無料カウンター 満天ジャズCD倶楽部 2010年09月
 
 
 

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    ■2010/09/24(金) 漁盤アナクロニズム2005

    大方のジャズ愛聴者がそうであるように(?)、結局楽器はどれもものにできなかった。手許には誰彼作のガット・ギター(一番まともだが行方不明)、タカミネのぼろセミ・アコ、ハミング・バード(もどき)、ぼろフェンダー・ストラト、ローランドのエレピ、ヤマハのアップライト(要調律)、息子の怪しいぼろドラム・セット等々があるがやたらと場所を食うだけで最近殆ど触っていない。それにも関わらず最近テレビで高校生の女性アルト吹き(名前失念)を見てからその疾走感に感激、アルトも良いなぁと思った。管楽器は演ったことがないので50の手習いで始めようかと血迷っているが、やはり幼少よりの鍛錬それを持続する気持ちと環境、そして何より天賦の才が必要なのである。

    そういう訳でリスナーに徹しているのが一番似合っていると悟る今日この頃、2005年のデータ・ブックである。

    根っからのジャズ・ヴォー・ファンという訳ではない。本格的なジャズ・ヴォー・ファンのようにブレイクした阿川泰子やAVに走ったヴォーカリスト(名前失念)に殊更目くじらを立て英語の発音や歌唱力のなさを声高に批判する気にもならない。某批評家同様、ヴォーカルは声質の好き嫌いでほぼ決定すると言うのが自論なので、ビリー・ホリデーやエラやサラの様に唄わなくても一向に気にならない。それでアナ・マリア・アルバゲッティの登場である。可愛さと清楚さと壊れてしまうような儚さを上品な声質で包んだようなヴォーカルである。人によったら拒絶反応を示す部類だろうが、まだまだ私的には許容範囲、寧ろ好きである。CD化されたものはCDで聴くというアナログ一辺倒のマニアではないのでこの『ウォーム・アンド・ウィリング』のCD化は嬉しい。しかし、このクラシカルな歌唱、正直ジャズ・ヴォーだと正面切って主張する気にもなれない。

         アナ・マリア・アルバゲッティ
         『ウォーム・アンド・ウィリング』 
          (Capitol TOCJ-9641) 

    ドグ・アルネセンが好きで、リーダー作は勿論、サイドで参加の盤も含め大方の盤を蒐集してきた私としては、ほぼリアルタイムで国内盤が発売される運びとなった事がうれしい。言うまでもないが最近のピアノ・トリオの構成要件を満たす、程良い抑制の抒情的なピアノ・トリオ・アルバムである。こういうピアノ・トリオが標準化され更に一層の進化/深化を経ることでより感動的なアルバムが出現することを強く願っている。

           ドグ・アルネセン『タイム・イナッフ』
         (2004年録音 Taurus NTRCD-845)

    ジョン・コルトレーンの国内盤に関して言えば、いつでもどこでも入手はできるし、輸入盤、ブートレグにしてもそれ程苦労しなくて入手できる(だろう)。これぞ定盤中の定盤の証左であろう。そのコルトレーン作品であるが、2005年発売の国内盤を数えてみたら何とインパルス、プレステッジ、アトランテックで36作品となっていた。毎年それ程コルトレーン作品に注意していた訳ではないので、その36という作品数が多いのかどうか判らないが、よく考えてみれば総数に比して順当なのではないかと思う。因みにマイルスは62枚である。
    コルトレーン、この盤などは特に好きな盤である。


          『ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン』
            (1963年録音 Impulse UCGU-7024)

    ルイス・ヴァン・ダイクは長いキャリアのピアニストである。しかも創造性が泉のように湧きでる様は奇跡的である。どこかドン・フリードマンと同じ匂いがする。

             ルイス・ヴァン・ダイク
             『バラード・イン・ブルー』
          (2004年録音 M&I MYCJ-30323)


