかオークションで落札を頂いた方からこれはオリジナルではない、なぜならケースのインナーが違うとのご指摘を受けた。爾来希少盤、或は希少盤になり得る盤のオリジナルケースは厄介でも保管しておくことにした。オリジナル信奉者に失望を与えないためである。しかし実のところCDケースにまで及ぶ拘りを理解はするが持ち合わせていない。それでも片やデジパックやアナログ盤を模した紙ジャケにはそれほど好意的ではないという実に中途半端で不思議な立ち位置にいる私だ。

    時たま取り出して聴く格別のお気に入り盤がある。既に音源は私の内に在るのでその頻度にそれほどの意味はないのだが年に数回、或は数年に1回聴く程度である。で殊更困ったことが発生する。そのインターバルの長さを物語るようにお気に入り盤のプラジャケの真っ白なインナーが無残にも黄色く変色しているのである。いやはやこれほど黄ばんでしまうほど放って置いたのかとの想いが過る。いや、でもお前のことは忘れたことはなかったのだよと擬人的にCDに語りかけてみる(笑)・・・その言葉に嘘はない。その証拠にターンテーブルに載せれば曲順やアドリブの順番、いつもの場所で出てくるお馴染みのクリシェまで諳んじているではないか。宛ら昔の恋人の鮮烈な印象に似て決して記憶から消えることはないのだ。 哀しい男の性の様だ。

    真新しい白いインナーに差し替えられた件の愛聴盤は息吹を吹き返したように輝きを増す。同様真新しいビニール・カバーに入れて厳かに元のラックに戻すのである。そんなこんなを繰り返しているのであるがこれも或る種蒐集の快楽の変形であろう。

    さて今年の初め、新年の初聴き盤である。この盤も例外なくインナーが黄ばんでいた1枚である。しかし聴く度に蘇るこの強烈な鮮度は驚嘆に値する。数あるニルス・ラン・ドーキー盤において、また数あるボブ・バーグ盤において、また数あるトム・ハレル盤において・・・これほどエッジの際立った盤を他に知らない。#1 "Miles Apart"を聴く度、駄洒落ではないが頭の中をシャフルされるような激しい感動に襲われる。何れのパートにも輝かしく弾けたアドリブが満ちている。これぞ真に年明けに相応しい盤といえよう。
                        
     

                         Jan01#01
                         The Klaus Suonsaari Quintet 『Reflecting Times』
                         (1987年録音 Stryville Records STCD4125)
                                   # All Tunes

    00:16 | トラックバック(0) | コメント(0) | Favorite Rare CD | Page Top


    ■2013/05/05(日) 人は何故群れるのか~心に沁み入るピアノ・トリオの話

    連休だからと言って意味もなく出かけることは慎んだ方が好い。

    何度も痛い目に遭えば学習するのが人間と言うものだ。しかし人並みな家人は連休という言葉に条件反射して盛んに外出をアッピールしてくる。仕方なく人並みの夫婦関係を保ちたい私は最近購入した車で出かける事にした。私は出かけるのを良しとした訳ではなく単純に運転を楽しみたいのである。コーナーを堅実にトレースする感触、道路の段差のごつごつとした心地よく固い柔らかさ(?)、中速から立ち上がる確実な加速感等々・・・。で、田舎住まいの私はより田舎を目指し出かけた訳である。しかし案の定高速道路へ上がり少し走ると重体、いや渋滞の兆しである。これはいかんぞ、と次の出口で降り潔くUターンした。折衷案がそういう時には実に有効である。電車で都内の植物園でも行こうではないかと提案する。では根津神社へ行きたいと家人が頓珍漢なことを言う。そうだったあそこは躑躅で有名だった。東大の近く医大病院の傍だった記憶があるがそれほど大したところではなかったと思うが了諾した。途中飯田橋で南北線乗り換えで行けば神楽坂あたりの小洒落た割烹でランチが食えるしと思うと足も軽い。そう言う訳で神楽坂のコスパな食事は大いに満足した。しかし根津神社の参道に連なる的屋と人の群れには辟易であった。ここも促々と退散し東京駅のビル地下と銀座へ足を伸ばし、まさに『安近短』の連休の締めとした・・それにしても何故に人は群れたがるのか?

