無料カウンター 満天ジャズCD倶楽部 2009年05月
 
 
 

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山帽子
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    ■2009/05/17(日) 弦楽入りジャズ盤について

    人でも物でも、その対象への愛(慈)しみがなければ、それに対して語ることは浅くなってしまうだろう。また、それは自然発生的、必然的でなければ嘘っぽくっていけない。どこかで誰かが、評論とは畢竟そのものへの限りない愛情であるような主旨の事を書いていたが、それは評論に限ることはあるまい。そうであるなら、何かに対してモノ言うのは幾ばくかの時間・・・冷静な冷却期間が必要で愛情もクールダウンさせないと暴走してしまうに違いない。そういう意味において今回の紹介盤は相当の冷却期間を置いている訳だが、言葉に変換しようとすると迸る何かが未だ上手く制御できない。回りくどい言い方をしてしまったが、つまり今だ熱愛中というお愛でたい盤な訳である(笑)。クラシック方面は暗いのだが弦楽による重奏が何故か好きで、オーケストラを聴けばいいのにと言われるが、どこか貧乏臭い私は、このコンパクトで完結した小宇宙的なユニット(?)に堪らない魅力を感じている。そういう訳で今回は弦楽入りのジャズ盤の特集である。

                   May17#07

    先ずはこの盤、幾度も取り上げていて、このブログではお馴染みな盤、Hal McKusick Octet 『In A Twentieth-Century Drawing Room』である。弦楽四重奏の編成ではないが、チェロの4層に亘る重厚なアンサンブルを加えたピアノ・レスのオクテット編成、多分真っ当なジャズ・ファンは鼻も引っ掛けない盤である。余りに酔狂故、アレンジ重視のウェスト・コースト・ジャズでも異端的、今まで評価したものを知らない。高踏的で頽廃的、11曲全て捨て曲なしだが、特に#1"My Inspiration”の絶妙な弦楽使いからMacKsickのクラりネットの導入に至る件は鳥肌が立つ感動、頽廃的な快感の極みである。また、Manny Albamの手になる#8 "Alto Stratus"における弓とピッキングによる弦楽演奏は優雅この上なく、この盤が1955年の吹き込みであることに驚愕を感じる。この同じ匂いを嗅いだのは最近、少し作為が過ぎるが、何とか野ばら(名前失念)なる書き手の本を読み感受して以来。マイノリティな存在であるが、絶対に外せない盤である。

                   May18#01 

    Lars Gullin 『Portrait Of My Pals』の弦楽使いには驚かされる。#1、表題曲でもある"Portrait Of My Pals”の冒頭、9人編成の弦楽と自身を含む5人のブラスがガチンコにぶつかり合うアレンジであるが進行につれ融和する様が好い。最初は違和感を感じたが何度も聴くうちにその意図する面白さの虜になり、とうとうガリンの術中に嵌ったかとニンマリした。荒っぽいバリトンと優雅な弦楽、このコントラストを逆手に取ったガリンは只者ではない。1964年、ストックホルムのスタジオで誕生した逸品である。因みにアナログは数多あるがこのCD盤は希少か。目にしたら入手をお勧めする。

                     May17#06  

    ピアノ・トリオに弦楽の彩りの必然を感じるピアニストもいることに嬉しくなったのはESTのモンク集『EST Plays Monk』での#1 "I Mean You”の頭、絶妙な導入部を聴いた時である。この曲から減額、いや弦楽を引いたらどうなるのだろうか? 魅力は半減するだろうなぁ。蛇足だが、ライブのような会話が薄く聴こえるのはどうしてだろう?実はそのささやき声、それさえも快感になり困っている。弦楽は感情の起伏の軌跡である。1996年吹き込みのこの盤には細やかな感動の方程式の解がある。

                     May17#01 

    Eric Legnini の参加がなかったら、きっとこの盤を聴くことはなかった筈だ。1997年の作品(らしい)この盤もまた、弦楽四重奏が参加している。#1 "Time Is Now”の冒頭から特異な世界へ誘い込む。そしてドライブの利いた演奏は益々熱さを増し、もうひとりの牽引者 Erwin Vann の剛直なサックスが炸裂する頃には相当な高みに達している。そして再び弦楽が入る後半、元のしめやかな演奏に戻るという芸の細かさ、脱帽である。#2 "Yellow And Some Dark Green” も#1同様サックス奏者 Erwin Vannの作品で、極めてドラマチックな仕立てである。この盤に於ける双頭の雄Eric Legniniと Erwin Vann の演奏を陰影をもって支えている影の立役者が弦楽であるのは言うまでもない。捨て曲一曲とてない極上盤の極。 

     