    片やアルバゲッティが好いと言う舌の乾かぬうちに、このアリエル・ドンバールが好いというのは節操のない浮気者の証だろうか。しかし自らの嗜好に素直になれば双方、好ましいというのが正直なところである。しかたがないのである。濃厚なお色気、コケティッシュなヴォーカル、映像作品もありヘビー・ローテーションで観ている。要はバランスなのだと言い訳をしようか。。

           アリエル・ドンバール
          『アモール・アモール』
       (2004年録音 Sony SICP-867)






          

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    ■2010/09/23(木) 漁盤アナクロニズム2004

    久しぶりの雨である。慈雨というにはお百姓さんに対して生意気で、大袈裟だが、ある意味私的にも恵みである。

    2004年は長いジャズ・スパンで言えば昨日の様な感じで、新しいことこの上ない。データ・ブックをパラパラとめくってみてもこれというものが見当たらないが、そんな中にも砂浜のダイヤとまでは行かなくても模造ダイヤぐらいのものが数粒ある。

    国内盤ではフェリシア・カーターという歌い手が2000年に吹き込んだ『イン・ザ・ピンク&ソング・イン・ブルー』という盤がノーマから発売されたが、幾度も聴きこむと忘れられくなった。発売された直後は毎日聴くが、そのうち飽きてきて聴かなくなる盤よりも、こういう風に徐々にその好さが沁みこむような盤が好ましい。髪飾りはビリー・ホリディを意識してのことだろう。蓮っ葉なヴォーカルが好きなのだ基本的に、私は。

            フェリシア・カーター
       『イン・ザ・ピンク&ソング・イン・ブルー』
       (2000年録音 ノーマ IMCD-2340) 

    これまたミーハーであるが、エリアーヌの邦題『夢にそよぐ風』の素晴らしさには吃驚した。風格さえ感じるヴォーカルとピアノの腕前には相変らず言葉を失う。加えてジャケ写が各段に素晴らしい。密かに聴いていたのだが、この盤だけはとりあげたかったのである。しかし『夢にそよぐ風』という邦題はおかしくないか?

                イリアーヌ『夢にそよぐ風』
         (2004年録音 BGMファンハウス BVCJ-31037)

    赤い炎ではなく青白い炎のほうが高温であることは中学辺りの理科で習ったことがあるが、まさにこの盤は高温の極み、青白い炎のような盤である。静謐な情熱を秘めた素晴らしい盤である。廃盤になり玉数が少なかったならば、この秀逸内容、レア本でも優に5★になっていた盤であろう(?)。また、SJがゴールド・ディスクに選定するような方向性をもっていたならば、もしかして存続は可能だったのではないか(?)などとつまらぬ妄想をしている。4★はないだろう・・・

               マイケル・トカイ『バード・アローン』
            (2003年録音 ガッツ・プロダクションGPTS-015)

    Naimというレーベルから出たCharlie HadenとJohn Taylorのデュオ盤である。夕刻の空が無造作に切り取られ、電線まで写った素人の写真(?)がジャケに設えられてる。そう、お似合いのジャケである。暖かく、真剣な演奏は聴く者の心をぐいと動かす。こういう盤を欲しているのだが、なかなかレアである。しかしそれが好い。好いものは稀少な方が好い。
               Charlie Haden&John Taylor
                      『Nightfall』
              (2003年録音 Naim naimcd077)

    他の優れ盤・・

    Jon Larsen『The Next Step』
    Mantra Jazz Trio『Wonder Why』
    Kristian Marcussen『Alfa Omega』
    Roy Powell『Solace』
    Ulf Wakenius『Forever You』
    Denny Zeitlin『Slicj Rock』
              

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    ■2010/09/20(月) 漁盤アナクロニズム2003

