最近の収穫では、と言うよりここ数年間の収穫ではこれが筆頭盤かなぁ と思われるのがこのJeff Covellのピアノ・トリオ『No Hands』である。最近と言ってもこの盤の録音は古く1991年頃(?)で、最近やっと入手したものである。今を遡る17年前、これほど素晴らしい盤が既に存在していたのかと思うと何だか嬉しいような、知らなかったことが悔しいような気分になる。大袈裟に言うと赤く燃える太陽に向かって海岸線を走り出したくなるような盤なのである。 それではどこがどう優れているかと言うに、もう何度も使い古した言葉で形容するのが嫌になるほど、センスも技量も極めており、その演奏には言葉を失うばかりなのだ。もう少し私に音楽的素養が備わっていたなら各論的な説明ができようというものだが、これも悔しい気持ちの一因である。 これほどの使い手、他にアルバムがあって然るべきであるが、どうウェブ検索しても出てこないのである。どなたか情報をお持ちの方、是非ともご教示を賜りたい。切にお願いをする次第である。
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