    さてジャズ盤の話としよう。

    ジャズと言えばピアノ・トリオという風潮(?)だが、実のところこれぞという盤が見当たらない。平均点的な盤は沢山あれどこれぞと云うものが見当たらない。勿論ここで言う『これぞ』とは人により好みにより様々であろうが私の好みは定まっている。消えゆく音楽を言葉で表すと云う蟷螂の斧的試みをすれば抒情/耽美を基本としながらもアドリブの斬新的な美しさが際立ち音の粒立ちの好さと美メロを兼ね備えた速度感あるスリリングな演奏ということになろうがこれでは松花堂弁当のようだ(笑)

    余り紹介はしたくない盤がある。自分勝手で我儘な利己主義がそうさせるのは言うまでもない。良さを広めると直ぐに再発する利に敏い業者がいて苦労を台無しのする...そんな被害妄想まで考えてしまうような、今回の盤はそういう盤である。以前と或るセールで入手したピアノ・トリオ盤である。オリジナル盤が驚くほど安価であったので思わず購入した。ジャケを変えた再発盤が一時期出回り既に聴いた方も多いだろうがこの盤の抒情性は聴く度に時間を経過するに伴い心に沁み入ってならない。11曲全ての曲に底通する哀しみと美意識を抒情性という言葉で括るとすればまさにその極みである。ジャズ的な要素云々の議論からは逸脱するところは多分にあるだろう。しかしだからどうしたのかと開き直れるだけの厳然と圧倒するだけの感動量がここにはある。

                       
    May05~02
                         
     
    Junior Romero 『La Jungla』
                          (1993年録音? 自主製作盤?)


    さて続いてはピアノ・トリオの真っ当な盤。Fredric Zimmerman、名前からしてユダヤ系(多分?)のピアニストのリーダー盤である。この盤も極めて抒情/耽美的であり且つ流麗。先に紹介したJunior Romero と比較すればこちらの盤の方がよりジャズイディオムに則っている感がある。平たく言えばジャズ的。ピアニスト:Fredric Zimmermanが美メロを構築する様は見事であり宛ら西洋建築を創造するダ・ヴィンチを想わせる。ピアノを支えるベースも重厚。これは壮大な大理石の柱を想わせその譬えであればドラマーは装飾を彫り上げる職人であろうか。何にしても重厚で端正なピアノ・トリオの逸品である。

    副題が Trio Music Volume1:Standards とあるのでスタンダーズばかりである。世のピアノ・トリオ好きはオリジナル信奉者も多く、曲作りと演奏が相まって一人前(?)と評される方もいらっしゃる。分からぬ理屈でもないが、私的にはスタンダーズを演って欲しいと思っている。スタンダーズの解釈と演奏こそピアニスト、トリオのセンスを推し量れる精緻なレベルメータであるし、名曲はそこかしこに転がっている訳ではないからである。名演は名曲あってのもの、また名演あってこそ名曲が輝くのだと信じたい。 残念ながらCDは現在入手難だがMP3で聴くことが可能だ。 #1 #2 #4 #6 #9 がお勧め。 

                       
    Apr22~01
                       Fredric Zimmerman 『Trio Music Volume 1 :Standards』
                            (1996年録音 Floaty Music)

    14:37 | トラックバック(0) | コメント(0) | Favorite Rare CD | Page Top


    ■2012/12/08(土) 心に響く極めつき盤2枚

    とある落語家の襲名記念寄席の案内ハガキが送られて来た。ウィークデイの開演であったが高座に上がる面子も豪華、これを見逃したら一生の不覚(笑)とばかり会社に少し多めの休暇願いを出し準備万端に備えた。そして今朝風呂上り、もしや予約開始日は今日じゃないよなぁと心配になり案内ハガキを見ると的中の今日、しかも午前10時から。時既に11時を回っている。急いで電話をすると案の定完売したとのこと。イヤハヤやってしまった。そういうことで降って湧いたように何の予定のない休暇が転がり込んできた。しかも5連休。のんびり雪のあるところでも行って写真でも撮って来ようかなどと画策している。

    さて、サボりっぱなしのブログ、久しぶりにアップしたと思えば本と写真の話題ばかり。それでは"ジャズ"を標榜するブログ名を返上するしかないなと焦り、ラックを漁ってみる (あっ ダジャレになってしまった!)そこで今回は久々にガッンと来た盤を紹介したい。勿論その筋の目利き、いや耳利(聴)きの間では既に評価が定まっている盤だと思うがアンテナの低い私はその評判を耳にしたことはない。