    又してもアイ・チューン・ストアで買い物をしてしまった。CDで長い間探していた或るヴォーカル盤が、何のことはなくアイ・チューン・ストアで仮想(?)販売されているのだ。CDという実態は伴なわなくてもアルバム全曲がPCのディスクに保存され、聴くことができるのでるから鑑賞的には何ら問題ないのである。この現実は嬉しいような哀しいような、なんとも言えない気持ちである。血眼で捜していた盤への情熱とこのサックとした現実(より進化すると予感される趨勢)との乖離に唖然としてしまう昨今である。

    今、John Greiner 『From A To B』という盤に収録されている”Remember Me ?”を聴いている。その前に聴いていたコルトレーンの演奏と比較しても遜色がないばかりか逆に甚く感動している。この盤などは殆ど世評に上がる事はないであろうし、よもやアイ・チューン・ストアで販売されることはあるまい。

    そんなこんなで、前回の記載は随分手を抜いてしまった。2003年のデータ・ブックであるが、現在に近づくにつれ面白くなくなってしまうのは何故だろうか?

    イタリアのピニスト Andrea Beneventano の輸入盤を初めて聴いたのは確か出張帰りのDUの片隅だったと思う。ジャケの渋さにすっかりほれ込み即買いした。特に小曲"Traversi's Blues"の疾走感、”Aniram”の美しさと切なさは際立っている。

             Andrea Beneventano
               『Trinacria』
       (2003年録音 Alfa Music FMCD106 )

    ベルギーのピアニストと言われても即答できるほど見聞は広くない。しかし、このMichel Biscegliaの出現で欧州ピアノ界に大きな存在感を得たのではないか、というと言い過ぎか。 どこまでもメロディアス、心の琴線に共鳴する優しくて切ないタッチが聴く者を虜にする。そのうち白いスーツのジャケ写盤を出したら呆れて見限ればいい。こういうピアニストがいても好いじゃないか。

             Michel Bisceglia
          『The Night And The Music』
      (2002年録音 Culture Records CULT10132)

    勿論、完全未発表曲が収録されたEvans の『You Must Believe In Spring』 が発表されたとあれば黙ってはいられない。Evans 後期の、というよりも軟弱でミーハーなピアノ・トリオ・ファンの私としてはラ・ファロ参加の初期盤に加え、これは決して外すことが出来ない名盤である。今更であるが。。

                  Bill Evans
            『You Must Believe In Spring』
      (1977年録音 Warner Bros. 8122-73719-2)

    Terje GeweltというベーシストがChristian Jacobと数枚(多分3枚?)デュオ盤を出しているが、どれも好い出来で気に入っている。Resonant Music という多分ノルウェーのレーベルは私にとって好い音楽を発信してくれるお気に入りのレーベルである。最近どうしているのかな?
      
           Terje Gewelt 『Interplay』
       (2002年録音 Resonant Music RM13-2) 

    これまたノルウェー産である。ピアノだけをバックに哀しい程切ないメロディに詩をのせるヴォーカル盤である。何時でも聴く気が起きる盤ではないが決して忘れることが出来ない。ピアノは心を揺さぶる盤をECMに遺すピアニストTord Gustavsen である。絶妙とは斯く盤を指す言葉だろう。 

            Siri Gjaere-Tord Gustavsen
               『Aire&Angels Ⅱ』
         (2002年録音 Bergland Productions BE 008-2)

    どちらを先に聴いたか忘れたがPierre-Alain Goualch のピアノ・トリオ盤で  『Exploring The Music Of Serge Gainsbourg』という題で、別に何やら日本語の表記があり聴くのに勇気がいるような盤がある。しかし、聴いてみるとそれほど難解なことはなく、むしろ好い出来な盤であった。今回の盤も後、澤野商会が輸入販売しているくらいなので、極めて筋の良いピアノ・トリオであった。

           Pierre-Alain Goualch 
            『Voicei Ma Main』 
          (1996年録音 AS028)

