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    ■2016/11/24(木) ■Marcos Jimenez~ソロピアノの魅力


    Marcos Jimenez(マルコス・ヒメネス?)は読み方さえおぼつかないくらい馴染みのないピアニストだった。ある時ピアノ・トリオ一辺倒だった私の嗜好がソロ・ピアノに傾き、そういう頃に出会ったのが彼のソロ盤『I Thought About You』だった。艶のあるフレージングと心に沁みる演奏というありふれた形容しか思い浮かばないのだが、ある時ある状態の私の心に強い印象を残す作品となった。スタンダーズの解釈が他の奏者とは一線を画し些細なフレージングの末端にさえ美意識が感受された。では他の作品はどうだろうと芋蔓式に検索するのが私の常であるが他をあたってみると数枚ピアノ・トリオ盤を出しているようだった。ジャケットを確認すると一枚を除き所持していた。最新盤は去年発売されているらしいが本邦の発売がないようなのでドイツのアマゾンへ発注した。遠く欧州の輸入盤ゆえ到着は忘れた頃となるだろう。それはそれで楽しみなのである…
    そういう訳でトリオ盤をもう一度新たな耳線(?)で聴いてみようと思っている。刺激の麻痺しつつある近況における私的な明るいニュース。先ずはソロ・ピアノの極み「I Thought About You」を強くお勧めしたい。

    2000年「After The Rain」
    2004年「Songs For The Tree」
    2008年「 Different」
    2008年「I Thought About You」
    2013年 「Awakening」
    2015年「Three Words」

    1960年生まれスペイン出身のピアニスト、マルコス・ヒメネス。スイスに6歳で移住、ジュネーブを中心に活動。

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    17:48 | トラックバック(0) | コメント(0) | Piano | Page Top


    ■2016/09/27(火) ■ゆえあってエヴァンス・ヴィレッジヴァンガード・コンプリート盤を聴く



    ゆえあって襟を正して音楽を聴くことから半年近く遠ざかっていた。久しぶりに自宅のオーディオ装置:そう呼ぶには些かショボイがアキュフェーズと小降りなJBLの組み合わせで音楽を聴く時間を得た。

    かく音楽飢餓状態で何を求めたかと言えばやはりビル・エヴァンスである。これも1年ほど前に遅かりしだが、かの1961年のヴィレッジバンガードのコンプリート3枚組を買ってラックの奥にそのままにしておいた。何故か今日、これは今しかないぞと言う想いに駆られて聴いている。

    持論だがビレッジバンガードのライブ盤はあの2枚で完成されていると思っている。レコードに針を落とし裏表を聴いて終息するまで…その選曲/取捨選択/順列を含めて一作品として演奏者/作成者の意匠であると思っている。それゆえコンプリート盤などは余計なものである、いやもっと言えば作品を穢すもの、冒瀆ではないかとさえ思っている。これは全ての盤に当て嵌まる。もちろん優れた盤に於いてであるが。

    けれど大方のエヴァンス・マニアにとっては発売されれば一番に飛びつく盤であろう。没にされた未収録音源が判る上に午後の部と夜の部の双方演奏順に全てが聴けるのである。垂涎盤と言っても過言ではない。もちろん彼らは直ぐに聴いたのだろうが。

    で、あまり好きではないコンプリート盤を聴いている捻くれファンの私は1枚目の#2で突然途切れた録音の"Gloria's Step"ですでにムッとしている。世界初収録と書かれているが、これではボツ必至だろう。

    もう1つ言いたいことがある。最近のCD盤によくあるのだが古い音源盤のCD化に際しテイク1やテイク2を何の配慮もなく並べて収録しているものがある。あれはいけない。全くトータルティとして、最初から最後までの一連の作品として盤を捉えていない。瑕疵も作品の一部とでも言うのだろうか?

    聴き進むとやはりアルバム収録の各曲の秀逸さが際立つ。未収録曲には未収録にされたなりの理由がある。当たり前だ。

    どうやら私の大好きなスコット・ラファロの重厚で沈鬱、悲哀のこもったベース・ソロが聴ける"My Man's Gone Now"はイブニングセット2曲目に演奏されたものだけのようだ。

    しかしそれにしても泣ける。まるで11日後、自らの命が亡くなることを知っていたかのようだ。切ない。
    23:46 | トラックバック(0) | コメント(2) | Piano | Page Top


    ■2016/06/28(火) ■Grant Levin ~ジャズ盤蒐集再燃~

    長年蒐集したジャズCDの一部を売っぱらって2台目のロードバイクを購入したという話は以前アップした記憶がある。軽く売っぱらってと言ったがそれはそれで付帯する様々な負荷がある。先ず大きな障壁となるにはどれを売ってどれを残すのか?という選別の問題だ。ピックアップには改めて聴くしかなく、この行為が非常に労を要するのである。但し幾ばくかの良い点もある。聴いてみてこれは好いなぁと改めて認識することも大いにあり得るのだ。そんな一枚がGrant Levinの『The Bust』である。女性に見紛う容姿の美しさから或る友人などは女性ピアニスと思い込んでいた。名前がGrantであるから男性であろうことはおぼろげに察したがその繊細なタッチとエッジの効いたフレージングは女性的でもあり男性的でもありその誤りは容易に理解が及ぶ。彼の作品はこれ1枚しか手元に無く確か自身のポートレイトをジャケにしたものがありこれは既に手放した記憶が薄くある。また後年もう一枚出していた事も記憶にある。そう言うことで売ってしまった盤はさて置き、
    後年発売の1枚を探す旅が始まったのである。調べると後年盤は2007年録音でアラジンのランプのジャケと蓋のヒンジの縦ラインにオシャレにも飾り玉が入っていることが分かった。手持ちの2004年録音『The Bust』には何と赤いサイコロが2つ入っている。(写真参照)いやはや実にオシャレなことだ。この手の意匠はこれを他に見たこともない。

