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    ■2009/09/29(火) 秀逸薄倖廃盤

    銀座界隈も飽きたので、最近、散歩コースを佃島方面へ伸ばしている。幾つかの運河を渡ると古い街並みと遠景に高層の建築物との対比的な眺めが開けてくる。 そこはかとなく佃煮を煮込む醤油とみりんの甘い香りが漂う下町情緒と無機質の共存する不思議な空間である。ハゼの釣れる運河を横目に歩くと公園に出る。嘗てどこかで読んだ朧な記憶では、失職した吉本隆明がブラブラと時間を潰していた思われる公園がこの辺だろうか、同じように佇んだりして、その寂寥や無聊を追想してみる。

    さて、今日の一枚、幸薄い盤と言えばこのJan Reinen Trio の『Introducing』だろう。内容は一級品と言えないまでも相当のレベルである。それにしてもこのジャケットの造作はいただけない。プログレのアルバムならいざ知らずピアノに乗って夕暮れの街を飛んでいては余りに痛い。そう言うジャケなので私の知る限りでは世評に上がることは殆どない。しかし、聴けばその予想外の素晴らしさに驚き、長く手元に置きたくなる盤となり、最近では殆ど目にすることはない静かな廃盤となっていると憶測する。既に所持していても、目にするとついつい買ってしまう盤である。(人気がないので極めて廉価である、廃盤なのに?)

    今回、この盤を採り上げるのに際し、グーグルで検索すると、唯一ヒットする国内のサイトがあった。アマチュアのトランペット好きな方が運営されているものであったが、彼が数年前オランダに旅行に行った際、尋ねたジャズ・スポットにこのJan Reinen がベーシストと伴に出演しており、飛び入りでペットを吹かせて貰ったそうだ。何とも羨ましいことである。

    先ずはその収録曲に痺れる。
    #1 ブルーベックの名曲"In Your Own Sweet Way" 三位一体となった何気ない軽妙な演奏から三者の並々ならぬハイ・スキルが窺える。破綻のない息の長いフレーズに吃驚する。
    #2 ベーシスト Eric Surmenian のオリジナル "Eric's Lullaby"。重厚なベースが奏でる主旋律にピアノが美しく絡む。ブラシュがひたすら優しい。Eric Surmenian の作品は以前どこかで聴いたことがあったが思い出せない。
    #3 最早スタンダーズとなった"Maden Voyage"。テンポを抑え気味なのが逆にスリリングである。
    #4 Jan Reinen のオリジナル"Chasin' Clouds"。又しても熱を帯びるアドリブ群。
    #5 これも今や押しも押されぬWショーターのスタンダーズ的名曲"Black Nile"。
    #6 Hハンコック再び、これも最早スタンダーズだっ。"Dolphin Dance"。
    #7 "Blue In Green"。マイルスと言うよりエヴァンスのと言うべき静謐にして熱狂的演奏。
    #8 Jan Reinen のオリジナル"Dickhead Blues" 縦横にピアノのアドリブが舞う。

                  Sep29#01 
                  Jan Reinen Trio 『Introducing』
                 (2002 Munich Records BMCD337)

                  


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    05:52 | トラックバック(0) | コメント(2) | Favorite Rare CD | Page Top


