無料カウンター 満天ジャズCD倶楽部 2009年08月
 
 
 

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    ■2009/08/16(日) Helen Merrill In Italy

    行く先も決めずにふらりと出掛けるのが休日の正しい過ごし方である。その宗旨に基づき今日はドライブである。東京と埼玉の県境:飯能市の街に行くことは全く決めていなかったのだが、ハンドルの向くまま、気の向くまま、いつしか天覧山の麓(?)、名栗川の渓流を見下ろす神社の境内を散策し涼をとった。車窓から見えた鬱蒼とした鎮守の森の清涼さがどうしても足を運ばせたのである。そしてもう一つ街中を走っている時に目にした建物に強く惹かれた。歩くと車で走った感覚よりは少し距離があったが、その古色とした蔵創りの建物が目をした時は嬉しかった、昔の商家を改築したらしい喫茶店である。昔、神楽坂にあった『パウワウ』と言う喫茶店を連想させる。

    室内は年代物の一枚板の分厚いテーブルと同様使い込まれた木製のアンチーク家具が心地好く鎮座し、アップ・ライトのピアノと古風なライティング・デスクに見紛うオルガン、その他雰囲気のある古風な置物に囲まれた空間にエミルー・ハリスだろうか、美しいカントリー調の音楽が低く流れている。オルガンの上にはレオン・ラッセル、トイレにはボブ・ディランのポートレイト。いつかどこかの70年代の喫茶店に紛れ込んだかの錯覚に襲われる。一時静かに目を瞑り緩やかな回想の時間を楽しんだのであった。

    飴色の小一時間を過し、真っ盛りの夏陽に飛び出すと、少しだけ目が眩む。しかし70年代のギラギラした陽光ではない。四半世紀の時間の感慨が重い。

    とぼとぼと宮沢賢治のように歩く。すると斜め前にある様子の好い和装の店(?)が目に留まる。又も思わずふらりと立ち寄り、浅黄色の小さな風呂敷を買う。渋い和風模様が好ましかったのである。きっと、この風呂敷を目にするたび、あの暗い70年代風の喫茶店を想い出すのだろう。

    さて、今回は珍しく女性ヴォーカルを採り上げたい。70 年代を彷彿とさせるあの喫茶店の暗さにインスパイアーされた(?)ためか今さらなヘレン・メリルである。実はヘレン・メリルの演歌調なヴォーカルは好きではない。日本企画の盤はヘレン・メリルの魅力を台無しにしていると言うと大方のヘレン・メリル・ファンから大顰蹙を買うに違いない。が、そう思っているのだから仕方がない。では、何が好いのかと訊かれるだろうから、判然と明言する。ヘレン・メリルはイタリア録音盤、強いて言うならJazz In Italy  No.8、Cetra レーベルのEP盤を筆頭にした1960年の一連の録音が好い。そしてこの入手困難なEP3曲の音源が何とCD収録されているのである。以前にも既に紹介した盤であり、一部音源にも問題のある怪しいCD盤であるが、それでも尚、紹介をする誘惑に駆られるほど圧倒的に素晴らしい。中でも"Everything Happens To Me”の突然歌唱から始まる潔い魅力には聴く度に言葉を失う。

    言うまでもなく上記Cetra レーベルのEP盤 3曲、レナート・セラーニ・トリオにジョアンニ・バッソ(ts)、ディノ・ピアナ(tb)のイタリア・ジャズ最高峰の演奏陣をバックにした突飛の出来の良さである。が、このCD盤の魅力はそれだけに尽きない。ビッグ・バンドと弦楽を加えた1962年の音源、"My Only Man"の暗くも重い歌唱にグッと深みへ引き込まれる。しかし演歌の湿気ある重さではない。 1959年から1962年の4年間、イタリア録音音源22曲の集大成的な盤なのである。重ねて言うが一部(4曲程)の音源にノイズが入るが、それらの瑕疵を相殺しても尚、あり余る魅力に満ちたヴォーカル盤の大金星である。因みにあの高名なナレーション入り『Parole E Musica』(邦題『ローマのナイトクラブで』)の11曲もナレーション抜きで収録されており、ジャケの造作、手書き調(?)のクレジット等、総体が醸し出す怪しさが妙味を添えて素晴らしい盤である。                             

        Aug15#02    Aug16#01    

           『Helen Merrill In Italy』          『Parole E Musica』
            (Liuto-LRS 0063/5)        (邦題『ローマのナイトクラブで』)


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    ■2009/08/09(日) David Gazarov のピアノ・トリオ盤

    いよいよの夏期休暇、ジャズ三昧と行きたいところだが、なかなか思うようにはいかない。買い溜めたジャズCDが山となっている。最近は殆ど試聴してから買うことにしているので大きなハズレはない。しかし反面、試聴したことで何か事(?)が済んでしまったかの錯覚に陥るということ、つまり、凡そ良い出来であるのは分かっているので、それで事足りたような気持ちになり、真剣に聴き込むことを怠ってしまう弊害でもあるのだ。まあ、そこまでストイックになることもなかろうが・・

    ミュシュランに倣い、聴いた盤に★印をつけて評価するのも増殖したコレクションのベンチマークとしては一考か。確かに突飛に優れた盤、つまりは★★★★★に関しては評価は動かし難いものかも知れない。しかし所詮は相対的な尺度に過ぎず、微妙な評価には辛いものがある。例えば今日の天候一つで評価は変わってしまうことだって十分あり得る、少なくとも私はそうだ。それほど自分を信じてはいない。

    今日のピアニストはDavid Gazarov。2000年に吹き込んだ『Black Vision』を聴き、これは凄い弾き手であると感動し、他はないものかと血眼で探していた。一枚 Jazzette Records にN.H.O.ペデルセンとA.クイーンとのトリオ盤『Anima』があるのを知った。が、どこに手を廻しても入手困難であり、半ば諦めていたところ、レア本に掲載のAnima Records DV-CD 003 Anima Trio 『Blue In Green 』が同内容の盤であることが判明した。幸運にも、たまたま所持していた友人から聴かせてもらうことが出来た。しかし、頭の中で期待度だけが我儘放題、勝手に高まっていたため、実際聴いてみると、それほどの出来ではない。よく言われるようにペデルセンのベースは超絶テクを誇り、有無を言わせない迫力がある。しかし、唯一深味や陰影のある演奏と言う観点において何かが微妙にそぐわない。それは北欧の家具のように健全さが過ぎる(?)と言うべきか・・・どうも上手く言えない。

    さて、過日、幸運にも David Gazarov がもう一枚 Anima Records に吹き込んだチャック・イスラエルズとのピアノ・トリオ盤 『Meeting On Hvar 』を入手することができた。そう言えば以前、『Blue In Green』を貸してくれた友人が、この盤より、チャック・イスラエルズの盤の方が好いと話していたのを思い出した。その後、幾度も聴き比べ、上記のとおり不明瞭な感想であるが、成る程そうであるなあと感慨した次第である。しかし、これを単純にペデルセンとイスラエルズの差に収斂するのはやはり乱暴だろうなぁ?

       Aug09#32     Aug09#31      Aug09#26

                                       David Gazarov 『Meeting On Hvar 』
                                          (Anima Records DV-CD 001)


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