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    ■2015/01/12(月) チャーリー・ヘイデン・フォーエヴァー!

    チャーリー・ヘイデンが亡くなってからどのくらいの時間が経ったろう。彼が亡くなって以来感じている違和感、喩えるなら喉の奥のどこかに小さな骨が刺さっているような感じ?。決して彼の熱心な鑑賞者ではないが新作品が永遠に聴けなくなってしまうのだと考えるとやはり寂しい。チャーリー・ヘイデンの終始一貫して変わらぬスクエア(?)な外見は直感的に音楽への真摯な姿勢を連想させる。事実彼の音楽は実直でブレがないと思う。一部の方からは変わったベーシストとの評判を聞くこともあるが然もありなん。レイ・ブラウンとは明らかに違う。判然と断っておくがR ブラウンに真摯さがないと云う意味では決してない。

    チャーリー・ヘイデンを最初に聴いたのはいつの事であったろう。キース・ジャレットの盤であったか或いは自身のリーダー盤であったか、はたまたドン・チェリー等とのフリー寄りの盤であったか・・・実に朧だ。ともかく手当たり次第ジャズを聴き始めた頃リアルタイムに聴く多くの盤に彼が参加していたのは事実だ。そしてどの演奏もチャーリー・ヘイデンであって他の誰でもなかった。それは嘗てポルシェのキャッチコピーにあった"ポルシェかポルシェ以外の車か"(かな?)と言うほど自信に満ちたものであった。つまりどの参加盤にも彼の痕跡(?)を見出すことができた。その痕跡は或る質量を有するチャーリー・ヘイデン特有の感触。その感触について上手く説明できる言葉があるなら先述の真摯さに加え独創性そして存在感と言う言葉が相応しい。

    特に私がデュオ演奏好きだからだろうか、デュオに固執するベーシストを割合に多く見受ける。その中でも彼は頭抜けている存在だ。チャーリー・ヘイデンのデュオ・フォーマットへの拘りは徹底しており数多のデュオ作品がそれを証している。またそれだけではなく様々な異ジャンルへの参加もあり常に現状に留まらることを潔しとしなかったようだ。嘗てジェームス•コットンの盤に参加しているのを知り驚いたことがあるがメインストリームからフリー、そして異ジャンルにまでその巾広さも驚異的である。

    デュオは演奏を介した"語らい"であるなどと教科書的なことを書きたくはないが或る意味真実である。時に調和的であり時に闘争的でもあり"語らい"の範疇を超えるスリルが妙味を添える。

    私たちはふと誰かと深く精神の交流を欲求するときがある。それは全く精神的な要求で一時の肉体的なそれではない。しかしその媒体が乏しいといつでも皮相的だ。それ故楽器という媒体を深く奏でられる者を羨望すること頻りなのだ。嘗て見た映画、三国志の赤壁の戦いを映画化した『レッド・クリフ』における周瑜と諸葛孔明が琴(?)を奏で合うシーンがある。演出も過ぎて陳腐ではあったが意図は理解できた。象徴的なシーンであるからこそ淡白な表現が効いただろうにと思う。

    さてクドい前置きになった。チャーリー・ヘイデンのデュオ作品、なかでも特別感動した盤を数枚紹介したい。既出の盤もあるが敢えてアップしたい。このゴツッとした重厚な感動はいつまでも変わることはない。人は死して音楽を遺す。チャーリー・ヘイデン・ フォーエヴァー!

       Jan12_01.jpg   Jan12_02.jpg   Jan12_03.jpg 
       1976年録音               1978年録音                1989年録音

      
    Jan12_04.jpg  Jan12_05.jpg  Jan12_06.jpg 
       2003年録音              2006年録音                2007年録音      

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    23:28 | トラックバック(0) | コメント(0) | Bass | Page Top