    以来、機会あるごとに中古ショップを探す日々が続く。勿論ウェブサイトでの探索も行ったのだがなしのつぶて。ますますアラジンの魔法のランプ・ジャケが頭から離れなくなったのであった。そう言うことで今日は浦和に行くと直線的にJszzCD売り場に向かったのであった。そして発見。久しぶりの感動であったが、私の中ではもう1人の冷ややかな自分がいて嬉しさを膨らめることができずにいた。(なぜか?インタバルがありすぎたか?)

    早速聴くと前作と同じ面子で同様なタッチと疾走感が素晴らしく3曲にフルートが加わるが決して邪魔ではない。寧ろメロディの輪郭が美しい残像を結び感動的でさえある。

    その場で米アマゾンに最新作をオーダーする。また1人お気に入りのピアニストが加わったことになる。嬉しい。

    ジャズ盤蒐集再燃の件りでありました。お粗末。










    22:45 | トラックバック(0) | コメント(4) | Piano | Page Top


    ■2014/11/14(金) 深夜に聴いたピアノ・トリオ盤のこと

    ふと気付くとブログ更新もままならず又しても訳のわからないPRが出るようになっている。

    今日会社の同僚の一人が退社した。若い女性社員の部下と色々あり(所謂セクハラ?)降格人事となり社内規定により雇用継続ができずに60歳で辞めた。別れしなに社員食堂の食券をくれると云って渡された。私はカロリー過多な社員食堂は使わないけれど貰っておいた。寂しい退社である。人生は何処に何があるか判ったものじゃない。のっけから瑣末であるが重い話題、でも現実だ。

    今日はそう言う訳で少し寂しい。


    過日三日ほど徹夜に近いことをしてCD盤を選別して1000枚強の盤をDUに売った。好条件で買い取ると云うことなので普段聴かない盤を選んだ。その過程でついつい聴き込んでしまう盤が何枚かあった。その一枚がWong Wing Tsan Jazz Trio 『We In Music』であった。イヤハヤこれは凄いや!と思わず聴き惚れてしまった。

    この盤をいつ入手したのかも全く記憶にないが初期の渡り鳥(?)のイラスト・ジャケ盤が好かった記憶があるのでその前後であろう。しかし何と沁みる演奏だろうか・・・#4 "It's Never Too Late To Meet Again"などまさに泣きながら演奏しているのではと思われる。 

    欧州での活躍が多い森 泰人(確かこう書く?)の屈強で重厚なベース、市原 やすし(漢字不明?)の繊細で正確なドラミング、ウォン・ウィン・ツァン(読みいい加減?)の清冽な飛沫飛ぶピアノ・ソロ・・・どの言葉でも及ぶことのない三者による作品が静かに構築されてゆくのを唖然と眺めるだけだ。いつでも大きな感動は勝手にやってきては勝手に消えて行きその後ろ姿さえ記憶に残せない。それ故己がストーリーに乗せて味わう術しかないのだ。けれどそれも語ることはできない。

                      Nov14#01
                   
    Wong Wing Tsan Jazz Trio『We In Music』
                   (1999年録音 Satowa Music STW-7010)



    22:09 | トラックバック(0) | コメント(0) | Piano | Page Top


    ■2014/07/06(日) アフリカの海~ミッシェル・ビセグリア最新作

    丸山健二の作品に『アフリカの光』と言う小説がある。今から40年ほど前に書かれた著者の初期作品だ。大昔の読書ゆえ殆どストーリーは覚えていない。しかし唯一鮮明に記憶するのは主人公が脳裏に浮かべるギラギラと光り輝くアフリカの海の映像である。このアフリカの海だが主人公が実際に目にした光景であったのか或は想像の産物であったのか余りに古いことゆえ記憶にない。多分後者だったと思う。また、映像と言ったのは確か映画化もされ原作(小説)のイメージと映画のシーンとが私の内で渾然となっているためだ。

    爾来極めて個人的な見解だがきっと誰にでもそう言う"アフリカの海"的なものがあるに違いないと思っている。

    私たちは日々の生活のなかで金属疲労のように疲弊する。幸せな日常も幸せでない日常もその繰り返しを繰り返すことに飽く。斯く厭いだ生活の中である情景を想う。それは日常からの飛翔を可能にする特別な場所である。そして想いは変容し、いつしか到達すべき目的地と化し遂には絶対的な場所へと神格化(?)される。