    最近の突飛に優れたピアノ・トリオ盤にAaron Goldberg 『Home』があり、一曲目の出だしを聴いただけで秀逸さを感受した。それは詩における言葉、拳闘における一撃、蹴球における一蹴のように、各優れ物に必ず内在する迷いのない確信の感受である。そんなAaron Goldberg であるが嘗て吹き込んだトリオ盤では今一つパッとしなかったのは何故だろうか。実にこれはMark Turnerの盤である。

           OAMTrio&Mark Tuener
              『Live In Sevilla』
        (2001年録音 Lola Records LR1008)

    このピアノ・トリオ盤には感動した。16歳だったんだね。

         『First Parks』Aaron Parks
     (2000年録音 Keynote Records 10079)

    イタリアン・ハード・バップなる言葉が『なるほどなぁ』と自然に入ってくる。それがこの盤の効用(?)である。ジャケ写、内容とも最高に気に入っている。イタリアン・ジャズを好ましいと思えるのはこんな盤が存在するからである。Schema Records 万歳。

               『Reflections』
              Quartetto Logreco
      (2001年録音 Schema Records SCCD339)

    片や、メカニカルなピアノ・トリオを突きつめて聴いてみたいと言う根源的な衝動が心の片隅にある。Abe Rabade はそんな心に巣食っている衝動を刺激して止まない。もっと早いパッセージをと、飲んでも飲んでも乾きが癒えない病人のように腹膨れるまで水を欲している強欲、それが私だ。

                『Simetrias』
                Abe Rabade
       (2002年録音 Xingra.com XC-0502-CD)


    他の優れ盤・・・

    Tim Richards『Twelve By Three』
    Robert Rook『Introducing』
    Simple Acoustic Trio『20th Getxo International Jazz Festival』
    Juraj Stanik『Shaken Not Stirred』
    Sean Wayland『Lurline』



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    ■2010/09/17(金) 漁盤アナクロニズム2002

    以前は特定の作家だけを読んでいたが、最近本屋に行くと、知らない作家の作品ばかりを好んで選ぶようになった。題名と装丁で選び、パラパラと捲って拾い読みすると、おおよそ雰囲気は掴める。それはジャズCDを漁る際のスタイルでもある。
     
    先の書き込みでドゥービー・ブラザースの"Long Train Runnin’”のジャズ・ヴァージョンをアイ・チューン・ショップで購入した云々と記したが、ブルース括の演奏があり、甚く感動した。 Stacy Mitchhart Band の 『Grown Ass Man』という盤に収録されている(らしい)"Long Train Runnin’”である。この曲はスピード感あるギター・カッティングが命と思いきや、レイドバックした演奏と倦怠感漂うヴォーカルが、よもやの感動を誘う。その方面では高名な方なのだろうか? 既定概念では推し量れないものがある。

    2002年のデータ・ブックではこれという盤がそれ程見あたらない。強いて言うと下記の盤だろうか。特に Sahib Shihab『And The Danish Radio Jazz Group』 は 澤野商会の悪しきデジパックではなく、プラジャケ仕様のものを探し出して所持している。こういう優れた内容の盤がCD化されるのは実に喜ばしい。また、Vladimir Shafranovの『Live In Helsinki』 は、澤野商会製のDVDであるが、指が大写しになっているので運指等をじっくり研究される方にはお勧めだ。

    Antoine Herve 『Summertime』
    Jacob Karlzon『Today』
    Dave Peck『Out Of Seattle』
    Perico Sambeat 『Punto De Partida』
    Sahib Shihab『And The Danish Radio Jazz Group』
    Vladimir Shafranov『Live In Helsinki』(DVD)


