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    ■2011/01/30(日) 朱川湊人の情、ローランド・バテックの硬さについて

    ジャズ鑑賞と読書とが私の2大趣味である。そして双方ともに蒐集という側面が聴いたり読んだりすることよりも比重を増しつつあるのが奇妙な一致である。奇妙な一致と云ったが決して奇妙ではないのかも知れない。勿論ともに興味のある趣味であるが如何せん時間がない。故にCDも本も蒐集だけはするが鑑賞までには至らないというのが実情である。そう言う訳で読書でもここのところあまり面白い読み物に出会っていない。それはそうだろう買った本の殆どは読んでいないのだから・・。そんな限られた時間の中、今読みつつある小説でこれは好いと思ったものがある。多分これだけ面白く滋味深いのであるからどこぞの書評に採りあげられたに違いなく、知らぬは私だけかも知れない。朱川湊人という作家の『かたみ歌』という連作の短編集である。一作一作にノスタルジーが漂い切々と胸に迫るものがある。この読後感は優れて抒情的なジャズ音楽のそれと同質である。未読な方がいらっしゃれば是非にお勧めしたい一冊である。但しある程度の年齢を経た感動を分かち合える人に読んで頂きたいと思う。

    この舞台である商店街は、嘗て(と云っても30年以上前のことだが・・)私が学生だった頃一時下宿した下町にあったものと瓜二つである。というより当時はそう言ったアーケードの商店街が各駅前、至るところにあった。また、ベタな言い方だがこの作品に表現されている人情もごく普通に存在した、そういう時代背景であった。古き良き時代と言えばそれまでなのだが・・。


                            
    Jan3013.jpg
                       朱川湊人著『かたみ歌』
                         (新潮文庫 し61 1)

    Roland Batik というピアニストがいる。彼の作品は一作だけ『Still』 という2004年に録音されたピアノとバイヴ、ベースという変則的なトリオ作品があり、変わり者の私は結構気に入って聴いている。だが、如何せん硬いのである。硬くて気に入らなければ聴かなければいいと思うが、何故か聴きたくなってしまうのだ。こなれていないなどと言うと僭越だが、ジャズ・ピアノを何枚も聴いてきた私の感覚的な視点から言わせて頂ければ崩し方が今一つなのである。しかし相方のバイヴ、ベースとの絡みが堪らなく魅力的なのと曲もエヴァンス・ライクで、例えるならラルフ・タウナー的な感動があるので好んで聴いている。テクニック的には申し分はない。ただ硬いだけだ。

    そんなRoland Batikであるが、過日『All The Things You Are』というピアノ・トリオ盤、しかも帯付の国内盤を発見した。一瞬、エッと思った。長いことピアノ・トリオを渉猟しているが恥ずかしながら見たことがなかった盤である。しかも国内盤、自分の不明を恥じたものである。何故かここでも"Time Remembered"や"Israel"など『Still』にも収録していたエヴァンス所縁の曲を演っている。調べるとこちらのピアノ・トリオ盤の方が2002年録音と古い。ライナーを読むと案の定フリードリッヒ・グルダに師事しクラッシク畑での実績が半端ではなかった。またジャズはフリッツ・パウワーに師事し両分野で活躍する第二のフリードリッヒ・グルダといった存在らしい。成程そういうことかと納得した。こういう人は朱川湊人でも読んでほろりとすればもっと滋味深い好い作品が出来るだろう。くどいが硬いのも悪くないが。。

          
    Jan3015.jpg              Jan3016.jpg                                          Roland Batik Trio:Bridges                     Roland Batik Trio                   
                 『Still』                       『All The Things You Are』
          (2004年録音 Camerata CJ-28001)        (2002年録音 Insight CMJD-25003)

     
              
          


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    22:53 | トラックバック(0) | コメント(2) | Piano | Page Top