    私にとっての"アフリカの海"とは一体どこなのだろうか?•••未だおぼろげな想いのままで具象できないでいる。

    さて本日の1枚である。

    特別なピアニストがいる。名前を列挙すると沢山いて特別とは言えなくなるので止めるが今回のピアニスト:Michel Biscegliaはその重要な一画を占めるのは間違いがない。初期の作品から今回の最新作に至るまでその奥底に流れる変わらぬ美意識に心打たれる。宛らコロコロとモデル・チェンジの度に他車の姿をまねコンセプトを変える国産車の変節を前に何十年も不変のコンセプトを貫きながらも進化/深化を続けるドイツ車の姿と深いところでオーバー・ラップする。彼のピアノは直截的に美しく余りに判り易いところから一級低く見られることがあるがそういう愚かな風潮は速やかに去ってくれるがいい。アイフォンに収録する際に捨て曲が殆どないと云うのは驚異的なことである。しかも初期盤から最新作に至るまで全てにおいてである。一音一音の末端までに浸透する儚い美意識が只管美しくある種日本的でもある。

    大方のピアニストがそうなので今更取り立て言及すべきではないのだろうが敢えて言うと彼は明らかにエヴァンス、キース双方のハイブリッド的な所産と思われる。 ビセグリア≒(エヴァンス+キース)÷2 の等式が成り立つ。そのような確信に至ったのは今回の紹介盤『Singularity』に収録されたB.トゥループの名曲"Meaning Of The Blues"を聴き、キースのそれ(『スタンダーズVol.1』収録)と比較できたからである。乱暴な結論を言えばエヴァンスがこの曲を弾いたらこんな感じになるのではないかと思われる。また別な言い方をすればビセグリアがこの曲をエバンスが弾くとこんな感じかなぁとの想いで弾いたのでは(?)と我田引水的に考えたりもできる。キースよりは淡白平坦にして粘着力を低めメロディの解体で浮遊感を与えた演奏にはエバンスのパースペクティブが窺え感動的だ。

    下世話な話だがこの盤の体裁はどうなっているのだろう?

    『Singularity』デザインの外箱の中に『Singularity』と『My Ideal』 の2枚のデジパックが入っている。各盤はそれぞれ独自で発売されても何ら問題のないほど完成度が高い。二つのコンセプト盤であることを主張したかったのだろうか。もしそうであるなら成程と思う。それにつけて思い出すのが近年発売されたキースとヘイドンのデュオ盤である。これにはデュオ・マニアを自任する私としては些か落胆を覚えたが(新録ではなく明らかに前作の撰にもれたものの編集盤ではないか?と疑ってしまう)それと比較しても一線を画す立派なものだ。


            
    Jul05#01                    Jul05#02
                Michel Bisceglia Trio                     Michel Bisceglia Trio 
                  『Singularity』                             『My Ideal』
         (2013年録音Prova Records PR1401-CD22)      (2013年録音Prova Records PR1401-CD23)









    10:27 | トラックバック(0) | コメント(4) | Piano | Page Top


    ■2014/06/10(火) ピアノ・トリオ 極上の一曲

    ピアノ・トリオの奏するマイ・フェイバリッツ・チューン。今日はそのこだわりの逸品(?)について書きたい。

    誰かれも美しい哀愁の調べを好しとする訳ではないのを承知で敢えて断言するがピアノ演奏で感動を与える主要素は極めた美と哀愁感とである。少なくともこの2者がないものに深い感銘を受けた試しがない。

    ところで美とはなにか? 哀愁感とはなんぞや? ・・・これは根源的問題だがここでは触れずに話を進めたい。最終的には個人に収束する問題 だと思っている。

    エンリコ・ピエラヌンツィ自作演奏する"With My Heart In A Song"は突出した一曲である。これは彼のピアノ・トリオ作品のVol.3にあたる1991年録音『Triologues』に収録されている。エンリコの盤は一般的にオリジナル曲が多いがこのVol.3はどう言うわけか綺羅星のスタンダーズ揃いである。穏健派の私(笑)にとっては狂喜乱舞盤なのである。で、そんな並み居るスタンダーズの名曲を差し置いてこのエンリコ・オリジナル"With My Heart In A Song"は素晴らしい。その素晴らしさはどのエンリコ演奏のなかでも、いや遍くジャズ・ピアノ・トリオ演奏のなかでも、と大風呂敷を広げても言い過ぎることはない。奏者から伝わってくるヴァイブレーションは何度聴いても心を絞るような切ない気持ちにさせる。これぞ真のピアノ・トリオ演奏を代表する名曲/名演である。哀愁のテーマ数秒でこの曲の素姓の良さを確信する。そしてヴァリエーションに導かれ開始から2分にさしかかるあたりから愁いの情感は至高の境地を迎える。この哀愁感の件でほぼ私の様な単純な精神構造の者はノックアウトの運びとなる。

    そして片やのフェイバリッツ・ピアニストが
    ティエリー・ラングである。彼は今年の初旬 大雪の中ライブを聴きに行ったばかりである。エンリコが東の横綱なら西の横綱はティエリー・ラング。回数が知れないほど繰り返し聴く名曲/名演:"Moon Princess"は2003年ブルー・ノートに吹き込まれた『Reflections Volume1』というアルバムに収録されている。この盤は幾つか異なったジャケでの発売があるようだ。この曲も美しいテーマをもった作品でそのヴァリエーションに奏されるティエリーのソロが儚くも哀愁的である・・・ああ哀しいかなこれも千日手の様な表現となってしまう。月の女王と言えばかぐや姫のことであろうか?ティエリーがその物語を知っての上で書いたのであれば私の中で想起される映像とのマッチングの精度は極めて高いものとなる。聴く度に泣ける。