    ■2014/09/07(日) 最近読んだ本とジャズ盤の話

    最近読んだ本の話。

    日高敏隆著『世界を、こんなふうに見てごらん』(集英社文庫) その入門書的な題名に似合わず内容が実質上のレベルを落とすことなく生きることの核心に迫っているのは彼の著作を一冊でも読んだことがある人ならばきっと理解いただけるだろう。で、その中に書かれていたことに殊更感動してしまい敢えて書いておこうと思った訳だ。日本における動物行動学の草分け的な存在である筆者は戦時下でありながらも何と今日で言う登校拒否児童であったようだ。先ずこのことに甚く感じ入った、何せ戦時中ですよ。で何をしていたのかと言うと独り生き物を観察して飽きることがなかったらしい。何故この動物(昆虫)----するのか?など根源的なことを一生懸命考えていたようで、それは後年も変わることのない基本的な姿勢となっている(と思う、きっと)。彼の著作はいつも目から鱗的な驚かされる事ばかりで実に刺激的である。例えば死んだ子猫に寄り添う親猫はそれを悲しんでいるわけではない。それが、死であることを分かっていないだけで人間を除く動物はどうやら死という概念がないらしいとか・・・。単に新たな知識に止まらず妙に心に沁みてならない。

              
    Sep07#02
            日高敏隆著 『世界を、こんなふうに見てごらん』
                         (集英社文庫

    もう一冊本の紹介。

     

    昨日は古本屋に行き北大路公子なる女性のエッセイ(?)『頭の中身が漏れ出る日々』出会った。お恥ずかしい話だが北大路公子という方は初見。その題名に魅かれ一読し一撃された。いや一撃と言うのは違うな、何とも言えぬ妙味に魅きつけられて終いには笑ってしまった。先ず堪らないのが書き出し、例えば『私の耳には小さな傷痕が二つある』と唐突な切り口で迫る。うむ、これでは完全に膝を乗り出してしまう。また別の文章では『私はそれを「人生で最もいたたまれない30秒」と名付け後世に伝える決意をした』とある。うむ、これなど膝を乗り出すどころか完全に立ち上がってしまう。一読爆笑必至、読む場所に留意しなければならない。実におバカな本(褒)である。筆者の力(酒)量に感服。

               
    Sep07#01
             北大路公子著『頭の中身が漏れ出る日々』
                              (PHP文芸文庫)  

     
    さて、本業(?)のジャズ盤の話。いつものことだが古い録音盤。

    Omer Avital の音楽を他のジャズ盤と同じ地平で眺めるのには違和感がある。彼はきっとジャズの枠組みなど何とも思っていないに違いない。彼は彼の音楽をジャズの語法の或る部分を流用して語っているに過ぎない。彼のバックグラウンドである民族的に濃厚な情動はジャズの味付けを得て万人向けの味わいを獲得した。けれどそれは決してマイルドではなくより一層の激しさと深度を増したスパイシーなものに変容したと思う。あの『Arrival』の洗礼を受けて以来 Omer Avital 参加盤に注目をしてきた。しかしシラミ潰しでコレクトしている訳ではない。今回は遡って2005年テル・アビブで録音された Rea Bar-Ness (ds)のリーダー盤に参加したAvital を発見した。トランペットにThird World Love仲間のAvishai Cohen の参加もある。民族の香りは意図せずとも相変らず深いところに沁みてくる。総体内省的な音楽に聴こえるのは何故だろう。

             Sep07#03

               Rea Bar-Ness『Remember & Forget』

                 (2005年Tel-Aviv録音 自主製作盤?)

    もう一枚。

    最近ご無沙汰のレーベルDDQから。ベーシスト:Maurizio Bucca リーダー盤『Silent Letter』。これも古い録音で2000年の作品となる。Alt &soprano Sax :Roberto Regis、Tenor Sax:Paolo Porta の2管をフロントにAntonio Zambriri (p)、Ferdinando Farao(ds)、リーダーのMaurizio Bucca(ds)からなるピアノ・トリオが伴奏。2管のアンサンブルは軽妙シャープけれど哀愁を纏い、そしてピアノの美しさがハッとするほど際立つ。これぞ真にイタリアン・ジャズ。得も言えない味わいである。ジャケ写も切なくて好い。

      

             Sep07#04

               Maurizio Bucca 『Silent Letter』
                               (2000年録音 DDQ128028-2)