    一枚目の『Herve Sellin Sextet / Branford Marsalis』に関しては最近偶然に入手することができたので嬉しさ半分で紹介したい。彼の初期作品は既に澤野商会からアナログ盤ジャケの体裁を変えてCD化されている。であるのでこの盤もマニアが芋蔓式蒐集の対象となっているのは想像に難くない。そういう付帯的な事はさて置き純粋に鑑賞対象として対峙してみれば一聴でピカイチな盤であることが判る。特に#2 "Second Breath Part 2 ”におけるHerve Sellin の神憑ったアドリブの飛翔とBranford Marsalis のテナー筆頭ブラスセクションの切り口は絶品。さながら最高の食材が一流の調理人によって極上の逸品に仕上がってゆく過程を目にしているかのようだ。メインはピアノであるが極め付きのスパイスはキレのあるブラスである。

               
    Dec08$01.jpg
                
                
     『Herve Sellin Sextet / Branford Marsalis』
             (1991年録音? Viviane Sicnasi Promotion COL 468172 2)
                              #All Tunes

    そしてもう一枚は多分ポーランドのサックス吹き1管盤。まさにサックス吹きと呼ぶに相応しい格好イイ男の盤である。この場合の『サックス吹き』とは言うまでもなく最大の賛辞だ。何年もジャズ盤を聴いていればその盤が自分に響く盤かそうでない盤かが直ぐにわかる。自分の感動の壺に響く盤は直ぐわかる。この場合の"わかる"とは"判る"である。"分かる"、"解る"ではない。ポーランド:遠い寒空に根付くジャズ魂にひたすら深く感動する。

               
    Dec08$02.jpg  
                     Jan Ptaszyn Woblewski Czwartet 
                           『Live In Hades』 
                     (1993年録音 Polonia Records CD 017 )  
                              #All Tune  

    22:43 | トラックバック(0) | コメント(0) | Favorite Rare CD | Page Top


    ■2012/09/22(土) フラナガン "Star Crossed Lovers" の話

    とうとうトミー・フラナガン"Star Crossed Lovers"の演奏盤をゲットした。

    昨日出張帰り、何気に寄ったお*水DUのピアノ・トリオ特集のコーナーでゲットしたのである。以前も記した通り、トミフラの演奏については村上春樹が小説『東京奇譚集』で採りあげており、私自身大好きな曲だったのでとても驚いたものだったが音源として目にしたこともなく諦めていたのだった。Tommy Flanagan 3 『Montreux
    ’77』と題されたそのCDは驚くことにOJCからの発売、しかもレーベルはパブロ。OJCと言えば本で例えればハード・カバー本が文庫化されたようなもので、遍く行き渡っていると考えても良いだろう。しかし不思議なことに嘗て一度も目にしたことがなく、またも私の漁盤の網の目が粗かった訳である。また惜しむらくは単独の収録でなくメドレーであること。またまた惜しむらくはトリオ演奏でなくソロ演奏、後半相方のメドレー曲"Jump For Joy"に至ってトリオ演奏になるという何とも残念な構成である。そういう事でトミー・フラナガンの演奏はゲットしたのだが今一であったという話である。勿論彼のソロ演奏は素晴らしく、これにベースの緩やかで想いを込めた演奏を添えたら各段に素晴らしいものになるのになぁ・・・今一残念と言うのはそういう意味である。

                     
    Sep22$01.jpg
             
                       Tommy Flanagan 3 『Montreux ’77
                      (1977録音 Pablo Live OJCCD-372-2)
                       #3 "Medley :Star Crossed Lovers/
                                  Jump For Joy"



    11:45 | トラックバック(0) | コメント(0) | Favorite Tune | Page Top


    ■2012/07/22(日) 吉村昭の短編小説とベルギーで吹き込まれた優れ盤の話

    短編小説が好きだ。何が魅力かと言えばその単刀直入な簡潔さであり、言い方を変えれば限られた枚数に起承転結を盛り込む作家の技量の見事さに感服したいからだ。制限ある紙面ゆえ、いきなり読者の興味を鷲掴みにしなければならない(?)のだからイントロの意気込み、或は創意工夫(?)は半端ではない。そんな鷲掴みされる快感も大きな魅力だ。