    そしてもう一人忘れてはいけないピアニストがいる。Stefano Battagliaである。エヴァンスやキースからの影響を云々されるが一体現存(?)するジャズピアニストで影響を受けていない者がいるのだろうか、いやいまい。そして彼の敬愛するエヴァンス・コンポジションから私的にはどのエヴァンスの演奏よりも激しく心揺さぶられる演奏が『Bill Evans Composition Vol.1』 に収録された "A Simple Matter Conviction" である。この湿度ある哀愁感は心の襞の奥底まで沁みてくる。一体これほどの感動量をもった演奏が何処にあると云うのか、いやどこにもない。唯々言葉をうしなうばかりだ。




    20:35 | トラックバック(0) | コメント(1) | Piano | Page Top


    ■2014/03/06(木) 高音質盤と最近の私的名盤の話

    最近生意気にも高音質CD盤に手を伸ばしている。

    今まであまり興味がなかったのだがわが身の残された時間の短さにふと目覚めてしまい、どうせ聴くなら極めつきの名演を極めつきのよい音で聴きたいと突然に思い立ったからである。最初に手に入れたのはコルトレーンの『バラッズ』、同じく『コルトレーン&ジョニー・ハートマン』の2枚である。これらは不動の愛聴盤である。また過日これも極めつきの名盤:エヴァンスの『ワルツ・フォー・デビー』も入手した。これは純プラチナ反射膜を採用したもので理屈は分からないが凄いらしい(笑)特にこのビレッジヴァンガードのライブだけは良い音で聴きたいと思っていた。以前記したかも知れないがこの盤の食器の触れ合う音やオーディエンスの発する咳きやざわめきも最早音楽総体を構成している一部ではないかとさえ思っている。

    閑話休題。

    最近のDU(特にお茶の水のジャズ東京)は流通量は少ないが極上内容の掘り出し盤を積極的/精力的に発掘し展示しているような熱気を感じる。そんな盤を試聴すると裏方にいらっしゃる目利きの方(所謂仕入れ担当の方)の存在に思わず拍手を贈りたくなってしまう。聴き込めばなるほど魅惑的でよくぞ発掘してくれたものだと改めて感謝したい気持になる。そういう目にしたこともない秀逸盤に巡り合うたび己が精進の浅さを嗜めるのである。実にジャズ界は広く深いのだなぁと感慨すること頻りである。
     
    例えば過日入手したこの Dave Buehler Trio 『Acoustic Impressions』 というピアノ・トリオ盤。不勉強にして未知のピアニストであるがこいう盤が何気にDUお茶の水、いやジャズ東京の新譜コーナーに展示されているのだ。そして嬉しいことにエヴァンスの "Time Remembered” が収録されている。それだけでこの盤は存在価値がある。勿論その演奏が優れていれば言う事はない。で、早速聴いてみるとその抒情性を湛えた演奏に一発でやられてしまった。私のアイポッドに収録されている数十曲の奏者の異なる"Time Remebered"、優にこれはその五指に入る演奏と確信する。いやはや実に名演である。幾分の音圧の低さなど瑣末な問題、実にこの一曲の存在だけで買う価値がある。
     
          

                       Mar05#01
                    
    Dave Buehler Trio 『Acoustic Impressions』
                    (1996年録音 Foresthill Records DMB-2057)
                         #10 "Time Remembered"




    01:01 | トラックバック(0) | コメント(0) | Piano | Page Top


    ■2014/02/09(日) 猛吹雪のなか"Estate"を聴く

    今日は珍しく昨日のライブ観戦の話。

    過日このブログの書き込み欄にティエリー・ラングの招聘をプロモートされる方(?)からピット・インでトリオのライブがある旨の
    告知を頂いた。で、長年熱烈なファンである私としては "槍が降ろうが" 行かなくてはならないと思いチケットをゲットしたのだった。しかし、本当にこんな悪天候になろうとは想像だにしていなかった・・・精度をますます高める気象庁は "槍" の代わりに "雪" を、近年稀に見る豪雪を降らせたのである(笑) しかし真に猛吹雪であった・・・新宿3丁目の地下鉄出口を出るなり横殴りの雪、傘など何の役にも立たない。不夜城(?)新宿と云うのに歩く人もまばら、こんな吹雪の夜に一体何をしているのだろう俺は?との自問が湧く。電車も間引き運転で遅れホウホウの態で新宿ピット・インへ滑り込む。

    インターバルまでの演奏は割り方静謐な演奏、悪く言うと美メロのありきたりな演奏(ーー;)で少し肩すかしな感を受ける。しかし後半の演奏は俄然ターボが効いてきたのだろうか、或は意図した演出の妙であるのか、アグレッシブで沁みるフレージングの連発に思わず目を瞑ってしまうほどだ。アンコールは2曲。最終アンコールは何と大好きな"Estate"である。しかも格段に素晴らしい。私が今まで聴いたベスト*に入る演奏と確信する…やる瀬ない美しさが心の奥底まで沁み落ちてくる快感。あぁ…この一曲を聴けただけでも吹雪の中を来た価値はあるなぁと独りほくそ笑む。舞台挨拶は三者が肩を組んでお辞儀をする・・・あのZurich Dolder Grand Hotel 
    でのライブ盤 The Winners様に。