    ■2009/09/22(火) ジャズはセンスだっ~古い盤が好い

     音楽は『めぐり会い』がつくづく大事だなぁと思ったのはこのHelio Alves 『It's Clear』 を聴いてのことだった。Helio Alves の作品は過去2枚ほどレザボアのピアノ・トリオ盤で聴いていたが、極めてセンシティブで、極言すればそれだけで成り立っている音楽であると思った。これは貶し言葉ではなく、私的には最上の褒め言葉である。ジャズは『センス』命の極上のアドリブを聴けさえすればそれでいいと思う。スイングもグルーブも『センス』、これはなかなか便利な言葉だ。そしてこのHelio Alves に長年注目しているギタリストRomero Lubamboが共演したというのであるからこれは凄いことになっているぞと極めて個人的に興奮した。このRomero Lubanbo であるが、超絶なテクニックと緻密な構成力を足場にラテン・フレーバーでアグレッシブなアドリブを展開するという、一聴でRomero Lubamboと識別させる、センシティブなギター弾きである。ラルフ・タウナーと伴にガット・ギターを弾く稀有なギタリストである。 そんな2人がめぐり会ったのである。瑞々しい果実を割った瞬間の弾け飛ぶ果汁のような演奏である。またもジャズは『センス』だっの想いを強めた鮮烈な一枚である。              

                       Aug09#24 
                                             Helio Alves 『It's Clear』(2008)

    前回、『センス』は便利な言葉ということを書いたが、同様日本語でも便利な言葉が沢山ある。例えば『絶妙』、『抒情的』、『知的』等々(他にも色々あるのだろうがそう直ぐには思い出せない・・)。発せられると何か深いものを現わしているような錯覚を与えるので不思議な言葉であるが、よくよく考えてみると一体何を現わしているのか漠として解らないのに驚く。これは日本語独自の語法の曖昧さと、個々の極めてパーソナルな解釈に衣拠する事の二つの要素が絡んでいるので中々一筋縄ではいかない。ドルフィー曰くの消え去りゆく音をこうした曖昧模糊とした言葉で表そうとしているのだもの、土台無理はある・・・言葉はこうした曖昧さ、幻想の上に成り立っているのであるから逆に面白いのであると達観するしかない。

    さて今回はフィリー・ジョーの最後のレコーディングとなった(ライナーに記してあるので間違いあるまい)音源を紹介したい。と言ってもそれが目的で購入した訳ではない、Cees Slinger 狙いなのは言うまでもない。『センス』続きで言わせて頂ければ、#2 "Growing Up"の極めた哀愁感、そしてセンシティブなバラッズの極み #5 "If It Were Only You” 、これだけでこの盤を求める意義がある。この常套句的な切り口ばかりで申し訳ないが、聴くたびにそうした嘆息が漏れてしまうのも事実、更に言えば一曲として捨て曲はなく聴きこんでゆくと全曲が素晴らしくなるのも事実である。さて例に漏れずこの音源も1985年録と古く、つくづく古いもの好きな自分であるなぁと思う。しかし最近の録音盤で、これ程思い入れのある盤は数えるしかないのでしょうがないのである。

                       Sep23#01
                       Cees Slinger 『Sling Shot』 (1985)


    20:09 | トラックバック(0) | コメント(2) | Piano | Page Top


    ■2009/09/20(日) 廃盤セール雑記

    昨日、これという目欲しい盤もなかったのだが新宿DU廃盤CDセールへ出かけた。廃盤界(?)の減速気味の傾向から、それほどの賑わいはないだろうと多寡をくくり 1時間20分前に到着してみると既に10名ほどがスタンバイしていて驚く。どうしたことだろう? シルバー・ウィーク効果なのだろうか。中に2名ほどの顔なじみがおり、私より遅れて2名が参戦してきたので、整理券を受け取り5人でお馴染みの珈琲ショップでの近況報告会となった。

     "今回の狙い盤は何?" というお決りの話題には、特にない旨を言う。セール告知に並ぶジャケ写には特に惹かれる盤はなかったのである。強いて言うならJordi Vilaelsの虎盤を所持しておらず気になっているがこの順番では無理だろう。前回のお茶水DUセールでゲットした仲間の一人**氏から出来の良さを聞き、些か心が動くがそれ程強い入手願望ではない。