    23:15 | トラックバック(0) | コメント(0) | Various  | Page Top


    ■2010/09/12(日) 漁盤アナクロニズム2001

    ある種の作家が描く小説等創作物から受ける感触は最近私が好んで聴くピアノ・トリオを聴いて喚起される感情、感触に近いなぁという感じがしている。そういう類の作家、福永武彦氏の日記が古書市場で発見されたという記事が数日前のウェブ・ニュースに載っていた。日記は1945年1946年、1947年、連続ではなく各年数カ月単位のまとまりで発見されたようだ。日記には北海道に疎開しての創作に対する悩みなどが記されていて、恥ずかしい話だがその記事で初めて池澤夏樹が彼の子供(長男)であることを知った。福永武彦は1918年生まれで1979年に亡くなっているのでこの日記、死後30年以上経過しての発見となる。学生時代熱中して読んだ大好きな小説家であるが、ボ~っと読んできたので戦下の作家という意識がなかった。池澤夏樹が長男であったのか・・・実に感慨が深い。福永武彦と池澤夏樹、静謐なピアノ・トリオとの類似性を上手く言葉にすることができない。

    とうとうアイ・チューンで買い物をしてしまった。実体のないものを忌避していたに関わらず、どうしても聴きたい音楽があり、探していたのだが、厄介になり手を染めてしまったのである(笑) 長谷川きよしというシンガー・ソング・ライター(この呼称はまだ生きているのか?)の”卒業”と”灰色の瞳” Chicago ”Happy 'Couse I'm Going Home”、Yes 『Yessongs』全曲、D.Brothers"Long Train Runnin'”のジャズ・ヴァージョン等々、大昔聴いた懐かしいチューンである。歳をとると、そういう心が軟らかい頃に感動した音楽をもう一度聴いてみたい・・・そういう衝動が湧いてくる。それは単に懐古と言うだけでは言葉が足りない。

    さて、2001年のSJジャズ・データ・ブックである。

    国内盤で発売されたピアノ・トリオである。国内盤*ピアノ・トリオと言えばヴィーナス・レコード(?)。リッチー・バイラークは生理的(?)に苦手なピアニストであったが、この盤を聴き若干インチメートな感を抱いた。かと言って昔の盤に抱く感想は相変わらずであるが。曲想にも拠るのだろうがゆったりとした演奏に幾許かの諦感が絡み心地好い。ジャケ写も哀愁感とシュール感が混ざって好い。

            リッチー・バイラーク『ロマンティック・ラプソディ』
             (2000年録音 Venus TKCV-35091)

    こういう盤を聴くとつくづく世界は広いものだと思う。ポーランドにこれほどの熱くて哀愁感漂うハード・バップ・ジャズが根付いていたのである。しかし流石2000年の吹き込み、現代を感じさせるスパイスが絶妙である。これ以降北欧、特にポーランドのジャズを探索しているが、これに伍する盤はマイケル・トカイ『バード・アローン』位だろうか。ガッツさんに頑張ってもらいたい。
           イエジー・マウエック『バイ・ファイブ』
        (2000年録音 Not Two RecordsGRNT-720)

    勿論こう云う盤が出ると黙っていられない。ジャズ・ファンで多分これを聴いて評価する人は少ないと思うが、私は断固支持する。ベースとドラムスにハープ、アコーディオン、ギターが加わる。変わり者の壺を突く編成である。ジャケ写もベツレヘムらしく、B.ゴールドブラッド拘りの逸品である。

       ルーファス・スミス~ベティ・グラマン
                   『ポインシアーナ』
         (1956年録音 Bethlehem TOCJ-62089)

    ポール・デスモンドは私のアイドルである。CDになったものはCDで、ならないものはアナログで蒐集している。殆どCD化は進んでいるのだが唯一(?)アーティストハウスから出たライブ盤が未CD化である(多分)。この盤もアナログで聴いてきた盤であるが、やっとCDで聴くことが出来るようになった。

           『The Paul Demond Quartet Live』
       (1975年録音 Horison Verve 314543501-2)