    今更ティエリー・ラングのアルバム紹介もあるまいが嘗て紹介のTCB盤(今では再発されたが)を除き日ごろの愛聴盤をアップしたい。どれもマスト・アイテムである。   

         Feb09#03      Feb09#01     Feb09#02     Feb09#06

         『Between A Smile And Tears』    『Private Garden』              『Thierry Lang』              『Reflections Vol.1』


    03:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | Piano | Page Top


    ■2014/01/30(木) 目にしたら即ゲット盤

    更新インターバルが長すぎた・・・重い腰をあげて一筆啓上である。

    最近些か停滞気味だ。あらゆることがかったるい。そううつ病かな? 

    気分が高揚しない時には無機質な音楽を聴きたくなる。無機質と云う表現が適切なのか否か判らない。要はテクニカルな演奏を何処までも只管一途に邁進するような音楽である。ピアノ・トリオであればグイグイとベースと打楽器があられもないリズムを牽引する中、これもあり得ないテンションでピアノが切り込んでくるような所謂"火花散る演奏"である。

    ここ数十年間そういう音楽とは対極な嗜好の方向へと私は向かっているようだ。しかしそうした安寧な音楽の底には一瞬尾びれを銀色に光らせて泳ぐ流線型の魚類の煌めきに似たものが存在していなければいけないと思っている。そうした稀有の音楽を求めてずっと彷徨っていると云っても大きくは外れていないだろう。

    こうしたことをウダウダと書き連ねていても意味がない。例えばこういう盤である。

    Gregg Bendian'sTrio Pianissimo 『Balance』。
    1998年に録音されたドラマー:Gregg Benedian のリーダー盤ピアノ・トリオ。

    私的にはSteve Hunt それにJohn Lockwood 参加ゆえに惹かれた。聴いてみると遥かに想像を超えた凄い盤である。凛と張りつめた演奏を聴く度に身が引き締まる。単純にメカニカルなだけではない優れて美的な音の結晶作用が目撃できる一枚である。

    目にしたら即ゲット盤である。

    インディアン嘘つかない。 

              
                    
    Jan30#01
                   
     Gregg Bendian'sTrio Pianissimo 『Balance』 
                    (1998年録音 Truemedia Jazzworks D99205)   

                                 
    22:37 | トラックバック(0) | コメント(4) | Piano | Page Top


    ■2013/06/30(日) 1970年代のジャズ盤:Don Thompson 

    のっけから音楽の話をするのも情緒がないが今日はこの盤の話から始める。Don Thompson 『Country Place』。1975年録音のこのアルバムはある種特別な想いがあるアルバムである。それはDon Thompson のピアノが聴けるからである。どうもこの方私の探索が甘い所為だろうかなかなかピアノ演奏が聴ける盤に巡り合えない。ご存じの通りマルチな才能がある彼はヴァイブやベースもよくこなすからである。

    アナログでは勿論所持していたがプレイヤーが故障して以来CD化を願ってやまない盤の一枚である。数年前何処かの海外サイトでCDが発売されているのを発見して吃驚狂喜、即行で発注したのだが何故か今日まで梨のつぶてである。そんなことも忘れていた今日この頃ふと何処ぞのウェブショップを覗くとかの『Country Place』 の懐かしいジャケットが再び目に入った。何とあのレコードが今度は国内盤CD(紙ジャケ)で発売されているではないか。今度こそ間違いないと確信し発注をしたのは言うまでもない。

    この盤の評価は70年代のフォーキー・ジャズと言うところが大方のようでCDライナーにはジョニ・ミッチェル、ブルース・コバーン、ニール・ヤング、レナード・コーエン、デヴィッド・ブルーなどのカナダ出身ミュージシャンと同様な感触があること、またジャズではキース・ジャレットの『マイ・ソング』などの牧歌的側面との近似性を記している。そうなのである。この70年代をリアルタイムに生きてきた私にとって時代の香り:干草のように心和ませる香り漂うこよなく愛しい作品群を形成する重要な1枚なのである。この作品であるがより具体的に言えば表題となっている#1“Country Place”は同じく1975年録音のニール・ヤングの代表作『Zuma』収録の”Danger Bird” を想わせ #2” For Cris Gage” は直ぐにでも歌詞を載せれば唄えるようなメロディアスな曲で #6 ”Song For Sonny” と瓜二つな出だしで驚く。

    Don Thompson との出会いはポール・デスモンドがきっかけである。多分大方のファンの入り口はデスモンドではないかと思う。そのつながりで行くと Ed Bickert などにも繋がってきてデュオ盤などに辿りつくのかも知れない。

    何れにせよこの盤は外せない青春(!)の1枚である。

                              

                        Jun30~01                         
                          Don Thompson 『Country Place』
                         (1975年録音 Muzak MZCS-1271)