    22:22 | トラックバック(0) | コメント(0) | Bass | Page Top


    ■2013/08/31(土) 暑さに軋む肉体改造の日々だ

    8月の最終日。

    またまたしても更新をサボったのでPR広告が出てしまった。

    これは偏に暑さの所為だ。PCに向かう気力が失せるほどの暑さの所為だ。数日前は急に秋の密やかな気配が感じられる日が続き、遂に好い季節がやって来たかと想わせたのだがフェイント。8月も終盤、猛暑は続く。


    最近ジム通いをしている。身体の衰えを感じて久しく、これでは駄目だなと常々感じ昼休みの散歩や出先での散策をするように心がけている事は以前記した通り。しかし如何せんこの真夏の暑さには敵わない。それで重い腰をよっこいしょと上げて過日トレーニング・ジムの申し込みをした。有酸素運動というのだろうかジョギングマシーンやバイクマシーンは若い女性に人気なので避け、苦行僧のように隅っこの筋トレマシーンを中心に鍛えている。これらは回数をこなしてゆくと流石に段々と苦しくなってくる仕組み(?)になっているようでいつしか身体から汗が噴き出し日ごろ怠け切った身体が悲鳴をあげだす。もっと痛めつけてやろうか・・・身体の脆弱さを虐めるのが最近の歪んだ快感となっている(笑)

    さてジャズ盤の話。

    Jm Donica:ベーシスト・リーダー盤。又しても古い盤で恐縮だが2007年録音、秘蔵的な愛聴盤である。多分それほど話題にはならなかったと思うが好きな盤である。そこらの凡百な盤には堕したくないぞという想いが感じられるからである。牽引するのは勿論ベース、それにTim Armacost:サックス、Frank Kimbrough:ピアノ だ。

                 
    Aug31~01
                  
    Jim Donica Quartet 『A Heroic Plan』
                  (2007年録音 Apria Records 147628)


    21:10 | トラックバック(0) | コメント(0) | Bass | Page Top


    ■2011/12/21(水) 好きなものと嫌いなもの

    若いころと比べるとどうしても嫌いなもの、許容できないものが少なくなってきたと思う。先が短かくなってきたのでまあ瑣末なことはどうでもいいかぁと思うようになってきたのだろう。しかし瑣末なことでも好きになれないことが幾つかある。デザインの話であるが、大抵のものは嫌いだと思っていても何度も目にしていると慣れてきて、まあそんなものかと許容してしまう。形の悪い新型車など、なんてチンケなセンスだと思っているのだが、いつしか街中に溢れてくると不思議にそれほどの違和感を抱かなくなる。決して好きになった訳ではないのだけれど。また、あの独特な形の自転車用のヘルメット。あのデザインは何度見ても好きになれない。それにデザインではないが瑣末なことでは、ある種の香水も好きになれない・・・香りを言葉で言うのは辛いが、妙に鼻につく甘い香りのあれだ。それに・・・日ごろ嫌だなぁと思っているものが幾つかあるののだがこうして書き連ねようとすると不思議に直ぐには思い出せない。 後になるとあれもこれもと思い出すのだが。

    ピアノ・トリオの話。

    ベーシストのリーダー盤には好いものが多いと言う法則(?)は強ち間違いではないだろう。勿論全部が全部と言う訳ではない。が、ピアニスト・リーダー盤ばかりを求めていると意外な好盤を逸す恐れがあるのは事実。ピアノ・トリオと言うのだから要件には3者が必要でベースもドラムス(或はギター)も重要な構成要件だ。今回はベーシストのリーダー盤を採り上げたい。2008年録音だから昔、話題になっていた盤かも知れないが、時流に疎いのでご勘弁を。Laurent Larcher 『Rising』という盤で、多分Hiram Bullock(1955~2008)にデディケートされているようだ。(フランス語で記されているので覚束ない) 肝心なピアニストはMario Canonge、彼のリーダー作も優れていたと記憶しているが実に好いピアノを弾く。#1、長いベース・ソロで始まる表題曲 "Rising"、20秒を過ぎたあたりからリズミックなものに変わり30秒あたりでピアノが絡みつき、うねるような演奏に変貌する。渋い。 痺れる。

        Dec2102.jpg
              Laurent Larcher Trio 『Rising』
          (2008年録音Cristal Records CR CD0905 )
          #1 "Rising” #2 "Eternal" #6 "Les Vacances”
          #8 "Get Up And Go!"