    ■2011/01/30(日) スクーターと美女

    若いころはそれ程寒いと思わなかったが歳のせいであろう、去年あたりから上下のヒート・テックは必需品となっているし、家の中では様々な暖房器具を使っている。寝具の暖房では電気敷きモーフや掛けモーフも断然暖かいがどうも強引な暖かさが嫌である。やはり究極の暖房器具は湯たんぽである。今年の冬はユタポンなる電子レンジで加熱する湯たんぽもどきを試したがやはり湯たんぽには敵わなかった。保温時間が短く朝方には殆ど暖かさがなくなっているし、ぐにゃぐにゃな感じがどうもイケない。湯上り直ぐに布団に入ればそのような暖房器具は必要ないのだろうがこうしてパソコンに向かったり何やかやしているとすっかり体温が下がってしまうのである。風呂に入る当初、気持ちは出たらおやすみモードなのだが、幾分身体が温まると又してもPCに向かい身体を冷やしてしまう。そういう愚かな習慣を毎夜続けている。そんな悪習を見透かして家人が私の布団の足元に湯たんぽを入れて置いてくれるのである。寒い時の暖かさくらい嬉しいものはない、敵も考えている。それだから家人には頭が上がらないのである(笑)

    さて、勿論ジャケ買いと言えばアナログ盤であるが、10cm四方のCDジャケの矩形にだって感性は動くのであるというのが今回の話である。過日Jazz東京の渉猟をしていたら、これはというジャケ盤に思わず手が止まった。最近殊更声高に主張はしていないが、入門的ジャケ買いマニアな私、こういう盤に巡り合ったなら内容など二の次、即買いのスイッチが入ってしまうのである。スクーター+妙齢女性、私くらいな親爺には堪らない魔力のアイテム、これは鬼に金棒だ。Eddie Robers なる英国のギタリストのアルバムで古いヴェスパが堪らないジャケ盤である(写真4枚目)。勿論購入したが、余り期待しない内容もオクターブとスッキャットとのユニゾンを聴かせるなどどこかのギタリストみたいな感じであるが、数曲アイポッドに落とす程にはセンスを感じる。これは意外な拾いものであった。

    今回はスクーター美女盤を他にいくつかコレクトしているので紹介する。

       Jan3012.jpg           
    Jan3010.jpg  
          Gene Roland / Hal Serra                   Sonny Criss 
            『Jazzville Vol.4』                          『Go Man !』                 
      (1957年録音Dawn 原盤Funhouse 33WD-7012) (1956年録音 Liberty原盤東芝EMI TOCJ-5310) 


       
    Jan3011.jpg             Jan3009.jpg
            Lisa Bassenge Trio                   The Eddie Roberts Quintet                                             『Three』                              『Trenta』
       (2004年録音?Minor Music MM80111 3)      (2007年録音 Salvos Records PCD-23847)

    18:40 | トラックバック(0) | コメント(0) | Favorite CD Jacket | Page Top


    ■2011/01/16(日) 太陽光発電と雪

    『ほど良さ』というのがある。例えば今飲んでいる紅茶だが、ティ・パックをカップに長く放置しすぎたため苦みが増してしまったし、頂きもののラズベリーのクッキーは甘過ぎて気持ちが悪い。そういう訳でティ・パックはもう少し早くにカップから出さねばいけなかったし、クッキーは一口食べた時点で止めておけば良かったのである。昔、学校で『中庸』という漢語を教えてもらったが、この言葉をもっと深く認識してその後生きてゆく上で役立てれば良かったのかも知れない。しかし私には多分無理だろう。

    今しがた来訪者があった。休日なのに太陽光発電の営業らしい。インター・フォン越しに、家は既に屋根をご覧の通り設備していますと答えると、近所の方でどなたか設備希望の方をお教え願いたいとのこと、自分の足で探さなくては駄目だなと思ったが言わなかった。まだ若い兄ちゃんの営業マンだ。そこらの話好きな奥さんなら教えて貰えたのかも知れないが、そんな情報、親爺は持ち合わせていないのだ。

    昨晩、雪を期待したが、殆ど降ることはなかった。海もそうだがもともと自分の環境にない大自然に対して甚く感動してしまう癖(?)がある。そういう訳で親爺趣味だろうがシンシンと降る雪を眺めながら風呂に浸かるのが大好きで、年数回の幸運な(?)大雪日には何時間でもそうしていて家人に呆れられている。しかし今回は残念であった。

    そういえば、太陽パネルに雪が積もったらどうなるのだろう?さっきの兄ちゃんに訊いておけばよかった・・・都合が良すぎるか?