    外出には文庫本か新書を決まってポケットにねじ込んで行く。気に入った本がある時はウキウキ感があり、そうでない時は沈んでしまう・・・読むべき本がないこと、予測される面白さを見込める本がないこと、人さまには小さなことだがこの不在の事態は私にとっては一大事だ。これは或る種依存症の部類なのではないかと思う時もある。

    短編小説名手の一人と言えば数年前惜しくも亡くなってしまった吉村昭だ。彼の作品を最初読んだのは遠い昔『星への旅』という作品集だった。高校生の私には理解できないダークな部分も含まれていた。それでも何か得体の知れないものに突き動かされるような感動(?)を記憶している。以来、他にも短編の達人は沢山いるだろうが、若いころ受けた感動が印象的であったぶん今でも特別な存在となっている。私的には純文学の範疇に入れるのには少し違和感がある。かと言ってエンターテイメントに含めるのにはもっと違和感がある。実に私にとって吉村昭は吉村昭なのである(?) 、おおよそ好きな作家をカテゴライズするのは難しい、いや実はカテゴライズしたくないのかも知れない。

    吉村昭の短編小説の様なジャズが聴きたいと思う。何を突飛な譬えをと思われるかも知れないが、私の中では整合性のある切なる想いである。それがどんなものなのか語りたいと思うがそれを表現するだけの技量が残念だが私にはない。

    今日の一枚は最近、ラックの奥から探し出して頻繁に聴く Joe Lovano  『Solid Step』である。昔入手した時分には頻度高く聴いていたが、何時の間にか何処かへ仕舞い込んで行方が分からなくなっていた盤である。古く1986年、遥かベルギーで吹き込まれた私的名盤である。この盤の何よりの魅力はトランペットの私的アイドル:Bert Joris が参加していること、それにこれもピアニストの私的アイドル:Michel Herr が参加していることだ。流麗なM.ハーのピアノが転がり、J.ロバーノとB.ジョリスの2管フロントが粋なリフを切り込み、それぞれ絶妙なアドリブの色彩を描くさまは聴く度に惚れ惚れとする。

    この盤、話の流れを覆す様だが吉村昭との関連性は希薄かも知れない。支離滅裂な話になった、いつものことだが。

    そしてもうひとつ、この盤の録音年1986年を "古く" と阿って言ったが実はそれほど古いとは思っていない。既に今から26年前になるのだが・・・


             
    Jul16$01.jpg
                 Joe Lovano 『Solid Steps』
              (1986年録音 Jazz Club CD JC 6011)
                  # All Tunes

    22:09 | トラックバック(0) | コメント(0) | Favorite Rare CD | Page Top


    ■2012/06/12(火) レックス・ジャスパー弦楽入り盤を入手した話

    密かに探していた盤があった。あまり声高に云うと直ぐに再発されてしまう恐れがあったし、できればオリジナル(CDにオリジナルもなかろうが・・・笑)で入手したかったのだ。アナログでは簡単に入手できるし、音源はMP3でウェブ入手できる。しかし、ジャケの造作も特段に素晴らしくCDマニアを標榜する私としてはどうしてもCD盤で、物として所持したい盤であった。

    そんな盤が昨日やっと我が家に到着した。

    きょう日、船便で来たのだろうか、発注してから数ヶ月、実に長い間待たされた盤である。まさに一日千秋の想いで待ったというと大袈裟か。しかし、それに近い想い、到着までのワクワク感は最近では味わったことがない最高な想いだ。そう言う意味では実に有難いことだ。

    多分、大甘な盤なので、真っ
    当なジャズ・ファンは手を出さない盤かと思う。しかし弦楽入り盤が好きな私としては痺れるほど素晴らしい盤なのである。

         
                         Jun11$01.jpg
                              Lex Jasper 『Lexpression』 
                         (1986年録音 Limetree MCD 0016)                         
    06:10 | トラックバック(0) | コメント(0) | Favorite Rare CD | Page Top


    ■2012/01/10(火) 絶妙なブラス・アンサンブルのジャズを聴く

    ゴリゴリしたジャズが聴きたいと思う時もあれば逆にしっとりとした重厚なジャズを聴きたいと思う事もある。また、軽やかなボサノヴァを木漏れ陽の中で聴きたいと思う時もあれば、軽やかではあるが疾走感あるスリリングな演奏を求めることもある。また、時代を感じるセピア色のジャズに黄昏たいと思う時だってある。我儘な私はその時々の心理状態で聴きたい音楽が目まぐるしく変幻する。そんな取り留めのない好みを乱暴に纏めてみると・・・