    02:05 | トラックバック(0) | コメント(0) | Bass | Page Top


    ■2011/09/19(月) 厄介な身体

    身体は全くもって厄介な代物だ。まだまだ続く残暑には暑い暑いと大騒ぎで汗を流すくせに、陽が落ちて冷気が流れてくると思わずブルブルと震える始末。多寡だか数度の温度の差でこのありさま。特に中年を過ぎる頃からは汗が半端なく出るようになってきた。中年の身体現象は他にも沢山ある。顔は脂ぎる、加齢臭はする、昼過ぎには猛烈に睡魔が襲ってくる、目は焦点が合うのが遅くなる、細かな文字は見えにくくなる、皮膚に張りがなくなり筋肉は落ちる、食事をするとすぐさま胃袋付近がぷっくりと出っ張る、頭髪は禿げないまでも白髪が出てきて全体にこしがなくなってくる、おでこや目じりに皺が増える、ほうれい線が年齢を主張する、歩行すれば今まで引っかかることがなかった段差に足が絡まる、痛めた腰は身体の弱りに合わせ痛みの信号で不調を知らせる、等々・・・身体の我儘(?)は数え上げたらきりがない。我儘と言ったが、我儘っ子=欲求をストレートに言う素直な子供という風にも言えないことはない理屈に倣えば、しごく素直な身体の老化現象とも言える。

    さて、我儘は身体ばかりではない。どうやら心まで浸食しはじめているようだ。あれほど惚れ込んでいたピアノ・トリオに最近は食傷気味である。毎食のお米は飽きないにしてもパン食はちょっとねという感覚。じゃあ、ピアノ・トリオ=パンってことであれば、お米は何だ? と言うことになる。そう、お米= は何だろう?

    そういうことで結論の出ないまま今回の紹介盤である。だからと言ってお米的なジャズという流れではない。

    ベーシスト・リーダー盤である。ドラマー・リーダー盤もそうなのだが、この手の少し本道から外れたジャンル(?)、年季の入ったジャズ・ファンであれば既に周知のところ、結構名盤が隠れているのだ。

    又しても古い盤。

    1995年録音。ベーシスト:Joris Teepe の Mons Records における2作目。前作はテナーのDon Braden と共作であったが今回はリーダー作となった。参加は Don Braden:ts、Tom Harrell:tp  Darell Grant:p Carl Allen:ds 
     # 1 ゴルソンの名曲 "Whisper Not" の跳躍するウォ―キング・ベースに薄くピアノが被り、ドラムスが乗かってきてDon Braden とTom Harrell のユニゾンが切り込んでくるクダリの15秒間、何と絶妙でカッコ好いのだろう。充分掴みの要件は満たしている。後半の演奏がオマケに聴こえる。
     # 7 エリントンの名曲"Prelude To A Kiss” この曲のみピアノ・トリオ演奏となる。Darell Grant のピアノが朝露に輝く若葉のように美しい。彼は確かクリス・クロスにリーダー作があった筈だ。 
     # 8 "So What Next" Joris Teepeの作曲となっているが題名からしてあの名曲の本歌取りだろう。これも5者一体(?)となった演奏が躍動的。愛聴盤である。


                           Sep1125.jpg
                              Joris Teepe 『Bottom Line』
                          (1995年録音 Mons Records 874 770)

    21:12 | トラックバック(0) | コメント(0) | Bass | Page Top


    ■2011/07/11(月) 猛暑と7:3分けのエレベ・トリオ

    暑い。余りの暑さに今日は一歩も外へ出ることができずにいた。昔はこれほど暑かったろうか?