    Don Friedman の代表作は『サークル・ワルツ』であるのは疑いがない事実である。奇跡の様な盤であり、どうしたらああいう曲想が演奏が下界に舞い降りてくるのだろうかと訝るようなレベルである。このブログの初めに記した通り、リリカルなピアノ・トリオと内省的な作家の書く文章からインスパイアーされるものにはある種共通の印象を受けるのだが、『サークル・ワルツ』の次点に位置するのはこの盤だろう。それにしても彼の晩年(?)の活動は精力的だ。
          Don Friedman、Marco Ricci、Stefano Bagnoli
                      『Prism』
          (1997年録音Abeat For Jazz AB JZ002)


    11:43 | トラックバック(0) | コメント(0) | Various  | Page Top


    ■2010/09/06(月) 漁盤アナクロニズム2000

    熱帯夜が続く。
    職場では殆ど事務所に籠りきりなので外の暑さが体感できないが、こうして自宅のPCに向かっていると背中に汗が流れ落ちる。陽も落ちてエアコンはつけないで耐えられるかなと思ったのだが、やっぱり駄目である。今日ニュースで外国企業で亜熱帯地域に赴任する社員に出される手当がこの日本でも支給される云々と言っていたが、然にありなんと思った。実に気候がおかしい。

    このシリーズ(?)、いよいよ2000年へ突入である。

    2000年と言えば国内盤では絶品と思っている、ジェームズ・カーターの最高傑作盤『チェイシン・ザ・ジプシー』が録音された記念すべき年である。この盤を初めて耳にした時の衝撃は忘れられない。もともとバリトン・サックスが好きで主だった盤は聴いてきたつもりだったが、これは格段の出来だと思った。重厚にして繊細、清楚にして妖艶、哀愁と流麗が入り混じり、美と醜の相反する概念が飛翔する(??笑)・・・なんだかよく解からないのだが、兎も角感動的である。

          ジェームズ・カーター『チェイシン・ザ・ジプシー』
           (2000年録音 Atlantic AMCY-1255) 

    マイルス、ショーターは数枚のお気に入り盤を除き殆ど聴くことはないが、このErick Gouldのマイルス/ショーター曲集は割と聴いた。どこかに惹かれるものがある。それにジャケ写も堪らない。
            
                       Erick Gould
               
     『Miles Away...Wayne In Heavy』
        (1999年録音 UMOJA Productions 6 57677 99012 )  

    女性ピアニストが好きなのは、単に女性好きなだけではないが、しなやかで美しい指先を想像しながら聴いているのも事実だ。しかし中にはそんな甘い妄想を蹴散らすような剛腕な女性ピアニストや線は細いが芯の通ったピアニストもいる。そんなピアニストの筆頭にSecilia Colemanがいる。彼女のクインテット盤には心底痺れていたのでこのピアノ・トリオ盤が出た時は嬉しかった。

               Secilia Coleman『Higher Standards』
              (1998録音 Interplay Records IP9901)

    イタリアのジャズと聞くとつい膝を乗り出してしまうのは忘れかけているジャズの灰汁を想い出させてくれるからである。Paolo Di Sabatinoのピアノ・トリオ盤が出た時は先を争って購入したが、それは正解で、最近、殆ど市場には出てこない盤となった。

               Paolo Di Sabatino『Threeo』
            (1999年録音 Hallway Records 9709)

    ジャネット・サイデルがこれほど売れるとは思わなかった。今流行りのキュート系とは一線を画した歌唱は本格的ヴォーカルとは言い難いが、その安定感のある歌唱はある種ドリス・デイ的、パティ・ペイジ的である。実にこの二人は私的アイドルであるので、初めて『The Art Of Lounge』の1集、2集で彼女の歌唱を聴いた時は現代のドリス、ペイジの復活であると感動した。この旨味ある歌唱は只者歌手ではない。ところでVol.1は何時出たんだっけ?