    ①ゴリゴリなジャズ≒ハード・バップ系
    ②しっとり重厚+メロディアスなジャズ≒バラッズ系
    ③軽やかテンポ+メロディアスなジャズ≒ヴォサノバ系
    ④疾走感あるテクニカルなジャズ≒モーダル系
    ⑤古き好き時代のジャズ≒オールド系

     
    ・・・音楽用語が適正であるか否か、分類が正しいか否か全く分からないのであるが、以上の5つ位に分類ができると思う。②④あたりが最も目立ってしまうかも知れないが、①③とて捨てがたい。また、良くわからないが⑤こそ最も魅力的かも知れない。①のなかに②もあるだろうし⑤の中に①的要素や②もあるであろうから可笑しな分類ではある。最終的には如何に心に沁みたか否かなのだろうが、思いつきで分類してみた。後日考えると別な区分けができるかも知れない。

    ここ数年(或は数十年に亘るかも知れない)はピアノ・トリオばかりを中心に聴いてきた私のジャズ・ライフだが、近頃少しづつだが管モノの割合が増してきたようだ。管ではサックス、特に好きなのはバリトンだが実際は発売点数が多いテナーやアルトが自ずと多くなっている。また相方としてのペットやトロンボーンも多管の一翼を担っている事も多いので自然と聴いている。概して一管よりは2管、3管と言う風な多管傾向になっているようだ。宛ら糾う色糸が絶妙な色合いの布に仕上がる様に多管盤のアンサンブルの妙に快感を覚えるようになってきたという訳である。多管の好さに目覚めるのが余りに遅かったが、私の人生は往々にしてそういう事ばかり、趣味のジャズとて例外ではない。私的には整合性があるのだ(笑) で、上記の分類に当てはめると①②④あたりになるのだろうか。しかし何か足りない気がする。⑥絶妙なアンサンブルのジャズ といいう観点が欠落しているのかも知れない。上記に附しておこう。

    ⑥絶妙なアンサンブルのジャズ≒多管ジャズ系

    さて今回はまさに⑥を代表する盤の紹介である。優れたピアニスト Cees Slinger のオクテットによるNorth Sea Jazz fes.での稀少な音源。聴く度に心が豊かになると云うと大袈裟だろうか。重厚なブラス・アンサンブルが堪らない。ダスコ・ゴイコビッチの参加も光る逸品である。

           Jan09$03.jpg 
                 The Cees Slinger Octet
              『Live At The North Sea Jazz Festival』
               (1982録音 Limetree MCD198244)
                      #All Tunes


    00:11 | トラックバック(0) | コメント(2) | Favorite Rare CD | Page Top


    ■2011/10/15(土) 音を重ね合わせる

    最近、出かける時カメラを持ち歩く事が多くなっている。小ぶりのデジカメが好い感じな写真を撮ってくれるからだ。今使っているカメラはレンズが驚くほど明るく澄み亘った青空や深みある葉っぱの発色が特に優れている。嘗て使っていた一眼よりも使い勝手がいい。そういう事で浦松寿輝の本でも懐にして雨模様の散策も悪くはないが、やはり今の季節、からりと晴れた秋空のもとをカメラを提げてブラブラするのが好い。で、今日の雨は少しばかり恨めしい。


     
      
    019 - コピー    087 - コピー
       庭に咲く花々                            金木犀と青空                              

    写真も然ることながら、最近ジャズでは多管もの(?)に嵌っている。嘗てはそれ程興味がなかったのだが、遅ればせながら複数の管楽器が織りなす音色の妙に感じ入っている。再発されたのが嬉しい一枚がこれだ。これほど素晴らしい盤、そうはない。

       Sep2305.jpg
          Swiss Jazz Summit『Meret's Delight』
               (1990年録音 TCB9110)
      
          
         