    暑い日には逆説的に熱い音楽を聴くと良いのかも知れない。ガトー・バルビエリやオマー・アビタルのような、思いのたけを飾ることなく直接的に吐露するみたいな音楽。勿論エアコンの効いた部屋で(笑)

    ピアノ・トリオ・ファンには拘りを持つものが多いと踏んでいる。どういう拘りかと言えば、アコースティックな演奏に異常な執着をするのだ。つまりエレクトロニクスな音:フェンダー・ローズやフェンダー・ベース等、もっての外だと思う人が多いのである。斯く言う私もどちらかと言うとそういう風潮に染まっている。ピアノ・トリオにエレキは禁物、出来れば増幅とてして欲しくないのだ(笑)

    しかし、である。今から遡る30年以上も昔。W.R.のジャコ・パス、R.T.F.のスタンリー・クラーク、そしてデブの何とかジャクソンや何とかラボリエル、少し遅れてマーカス・ミラー等々を一生懸命に聴いていたのは誰だったか?心の奥底にはエレ・べやフェンダー・ローズの音に心躍る心情がなくなった訳ではない。疾走感ある音楽にはエレ・べが似合う。太鼓と一体になったエレ・ベの乗りは鬼に金棒なのである。このアンビバレンツな心情、それは、例えば時としてふと襲うカルビ焼肉5人前を喰らってみたいという突然の衝動と根っこは同じもののような気がしてならない。 チョッパー奏法って云うような手羽先の様な演奏も美味しそうだし。

    そういう訳(?)で今回はエレ・ベ・ピアノ・トリオ特集である。少し複雑な思いである。

    先ずは昔からの愛聴盤。1990年に録音された活きのいいヤツ・・・歳を食ったオヤジが演っているとは思えない。カルフォルニア録音らしく湿度も低くカラッとしている。賞味されたし。

        
    Jul1010.jpg
           
           
          Izio Gross『Big Apple 42nd Street』
        (1990、1991年録音 ParkSide Records TRP0006-2)

    総じて言えることは、エレ・ベを使っているバンドはラテン系が多く、トリオ編成にパーカッションを加えたりしていてお茶目だ。前述したとおり乗りがいいからだろう。。録音は古いがこの盤は最近入手したもの。聴く度に爽快になる。粘りのあるエレ・べが重厚にして時には軽妙にグルーブを生み心地好い。欧州のジャズとは対極、そういう音楽も時として必要だ。緩急自在、縦横無尽、ピアノと言う楽器を弾き切っている。
     
    余談だが、この盤のエレ・ベ奏者の髪型、きっちりとした7:3分けだ・・・なかなかのものである。

         
    Jul1003.jpg
              Jinga Trio 『Isla Tortugo』
        (1999年録音 FreshSound World Jazz FSWJ014)
                  #All Tunes

    まだあるのだが探し出せない・・・トホホ

           


    00:20 | トラックバック(0) | コメント(0) | Bass | Page Top


    ■2010/04/05(月) 古い廃盤の話~再生音楽享受

    最近のデフレを反映してかヤフオクにおける高騰の賑わいは極一部の商品を除き殆ど見ることはない。デフレと言ったが、本当にそれが原因であるのかも疑問ではある。例えば最近の遵法/違法な音楽配信など、どこまで浸透しているのか興味あるところだ。

    環境の変化に伴い、最近全くと言って程ライブには行くことがなくなっている。加えてCDショップ、中古レコード/CDショップへ行くことも余りなくなってしまい、止むなくネットでの買い物が主になっている。それ故どんな音楽が主流であるのか、どんな盤が売られているのか、売れ線であるのかが分からなくなっていて、致し方なく古い盤を聴いたりしている。専らストックの再生音楽の享受だけという生活である。考えてみれば昔からそれ程ライブなどのリアルなジャズ鑑賞は多い方ではなかったので、多分総数で言うと数万枚の駄盤や名盤を買っては聴くという生活をしてきたのが私のジャズ人生(?)の総体であった。今現在、絞り込んだ筈のCDコレクションは若干増殖し5千枚ほどとなり、精鋭(?)のアナログ2百枚ほどを加えるのが私のストック・ミュージック(?)である。