            Janet Seidel『The Art Of Lounge Vol.2』
              (1999年録音 La Brava LB 9902)


     


    22:09 | トラックバック(0) | コメント(0) | Various  | Page Top


    ■2010/09/05(日) 漁盤アナクロニズム1999

    土日に亘り新宿のDU中古センターで各店共同の廃盤セールが行われたらしいが、とうとう行かなかった。日曜の今日、午前中は行こうかとも思っていたのだが、エアコンの部屋でOutro Lugar を聴いていたら、外に出るのが億劫になってしまった。ボサノバな曲は人を怠惰な領域へ誘導する何かがある。

    さていよいよ1999年リリース盤となった。国内盤ではこれという物はないが、私的にはシルビア・テリスのKapp盤『ザ・フェイス・アイ・ラブ』と『シングス・ワンダフル・ソングス・オブ・A.C.ジョビン』がCD化されたことが嬉しい。

    ピアノ・トリオは輸入盤しかないと言うと乱暴な言い方になってしまうが、ある部分真実だからしようがない。国内盤の売らんかなの盤には些か辟易していて、優れたピアニストがあらぬ方向へパケージングされるのを見るのは忍びない。輸入盤とてそういう傾向はあるのだろうが、そういう色気は概して低いと感じる。Erminio Cella『Spike』はイタリーのフィロロジーからの盤である。最近このレーベルは好いピアノ・トリオを出すので目が離せない。
      
               Erminio Cella 『Spike』
             (1997年録音 Philology w110.2)

    最近では沈静化したがレア本が出たころは掲載盤が高騰し、何気ない盤までも高値で売られた。このPhil De Greg の盤もそうした一枚である。大学で教壇に立つピアニストが密かに(?)収録した盤などは格好のレア盤ターゲットである。成程にうなずけるスチュエイションであるが。

             Phil De Greg 『The Green Gate』
        (1997年録音 J Curve Records/J Seven J7998)

    この盤は発売当時に買い逃して入手に苦労をした。どこかの廃盤セールで幾分高めの値段でやむなく購入した。Berndt Egerblath は古い欧州ジャズマニアでは必須盤だが、近年こうした優れたDuo盤を収録していたとは驚きであった。マニアではないのでアンテナが低くて情報量が少なくて困るが、それは時として幸運でもある。

             Berndt Egerbladh 『Two Some』
       (1998年録音? Lady Birds Productions LBCD0031) 

    Hal Galperには幾度も『かまされ』ていて、つくづく彼のジャケ写顔を眺め、やっぱりなぁと納得しているのだが、時として好い盤を残すので注意が必要である。そう言う盤が数枚あるが、このPhilologyに吹き込んだJeff Johnsonとのデュオなどはそういう部類の盤で、切れと疾走感のある演奏に痺れた。相方から影響されやすいタイプなのかも。メイベックのデュオシリーズはコンコードが専売かと思ったらPhilologyからも出ていたので吃驚した。

            Hal Galper-Jeff Johnson
               『Maybeck Duets』
          (1996年録音 Philology W 139.2)

    私にとってMichel Herr と Jack Van Poll と言えば伴に諸手を上げて絶賛するアイドルに近い存在である。そんな二人が吹き込んだ盤である。但し、個々に吹き込んだ盤であれば問題はないのだが、一緒というのが不安を掻き立てる。2人の冠ピアニストを起用し、『あれれ』と思った盤を幾つも見てきたからである。しかし、これは中々イケる稀有な盤となった。

          Michel Herr &Jack Van Poll 
          『A Tribute To Belgian Jazz』
        (1998年録音 September CD 5120)

    David Freesen は昔から(・・と言っても多分70年代頃)息長く聴き続けているベーシストである。重厚でいてメロディアスでポップなところ(?)が好い。片やDenny Zeitlinとのデュオである。期待するところ大であったが、思った通りの大傑作である。生涯盤である。

          Denny Zeitlin-David Friesen
           『Live At The Jazz Bakery』
        (1996年録音 Intuition INT3257-2)
        
           



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