    23:46 | トラックバック(1) | コメント(2) | Piano | Page Top


    ■2013/06/23(日) 邦人ピアノ・トリオの脱帽盤

    何かを書いて公にすると云うのは相当恥ずかしいことに相違ない。こうしてウェブの片隅でブログを書くと言う行為は不特定多数の目に晒され自らの無知蒙昧をさらけ出すことでもある。大体個人的な事は日記にでも書いてそっと仕舞っておけばいいのだ。それを敢えてこうしてオープンにするからにはそれなりの理由があるのだろう。湯川准教授ではないが事象には全て理由があるという訳だ。自己顕示もその一つ、誰かと繋がりたいという欲求もそうだろう、主なところはその2つかなと思うがどうか。

    で又してもその恥ずかしいことを書かねばならない。前回の続き、漁盤の成果の発表、自己顕示幾許であるが無知の暴露でもある。

    Kosei Uchida : 内田 浩誠 というピアニストを最近初めて知った。えっ知らずによくジャズのブログをやって来たなぁと言われるようで怖いが知らなかったのであるからしょうがない。で最近そのKosei Uchida Trio 『Physhalie !』 という盤に出くわした訳だ。バーコードもなくレーベルもマイナーな盤で3者ともに邦人。しかも時は今から18年前の1995年、何処かも知らぬアイレフホールというところでの録音盤である。知らないからと言って誰からも責められる筋合いはないかも知れない。しかし#1 オリジナル "Misty Green" の出だしの数秒の清冽な音の連鎖とその変幻の素晴らしさはどうだろう。息を飲んで聴き入るとはかくを言うのか。一聴してその邦人らしからぬ(失礼)センシティブで抒情的な演奏、テクニカルで緩急自在な演奏に参ってしまい、何故にこれほどの優れピアニストを知らずに来たものかと強く思った。

    そのCDは国内盤で福岡コンボ有田平八郎という方の書かれたライナーがついていた。その中に件の内田 浩誠の略歴も書かれており1953年大阪生まれで現在福岡で活躍しているとの由、やはり想像通りの凄い楽歴であった。バークリー卒業後一時ヘレン・メリルの国内70ケ所以上の縦断コンサートの唄伴もつとめたり鈴木良夫のグループでアメリカ・ツアーも行なったり等々・・・やはり知らなければ恥ずかしかったピアニストであった訳だ。

    邦人ピアニストのフェイバリッツは海外のそれに比してそれほど多くないのが事実だ。その理由は積極的に聴こうとしない我が身の怠慢と今時でさえ心根にあるいじけた舶来贔屓の心理である。こうした優れピアニストに遭遇できて実に嬉しい限りである。脱帽。
     
                         Jun22~03
                            
    Kosei Uchida Trio 『Physhalie !』 
                                 (1995年録音 Macky )



    17:44 | トラックバック(0) | コメント(2) | Piano | Page Top


    ■2013/06/13(木) 今年のゴーヤ生育状況と何気ないピアノ・トリオ盤の一枚について

     今年のゴーヤは育ちが良い。 土を入れ替え肥料を加えてみると昨年とはうって変わったように大きくなった。少し前の写真なので今はこの倍ぐらいに成長してグリーン・ネットまで達している。幾つか小さな可憐な花も付けた。何事も手入れが肝心だなと思う。これからの成長が楽しみだ。 

    今日はもう一つ良いことがある。気になっていた車両の修理が上がってきたことだ。小さなことだが気に入っていた車に変調があると気が滅入るものだ。購入時はそれ程の執着はなかったのだがハンドルを握ってみるとその運動性能と運転フィールそして虚飾を排した内装とその揺るぎのないコンセプトに徐々に惚れてきたのだ。私は徐々に惚れて行くタイプなのかも知れない(笑) 


                                               2013 go-ya 


    過日何気に中古CDショップを覗くとフランク・キンボー参加のピアノ・トリオを目にした。フランク・キンボーは際立って凄いぞという派手さはないが何故か惹かれるピアニストである。所持する盤とてピアノ・トリオ盤とデュオ盤が数枚だけでパーフェクトなコレクトを目指すことはしていない。しかし何処かで目にしたら入手をしたいと思っている。それは大昔さしたる理由もなく別れてしまった女性と偶然何処かの街角で巡り合いたいと思う気持ちに似ている。そういう儚い想いに近しい。

    件のフランク・キンボーが参加したピアノ・トリオ盤だがRon Brendleというベーシストがリーダーの2002年録音『Photograph』という盤である。調べると同様面子で他にもう2枚トリオ盤がありデュオ盤も1枚吹き込んでいる。1枚のトリオ盤は嘗て入手した記憶があり、デュオ盤『Autumn』はラックの何処かに潜んでいる筈である。

    さて『Photograph』であるが収録7曲中3曲をフランク・キンボーが提供、3曲をオーネット・コールマンが、そして最終1曲のみリーダー:ロン・ブレンデルの作品という構成になっている。#1キンボー作"Affirmation" のメロディアスで力まない演奏はどうだろう。哀愁感漂う気さくな演奏が好ましい。#2はコールマンの"Ramblin'"。リズミカルな作品だがベースとドラムスのノリに増してキンボーのセンシティブなアドリブが堪らない跳躍を見せる。#3はキンボーの極美のバラッズ"Southern Lights"。低く締まったベースとブラシュの優しいバッキングに感動の襞を擽るピアノの繊細なタッチが絶妙である。次いではコールマンの幾分アブストラクトな曲が・・・という具合にキンボーの外連味ない作品とコールマンの幾分飛んだ作品との交互模様が絶妙なバランスで配置される。