    22:57 | トラックバック(0) | コメント(3) | Favorite Rare CD | Page Top


    ■2011/07/22(金) Philologyレーベルのチェット

    昨日、ネット・サーフィン(?)していて、たまたま訪問したオーディオ系のホーム・ページに何故かぐいぐいと魅せられて1時間近くも覗き込んでしまった。結局、過去の記事から現在まで殆ど読み切ってしまった。そこにはHP管理者の拘りに拘ってきたオーディオに対する異常な(失礼・・)執着の半生が綴られていて、オーディオには通り一遍の興味しかない私でさえ、何故か共感を覚えてしまった。収入の殆どをオーディオにつぎ込んでいるかの人生、敬服に値する。ざっと計算しても1,000万はオーバーしているかの機器類。そこまでの変遷過程にはざっと数十台と機器の入れ替えがあるとすれば・・・投資額は計り知れない。イヤハヤ・・・

    そこまでは行っていないが、私もジャズCDと古本に嵌って久しい。私の場合これ以上踏み込むと生活が破たんする少し手前でかろうじて踏み留まっている感じである。欲望に正直であれば、行くところまで行ってみたいのだが働きの悪い収入と理性がかろうじてそれを止めている。ざっと考えても整理したRDやCDを考えると現在のコレクションのおよそ倍くらいの購入があった筈で小さな物置小屋の一軒ぐらいは建てられてたかも知れない・・・大変な額を授業料に支払った計算になる。トホホである・・・

    話は飛ぶが、ジャズ関連HPで、最も信を置くサイトがある。きっと管理者はどこぞの音大か何かで教鞭を執っている不良な感じの先生に違いないと推測している。クラッシクの話題が中心で多いが、並行してジャズのCD紹介をされている。勝手に紹介をすると怒られそうなので概略だけでにするが、一枚一枚の盤紹介において奏者のプロフィルから導入しその情報が豊富かつ詳細で多分相当語学堪能、しかも多国語に精通している方とお見受けする。演奏についても専門的な切り口で鋭い指摘をするが、基本、人間的な温か味とユーモアが感じられる。唯一難点を言えば更新がされていないため、最新の盤紹介がなく一昔前の欧州盤紹介HPと言った体裁である。★マークで評点をしていて高得点盤は甲種推薦などと括り、その古風な物言いが楽しい。ジャズ批評等の推薦盤とは違った視線で盤選びをしているような気がする。そういう我が道を行く姿勢が好ましい。私が好いなあと思う盤が高評価である事が多く、僭越だが好みが近いのかも知れない・・・偉そうに言ってしまった、すみません。

    さて今回は怪しい(?)レーベルPhilologyを特集したい。私的には Philology≒チェット・ベーカーと短絡するくらいにチェットとの関連性が強いレーベルという印象をもっている。ご存じのとおりチェットには、音質的にも演奏的にも碌でもない盤が多く、私的にはその一翼を担って(?)いるレーベルがPhilologyという認識が強い。だからと言ってPhilologyのチェット盤全てが駄盤と言う訳ではない。幾枚かこれはという盤は存在する。真のチェット・マニアにはきっと駄盤などと言う概念は存在しないのかも知れない。軽口を叩くと石でも投げつけられるだろう。また、デュオ盤が多いのもPhilologyレーベルの特徴である。主だったものは聴いているが全て網羅してはいない。これは後日の特集としよう。そして近々では嘗ての『怪しい』というレーベルの印象を払拭するかのような新鮮なヴォーカル盤を発売するなど、時代の流れにも敏いところもあり侮れないレーベルでもある。又、これも後日の特集にしたい。 因みにチェットのPhilology盤は山ほどあって困ってしまう。玉石混淆と言うのだろうか。 
          
    Jul2410.jpg Jul2409.jpgJul2408.jpgJul2407.jpg

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    23:55 | トラックバック(0) | コメント(0) | Favorite Rare CD | Page Top


    ■2011/06/26(日) 続々"The Star-Crossed Lovers"

    恒例(?)の一枚の写真。

    今回は光と影との織りなす絶妙な早朝の風景(実物は極めて感動的だった!)を写真に切りとってみた。朝の生まれたばかりの産毛の様な光と森の深い影が対照的な美を生み出している。感動の幾許かが伝わればいいと思う。