    さて、今回の盤は過日ヤフオクで5桁の高騰を見せた欧州の名盤 『Gildas Scouarnec Quintet』 である。何にしてもPeter King のアルトとJean Toussaint のテナーによる2管フロントのキレの良さに唖然とする。背景にはAlain Jean-Marie のピアノが絶妙な彩りを添え、ベーシストGildas Scouarnec の指弾く重低音にスピーカーが喜々として震える。牧歌的、エスニック的なジャケの外見からは想像を絶する、のっけからモーダルな硬派仕様の名盤である。

                               Apr05_02.jpg 
                『Gildas Scouarnec Quintet』
                 (1995年録音 Ref A.D.J.B. K.001)
                       #1 "Minor Mood"   #5 "Blues For Sylvain"
                       #6  "Soul Eyes"    #7   "U.Turn"

               

       


    23:38 | トラックバック(0) | コメント(1) | Bass | Page Top


    ■2009/11/29(日) Ray Brown の魅力

    ベーシストと云えばRay Brownである。"燻し銀"ジャズ・ミュージシャン投票をSJ誌でやったら必ずや上位入賞は間違いあるまい。Ella Fitzgeraldとの結婚歴や O.Peterson との共演歴にその類稀な技巧が 窺われるのである。(Ella との結婚歴は関係ないか・・・笑) しかし、リーダー作よりもサイド・メンとして参加した盤に優れた演奏が聴けるというのがそれほど熱心なファンでない私の私見である。

    Bill Evans のと云うよりHarold Land、Kenny Burrell、Ray Brown、Philly Joe の私的名盤『Quintessence』である。ここでもRay Brownの重厚で木の香りがするベースは盤全体を底支えしている。例えば #2 ルグランの名曲"Martina"。K.Burrellの哀愁ソロに寄り添うR.Brownのベースは偲び泣き、H.Landの悲愁ソロには堪えて嗚咽するかのようである。勿論Evansの静謐で煌びやかなソロの背景を彩るのは寂び色のベースで、その対比美に言葉を失う。Ray Brownのベースは実にハード・ボイルドなのである。

                Nov29#02

                  Bill Evans『Quintessence』

           (1976年録音 Fantasy Records VDJ-25042)



    さて、続いては若き(当時)俊英のピアニスト Dado Moroni を起用した1989年録音『Two Bass Hits』、フランスのベーシスト:Pierre Boussaguet との双頭のベース盤である。このドラムレスの変形ピアノ・トリオ盤収録、#3 "Emily" の素晴らしさはどうだろう。Ray Brownの木の温もりある一音にDao Moroni の和音が重なり、続いて指先から零れ落ちるような旋律が絡まる一瞬、その素晴らしさに心震える・・・ジャズを聴いてきて本当によかったと思える瞬間である。弦を走る指先のスキップ音や軋みさえ音楽と聴こえる・・・何という深い感動盤であろう。 

    Nov26#07 

           Ray Brown-Pierre Boussaguet-Dado Moroni

                   『Two Bass Hits』

           (1989年録音 European Music Production EPC881)






    Ray Brown はワールド・ワイドである。オーストラリアの超絶技巧ピアニスト:Joe Chindamo との1995年録音ピアノ・トリオ盤にも参加している。嘗てO.Peterson でならした腕は揺るぐものではない。#1 "What Is This Thing Called Love?" 、J.Chindamo 怒りの(?) 超速ソロにも余裕で応じる。これは技巧を堪能する盤である。

               Nov29#01

           Joe Chindamo『A Brief History Of Standard Time』


           (1995年録音 Festival Records D31135)








    16:35 | トラックバック(0) | コメント(2) | Bass | Page Top


    ■2009/11/08(日) 欧州の暗さについて

    今、乾正雄著『夜は暗くてはいけないか』という本を読んでいる。朝日選書という入門書のシリーズであるが、この"暗さの文化論" 的な本はそれほど出回っていないので希少だ。冒頭私の好きな絵画 ピーター・ブリュゲール『雪中の狩人たち』を題材に欧州の暗さを論じていて思わず引き込まれた。また、ここでも近代日本唯一の暗さを論じた『陰翳礼賛』に当然言及してくる。しかし面白いのは本筋の話ではなく突飛に興味深いエピソードである。あれだけ陰翳を礼賛していた谷崎であったが実生活では徹底的にモダンな西洋風。横浜外人街の畳の部屋一つもない家で西洋料理のコックをおいて、靴のまま生活をしていたそうである。このエピソードは実によくわかる。実生活と理想の背理、陰翳の中で生活する者に理想とする陰翳は語れないのではないかと思うのである。