    最近どうも面白いピアノ・トリオがなくてねえとお嘆きの貴兄に少しは期待を裏切らない盤ではないかと思われる。2002年作品に今更何を言っているのかと思われる方もいらっしゃるであろうが情報過疎な私ゆえご笑納(?)下され。

                     
    Jun13~11    
                         Ron Brendle Trio 『Photograph』
                           (2002年録音 Lo Note 105)
                                

    21:28 | トラックバック(0) | コメント(0) | Piano | Page Top


    ■2013/01/05(土) 安上がりな心の贅沢

    時たま大当たりする。長い人生そんなことが数回有ったって罰は当たらないだろう。何の話かって? 決まっているだろうジャズCDの話だと言いたいところだが、さにあらず本の話を先にしたい。

    この前、某ブックオフに行き過剰な期待もせづに背表紙を眺めていると何と 森 銑三著『砧』(六興出版)を100円コーナーで見つけた。思わず手にすると驚くばかりの美品、しかも帯付。昭和61年初版のその本は著者没後に編まれた随筆集で生前著作集未収録の小文を収めたもの。『月夜車』という随筆集があり名随筆とされているがその姉妹編的な位置づけである。嬉しくて思わず頬摺りをしたくなる。私にとってはそういう本である。古本的にはそれ程価値がある訳ではない。何が何でも欲しいという本ではないがこういう風に偶然街角で会った旧友のように巡り合いたい本である(?)。

                      
                         
    Jan05~01
                              森 銑三著『砧』
                           (昭和61年刊 六興出版)


    さてジャズ盤の話。
    過日紹介した Herve Sellin Sextet / Branford Marsalis 関連で、もう一枚。 Herve Sellin がJohnny Griffin とAndre Villeger の双頭テナーで吹き込んだ逸品。Tony Russo:tp Jacques Bolognesi:tb の参加もありフロント4管の分厚いアンサンブルの妙が堪能できる。特に#4、#5が秀逸。ハード・バピッシュな中にもHerve Sellinのピアノが極美なメロディ・センスで華を添える。これも何処か上記の本に似てゆっくりと聴きたいものだ。来るべき豊饒な時間が嬉しい。こういうのを心の贅沢と言うのだろうが、考えればチープなものだ。

                        Jan05~02
                         Herve Sellin Sextet Feat.Johnny Griffin
                              『Live At Jazz Valley』 
                             (1991年録音 OMD1536)                    

    02:06 | トラックバック(0) | コメント(0) | Piano | Page Top


    ■2012/12/23(日) 朱川湊人の短編集と劣らず絶妙なB級ピアノ・トリオ盤2選

    "僕が出会った、天使の話をしよう。"(『あした咲く蕾』)

    "小学生の頃、私は超能力者だった…"(『雨つぶ通信』)

    こんな書き出しで始まる短編小説がある。ここで読み手は2とおりに分かれるに違いない。一方は "何だ馬鹿馬鹿しい子供の読むファンタジーか" とパタンと表紙を閉じる人。もう一方は俄然好奇心が刺激されてグッと本の中に惹きこまれる人。作者はもしかしたら書き出しで読者を選別、より言えば峻別しているのではないかと穿った事を考えてしまう。この『あした咲く蕾』を書かれた
    朱川湊人は以前このブログでも採り上げたことのある好きな作家の一人だ。好きと言っても出す作品全てを連載雑誌まで追いかけて読むほどのマニアではない。彼の書かれた本が一冊に纏れば購入する、出来れば文庫になって手軽に読めれば好いと思っている作家である。但し、ホラー系も多く書かれているのでこの分野は遠慮している。今回の本のように少し不思議な妙味を塗したほんのりとした人情話的なものが好みだ。 不思議な妙味はきっとホラー作家の本領が発揮されているからに違いない。一話一話よく練り込まれたストーリーに人情が絡み"絶妙"とは斯く言う事と言わんばかり、汚れた心が幾分浄化される気がする。拒否反応のない人は是非一読されたい。

                  
    Dec23$01.jpg
                  朱川湊人著 『あした咲く蕾』 
                 (文芸春秋刊 文春文庫 し43 5)  

    さて斯く読み手を峻別するように、聴き手を峻別するジャズがあるに違いないと思うのは自然な心の動きだ。おぼろ気に感じていたことがこの小品を読了することで明確な輪郭を顕わす。私は前衛と呼ばれるジャズに峻別されている。また私は起承転結が判り切ったありきたりなジャズにも峻別されている。演歌の様なジャズにも峻別されている・・・。


    B級が有るのはA級があるからか?  いやA級があるからB級があると言う方が正しいのか?まあどちらでも好いが物事は単純にそんな二分法で分類できるものではないと思っているけれどB級グルメ、B級映画と言われるものが存在することに違和感なく納得してしまう。それは斯く言う私が絶対にA級な人間ではないことに根ざしている。今回紹介するピアノ・トリオ盤2枚は失礼ながらB級分類に違いない。しかしこの滋味あるフレージングはどうだろう、手練手管に翻弄されるのを好しとする心根こそB級の本領に違いない。