    そう言うことで、雪崩込む11:00直後、フェイスには何故かJordi Vilaelsの虎盤がポツンと残っている。高額ゆえ誰も手を出さないのだろう。この盤は私の知る限りでは市場に出るのは2回目(オークションでも出てはいない筈である?)である故、徐に手を延ばした。何故だかそれほどの感慨はない。試聴をして見ると**氏の言うように成るほどの素晴らしい盤である。これは多分再発されるようなレーベルではなさそうだ・・今を逃すと入手困難であると判断し目を瞑って購入した。

    さてそう言う訳で私の廃盤セールは高額商品に翻弄され、"しめしめ・・おバカなマニアを仕留めたぜ" という感慨をDU廃盤セール担当店員に抱かせることとなったのである。加えてこれは私的には逆に素晴らしくお買い得品をゲットしたと思えたのは1989年音源『Jazznost:Moscow-Washington Jazz Sammit』と1996年の音源John Nugent『West Of Flatbush』を各廉価で入手できたことである。双方圧倒的に好い盤である。これだから廃盤セールは止められないのである。

      Sep19#02    Sep19#06      Sep19#04

    Jurdy Vila i elis Seus Amics    『Jazznost:Moscow-Washington      John Nugent
    『Homenatge A Cherles Mingus』  Jazz Summit』(1989)           『West Of Flatbush』
    (1992)                                               (1997)


    12:42 | トラックバック(0) | コメント(5) | 音楽/楽器別の分類 | Page Top


    ■2009/09/08(火) テナー盤について

    家族性の気になるほどではない病気を持っているので、(気になるほどではないと思っているのは私の勝手な思い込みかも知れないが・・)月一回病院へ通っていたのだが、ここ数年来地元の小さな医院へ行っている。そこは私の年老いた母が掛かりつけの医院で2代目を先代医師の娘が継いでいて、なかなか評判が良い。『お前も診てもらったら良い、たまには私が薬も取りに行けるだろうから・・』と言われ、ついその気になった。娘の医師は私より一つ年下で小さな頃から知っているので初めて診てもらうときは少しだけ複雑な気持ちであったが、患者と医師であると割り切った。彼女は小さい時から勉強もせずに優秀、確か国立の医大へ行った筈で、同様近所に開業のやっとこさ私学の医大にもぐり込んだガリ勉同級生の医院とは対照的である。が唯一の欠点、何にしても手厳しいのである。ストレートな前髪から覗く切れ長の美形な眼で睨まれると平伏するしかないのである。

    そういう訳で、今日はその幼馴染の女医にこっ酷く叱られたのである。と言うのは血液検査の数字が酷かったからである。血液検査の前日まで出張が続き北陸、九州、関西と連日宴会をしていては良い数字が出る訳はない。加えて運動もしてはいないのだから・・・前回検査の時にそう言った筈だがと小さく嘯いたが聴いてはもらえない。自業自得である。

    さて話はジャズである。

    これは明らかに偏見であろうし、乱暴な言い方を承知で言うが、テナー・サックスの演奏については、最近のものより古いものが好い。逆にピアノの演奏では新しいものが優れているのではないかと思い込んでいる。故に今でも夜半、聴きたい管楽器盤はと言えばレスター・ヤングを筆頭、古いチャーリー・ラウズであったりズート・シムズであったり、ラッキー・トンプソンであったりを選ぶ。滅多に最近のものを聴こうとは思わない。それゆえ。最近の盤で好いと思えるものが貴重で、事あるごと優れた管楽器盤を友人に尋ねたりしているのだがこれと言う盤は哀しいかな少ない。

    そういう中でこれはという希少な盤の一枚。大好きなピアニスト:Dado Maroni に名手Thomas Stabenowのベース Klaus Weiss のドラムスが加わり、Andy Scherrer と Roman Schwaller の艶やかなテナーが重厚に唸る盤である。それぞれ全員がリーダー盤を持つほどの力量のあるプレイヤーである。流石の演奏、敢えてスタンダーズを演る意気込みが好い。

                       Sep07#02

                 Saxophone Connection (L+R Records CDLR45046)
                                   Recorded 5/5 1991  


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