    突飛な話、もし谷崎が少し時代をずらして存在していたなら、きっと間違いなくジャズを聴いていたのではないかと想像する。谷崎とジャズ…悪くない取り合わせだ。

    ところで現代の暗さは、西洋>米国>日本の順で、日本が一番明るく陰翳礼賛どころではないそうである(笑)

    さて、これも廉価盤の餌箱に捨て置かれる口ではないだろうか。それほど名のあるミュージシャンの参加もなければ話題性もないジャズ盤である。しかし、一聴すれば如何に優れた盤なのか直ぐに感受できる。ベーシスト Tom Knificが Fred HerschやAndy La Verne、Roland Hanna、Gene Bertoncini等と極上の演奏を紡ぐまさに隠れ名盤。特にGene Bertonciniのギターとのデュオで伴奏するSunny Wilkinsonの”Estate”は、この曲の5指には入るであろう名演名唱と確信している。甘露甘露、まさにこれは生涯盤。空想の"谷崎ジャズ・コレクション"の一隅に鎮座する逸品である。因みにこの盤は米産であり、谷崎のモダンな生活に似合うと考える。  

               Dec18$03.jpg
              
       Tom Knific 『Siena』
           (2004 Sea Breeze Records SB-3069)

    * 編集のため過去の書き込みに手を入れました。


    13:21 | トラックバック(0) | コメント(2) | Bass | Page Top


    ■2008/10/20(月) 読書盤筆頭

    いやはや、この歳になっても自己嫌悪に陥ることはあるようだ。但し、立ち直りは早い。齢を重ねると、どうしょうもないことを処理する術を少しづつ習得するようだ、それは わからない収入を速やかに雑収入に仕分けることに何処か似ている。 そういう訳で、ちょっと誰に迷惑をかけるということはなかったが、自分自身でも嫌になる失敗をしてしまった。 まあ、しようがないさと自分に言い聞かせている。

    さて、今回は、読書に相応しい盤を少しインターバルがあったが引き続き採り上げたい。

    今回はKurt Lindgrenというベーシストのリーダー盤、87年録音『Lady M』である。知る人ぞの人であろう、61年頃、ドルフィーのバックを務めたこともあるので結構いい歳である。以前帽子を被ってベースを運ぶ厳つい髭面のジャケ写の盤を聴いた事があるくらいで、私もよくは知らない。また、ここに参加のCarl Fredrik Orrjeは最近ミドル・ネームを省き、クラッシカルなアプローチで幾つかアルバムを発表しているようで、聴きもしないで外見で判断するのは危険であるが、どこかリチャード・クレイダーマンなどを連想させる活動をしている印象を受ける。それは多分にレコード会社の意向があるのであろう。何にせよピアニストとして生きていくのは大変なことなのだ。で、そういう風に、聴きもしないうちに先入観で聴いたような感じになる可愛そうな盤である。

    最近、私も親爺ではあるが些かの”老婆心”が芽生えてきているので、今まで捨て置いた中にも何か見落としたものがあるのではないか、という仏のような(笑)気持ちで盤に接するようにしている。  そういう功徳が功を奏したのか、中古CD屋で巡り会ったこの盤は実にその実践成果を体現した一枚である。最近の優れ盤のような際立つキレがあるわけではない。扇情的なリズムに疾走するアドリブが 駆けるわけでもない。しかしこの滋味溢れる朴訥なメロディ・ラインの彩りは一聴、この盤に隠された鉱脈を予見させた。そして何度も聴きそれは確信に変わったのである。 メロディが好い、アドリブが好い、落ち着いた音色が好い、心の奥に落ちてくる静謐な感動・・・まさにこの滋味掬すべし、 秋の夜長の読書盤筆頭。

                          Oct20~01  

     


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