                          May17#05  

    Paolo Di Sabatino と言うとメリハリのあるタッチで粒立ちの良い音を聴かせる疾走感あるピアニストという印象が強い。盤としては自身の名を冠した『Paolo Di Sabatino』と『Threeo』が聴き応えがあるのだろうが、この盤の変幻自在な魅力に取りつかれると最早手放せなくなってしまう。この盤も『Threeo』同様エレベが幅をきかせていて、弦楽との相性が良いので驚く。表題曲 #1 "Ostinato”での映画のBGMに直ぐ被せられるような意表を突く出だしと牽引力あるピアノ・ソロが圧巻である。そして最も嵌っている曲が#3 "A New Reflection"である。リリックでいてどこかコミカル、緩急自在なピアノとベースのソロが縦横に飛び交う万華鏡的な世界に圧倒される。音楽の楽の意味を開眼させる盤と言うと大袈裟だろうな(笑)


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    ■2009/05/15(金) この頃、好みが変わったかも知れない

    少し疲れ気味である。

    こういう日は気分転換、即々と会社を後にして電車を乗り換え秋葉原駅で降りた。特にどこでも良かったのだが何気にお茶の水駅で降りる機を失い秋葉原で降りただけである。秋葉原と言えば石丸電機であるが、なぜかたまに寄ることのあるラーメン屋に行き、ありそうでなかなか無い、縮れ太麺で昔風のスープの懐かしい感慨に浸る。今流行りのラーメンは数度食べれば飽きてしまうが、このありふれたラーメンは幾度食しても飽きないばかりか、定期的に食べたくなる。以前は煮干しスープのラーメンに嵌ったことがあったが、残念ながら潰れてしまった。で、最近はもっぱらここのラーメンである。

    ラーメンで小腹を満足させると、石丸へは行かずぶらりと古本屋へ足が向く。精神的に寛ぎを欲した時は古本屋へ行き背表紙を眺めているのが一番落ち着く。幸い今日は好い本に恵まれる。坪内祐三著『靖国』、奥泉光著『ノヴァーリスの引用』、粟津則雄著『沈黙に向きあう』、中島義道著『醜い日本の私』、柳瀬尚紀著『日本語は天災である』、渡部昇一著『国語のイデオロギー』、内田樹著『知に働けば蔵が建つ』等、ワクワクする書き手の好奇心を掻き立てる書物ばかりを驚く安価で購入する。帰り道はずっしり重いが、心地よい重さである。いつの間にか心の安寧を得ているのである。そう言う訳で今回は中古CD巡りはせず、もう一方の趣味である古本巡りをしてしまった。目の前に石丸があるのにである。

    さてそう言う訳で、今回は最新の入手盤ではなく、(と言ってもこのブログの紹介盤は大抵、時節遅れの盤であるが・・・)John Coates Jr. のピアノ・トリオ盤『The Trio Session』である。John Coatesと言うと一時だがキース・ジャレットの師匠ということで高名。特に『Portraito Of John Coates 』(だったかな?)は知る人ぞの評価の高い一枚である。そして今回の『The Trio Session』、であるが私的にはそれ以上の出来と考える。各曲、彼のソロ・パート、アドリブを聴いたことがある人なら、その絶妙な美フレーズの連発に再認を迫られるであろう。流麗と朴訥という真逆な形容が共存する驚き。手放せない一枚である。

                        May10#05


    23:41 | トラックバック(0) | コメント(4) | Favorite Rare CD | Page Top


    ■2009/05/04(月) 飽きることなく聴けるピアノ・トリオの逸品

    連休の旅、いや、度に思うのだが、こうしたときにワザワザ出かけるのも如何なものかと思う。出かけなくてはならない必然があれば別であるが、皆外出するのに取り残されるようで嫌だから出かけるような輩ばかりであるならそういう者は渋滞起因分子として処罰するというようなことを国は考えた方が良い(笑) 

    そんな事を考えたのは、最近"虚構新聞"というHPに出会い、面白さに嵌ってしまったからであり、その影響を受けたのは明白である。こうしたウイット(?)ある、余裕あるHP、ブログが日本には少ないように思うし、あるなら教えてもらいたいものである。関連して思い出したのは"余裕のない者は音楽を聴いてはいけない" という誰かの言葉である。この場合の余裕とは金銭的なこともあろうが、言うまでもなく主なところはマインドであろう。

    さて、連休の怒涛の書き込み。先ずはMario Piacentini 『12 In Dodici』。録音は1997年、ジャズ・ピアノ黄金期(と勝手に命名している)の90年代終焉にひっそりと咲いた一輪の花のような逸品である。その印象は#1 "Mille  Line Piu,Mille Meno...."に於ける控えた抒情(?)、あからさまな表現を避ける抑制されたアドリブに象徴される。彼の繰り出すどのフレーズも見事なほど美形に形成され、その色合いは落ち着きのある薄いアース・カラーに彩色されている。収録曲全てにおいて不様に飛び跳ねた駄作はなく統一した美意識が貫かれた様は見事である。飽きることなく聴けるピアノ・トリオの逸品たる所以である。 

    (続く・・)

                 May04#02 


    12:17 | トラックバック(0) | コメント(4) | Piano | Page Top


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