           006 - コピー 

    さて写真にばかりウツツをぬかしていると表題の看板を降ろすようなので、今回は廃盤セールの話。

    過日某DUで廃盤CDセールがある旨のメールを受け取った。最早それ程の期待をしていないのだが心のどこかでまだ廃盤への思いは継続している。しかし嘗てでは考えられないことだが開店15分前頃に到着するという、やる気のなさ。熱気のある頃には少なくても2時間前には並んでいたものだったし、もっと早くに並んでいたマニアもゴロゴロしていた。それがどうだろう、開店15分前に着きこんな遅いのでは整理券どころじゃないと思っていると店員さんから 2盤、いや2番目の整理券を配布されたのだ。嘗ての『熱狂』の廃盤セールと比較すれば  "えッ!” という世界の変わり様である。例のレア本が惹き起した一連の騒動(?)も終息したのだなとつくづく思った。

    もちろん個人的な意見だが、廃盤セールのこれからを期待したいと思っている。ここからの新たな展開、本当に優れた稀少盤・廃盤の探索である。ジャズの裾野は想定しているよりも遥かに広く深いと思っている。数十年聴いてきたが知らない演奏家はザクザクしているし、優れた盤だって未知なものは多い。だからこそ夢を見たくて"廃盤セール"へ足を運ぶのである。或る意味一時の熱狂は去ってくれた方が好ましいのである。

    既に2回特集している話題。以前も記したが、ことさらウェブ検索してまで積極的に探しているわけではないが(・・・というより検索した時点で盤蒐集の面白味が半減する)私的名曲"The Star-Crossed Lovers" 収録の盤を探している。しかし、この曲はプレイヤーの演奏欲(?)をかき立てる何かが足りないらしく収録盤に巡り合う事が少ない。そういう訳で、たまさか珍しくその収録盤に巡り合うと "オオッ" という感嘆の声をあげてしまうのである。

    今回の盤もそう言った一枚である。それぞれ内容も抜群のできの好さ。廻り合った時、思わず "オオッ" という感嘆の声を上げたのは言うまでもない。

    Jun1501.jpg                 Jun2603.jpg
          Albert Bover                                       Mark Vinci
      『Old Bottle、New Wine』                                   『Interplay』
    (1999年録音 Sachimo Jazz Records)                         (1990年録音Flat Cat Records)


    19:43 | トラックバック(0) | コメント(2) | Favorite Tune | Page Top


    ■2011/06/10(金) 赤い鉄橋と川のある風景

    日曜日の午後、曇り空だったが県北の街へ車で出かけた。訪ねるのは数年ぶり。道路の勝手が違ったが、田舎に行けば昔と変わらない川が流れ景色があったので安堵した。

    最近カメラ好いているのでどこか好い撮影スポットはないかと思いながら運転する。運よく道路の上をローカル線の赤い鉄橋が走っている。車を路肩に止め撮影する。しかし、どうも今一なアングルだ。道路から下を見ると川が流れ赤い鉄橋は大きく川を跨いでいる。どうやら民家の主人らしき人がいたので話すと、家の裏から川岸に降りられるとのこと。案内してもらい家の脇を抜け自家製とおぼしき階段を下る。と、驚くべきことに川が家の直ぐ裏を流れている。手前の浅瀬は透けて見えるが淵は深緑に沈んでいる。いやはや、こんな感動的な景色が家の真裏にあるなんて・・・主人にその旨を云うと "毎日見ているからどうと云う事はない・・" と素っ気ない。そんなものかも知れない。

    川沿いを歩くと真上に赤い鉄橋が走っている。曇天に高架の赤色が鈍く重い。
      

       032 - コピー
              
    Paolo Birro というピアニストがいる。
    これと言う決定打がないので、注目は集めていないのだろうが極めて好いピアノを弾く。繊細な上に一音一音に込められた圧が高く、それらが心に沁みてならない。少ないリーダー作の一枚、1995年録音『Fair Play』という作品を何度も聴くとその哀しいまでに高められた想いが胸に募ってくる。もしピアノ・トリオ盤を10枚選べと言われたなら迷うことなく選ぶ一枚となるだろう。こういう風景を眺めながら聴く音楽だと思う。

          Jun1003.jpg  
                  Paolo Birro Trio 『Fair Play』
             (1995年録音 Flex Records FX1001/10 95)
          #2 "Lotus Blossom"  #5"Intermezzo1” #7"Intermezzo2”
          #8 "Song For Pongo And Peggy"
          #9"Good Morning Heartache/There Will Never Be Another You"

    04:49 | トラックバック(0) | コメント(0) | Favorite Rare CD | Page Top


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