    ドラマー:Lenny Robinson をリーダーとする『Songs I Like To Play』 は過日珍しく某中古CDショップを漁っていて入手した盤だ。見た通りセピア色を通り越し赤銅色のジャケ写が得も言えない怪しさを醸している。これがセピア色であれば少しはお洒落な感じなのだけれど・・・過剰な期待は無用だが一聴せねば気が済まない。そういう習慣が沁みついているのは見た目を裏切る素晴らしい盤に何度か巡り合っているからだ。で、試聴一発、まさに見た目を裏切る僥倖盤であったのだ・・・実に嬉しい。金の鉱脈を見つけた山師の心情とでも表そうか。ピアノ:Andrew Adair(未知)の疾走感あるフレージングに目が覚めるような感動を覚えそれを支えるリーダー:Lenny Robinson のリズムもスリリング。そして一曲だけ参加の Bob Butta(既知) の紡ぐスロー・バラッズに感動の壺を直撃された。いやはや・・・これだから漁盤はやめられない・・・久しぶりに慣用句を使えた。

          
    Dec22$01.jpg   
                 Lenny Robinson
              『Songs I Like To Play』
            (2005年録音? FTR 1001)

    そしてもう一枚は前出盤よりは幾分メジャーか?Ron Donath(未知) というピアニストとErnie McDaniel:Bass、Phil Seymour:Drums 3者並列表記のピアノ・トリオ盤である。幾分メジャーかと言ったのは『当店推薦盤』なる記載がプライス票にあったからである。薦められて買うのは些かプライド(?)に触るがまあいいかと試聴したところイヤハヤこれは好い。私が店員なら『当店激推薦盤』とでも記載したいところだ。ジャケ裏に3人の写真が載っている。どなたも古希を超える年配のご様子だ。センスのない容姿(深謝)からは想像できないセンシティブな演奏、この落差が堪らない。ライナーを見るとどうやら彼等は幼馴染のようだ。『Friends Forever』 なる標題も肯ける。きっと今夜も何処かのクラブで息の合った演奏をしていることだろう。これだから・・・

          
    Dec21$23.jpg
         Ron Donath Ernie McDaniel Phil Seymour
                 『Friends Forever』
              (録音年不明 自主製作盤?)
            

    20:05 | トラックバック(0) | コメント(1) | Piano | Page Top


    ■2012/11/17(土) 優れピアニスト:Steve Rudolph のクリスマス盤に一方ならぬ感動をした話

    冬が一足飛びでやってきたようだ。やがて木枯らし吹く街角には山下達郎のクリスマス・ソングが流れ忙しない人々が速足で過ぎて行くだろう。

    過日CDラックの奥を整理していたらSteve Rudolph の『Happy Holidays』というクリスマス・ソング集らしきCD盤が目に付いた。何の期待もなくその 『Happy Holidays』を聴いてみた。クリスチャンではない私は聖歌と言えばジングルベル(?)やホーリーナイト(?)とかいう超有名な曲だけしか知らないのでその"聖歌"のイメージとはかけ離れた相いれない演奏に驚いてしまった。そこで演奏されているのはまさに優れて真っ当なジャズ、センス溢れ感極まりないピアノ・トリオの感動の壺を刺激して止まない "しめやかで熱い演奏" である。どうしてこれほどの名演を埋もれさせていたのか自らの不明を恥じた。

    嘗て2年ほど前Steve Rudolph についてこのブログで採り上げたことがある。Joe Hunt のリーダー盤にピアニストとして参加していたのだがその群を抜く突飛な素晴らしさに吃驚したからである。今回のクリスマス盤は当時彼の盤を芋づる式に漁った際、入手したことだけで所有欲を満たし聴かずにそのまま放って置いたものに違いない。忙しさに感け素晴らしい盤を見落としていた訳である。

    Steve Rudolph の盤を探してみるとこの盤以外で都合4枚がラックに眠っていた。1995年(?)の初期盤『Everything I Love』も突飛に秀逸であるし、続く2003年のJoe Hunt盤も既に紹介のとおり素晴らしく、2005年のライブ盤『Live !』もライブ音源とは思えぬほど高音質、しかも一聴クールであるがその一音一音に想いの込められた熱い演奏には感嘆するしかない。そして2009年録音され一部で注目された『Day Dream』もセンシティブの極みである。

    さてこの優れクリスマス盤であるがチープなジャケの裏表どこを探しても、またCD盤のクレジットを目を皿のようにして探しても録音年が記載されていない。R&L Records という怪しいレーベルであるが製品番号から類推すると多分『Everything I Love』に次いで発売されたものと思われる。それにしても好い盤だ。何度絶賛しても過ぎることはない。何れのフレージングにも美意識が輝き、唄心が溢れていて聴く者の心を激しく刺激してやまない。パソコンのちんけなスピーカーから流れる音源にさえ感涙してしまう。またいつもの決まり文句だが是非目にしたら即買いをお勧めしたい。

                     Nov14$01.jpg    
                       Steve Rudolph Trio 『Happy Holidays』
                      (録音年不明 R&L Records R&LCD1054)  
                                 #All Tunes 


              Nov15$01.jpgNov15$02.jpg Nov16$01.jpg Nov15$03.jpg


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