    と、ここまで書いて大分の時間が経ってしまった。忙しかった訳ではないのだが、どうも気が乗らないというのだろうか、書き込む意欲が湧いてこなかったのだ。定期的に色々なブログを散策しているが、感心するのは毎日何らかの書き込みをしている人(ブロガー?)である。日記代わりと言うが、不特定多数に後悔、いや公開している訳であろうから、何らかの取り繕い、作為があって然るべきだと思っている。本当は他者への意識なしに書けると面白いのだろうが、そうもいくまい。よく解からないけれども、どこかで何かの代償行為として書いているのかも知れない。

    今朝、隣の家のお婆ちゃんが94歳で亡くなった。田舎故、昔からのお付き合いが有るので、近隣の人たちと一緒に葬儀の打ち合わせに出かけた。都会生活者の方々には理解できないかも知れないけれども、田舎ではこういう結びつきが強いのである。近くのお寺で通夜、告別式となるので受付等を手伝うこととなるだろう。昔は自宅で葬儀をやったので近所の人たちの労力は大変なものだったようだ。まあ、ひと一人が亡くなったのであるからお大騒ぎしてもいいのかなとも思う。生まれる時だって能天気に結構騒ぐのだから、死んだ時も同等、いやそれ以上に騒いでやらなくては可哀想な気もする。最早存在しなくなってしまい、時間の忘却力(?)に太刀打ちできないのであれば思いっきり偲んで(?)あげてもいいだろう。その人の生とは一体何であったのか?答えの出ない話を延々とするのだ・・・それはきっと死者だけのためではない。事務的な死ばかりが横行する現代はつまらない。

    ジャズの話。

    ピアノ・トリオばかり聴いているのは野菜サラダばかりを食っている感じだ。焼き肉やラーメンだって偶には食ってみたいと思う。そういう乱暴な譬えで言いたかったのは、お察しの通りハード・バップ的なジャズへ話を持って行きたかったからだ。

    最近聴いた中では The Osian Robert / Steve Fishwick QuintetWith Ceder Walton』が好かった。ジャケがレトロで50年、60年、行って70年代な感じだが、2007年録音で全く新しい。宛もシダー・ウォルトンのリーダー作のような創りだが、きっと彼への尊敬の念がこういう体裁になったのだろう。これがジャズなのだ・・・自然な寛ぎが窓辺の陽光の様に満ちてくる。

              
    Jan2702.jpg
            
      The Osian Robert / Steve Fishwick Quintet
                    『With Ceder Walton』
                   
                (2007年録音 Hard Bop Records HBR33006)
                  

               

    14:34 | トラックバック(0) | コメント(0) | Tenor Sax | Page Top


    ■2011/01/10(月) ジャズな人

    どうやら『ジャズな人』というのが居るようだ。前回話題にした北上次郎氏などもその括りに入ると勝手に思っている。その人がジャズを聴くか否かはそれほど関係はない。実際、北上次郎氏がジャズを聴くかどうか私は知らないのである。知らないのに『ジャズな人』というのも変だ、それはジーンズをはかない人にベスト・ジーニング賞(?)を贈る暴挙に等しいという意見もあろうが、それはそれ、これはこれである(?)ベスト・ジーニング賞とて、ジーンズをはかなくても似合うと思われる人に贈ればいいのである。それができないのは、ジーンズに対する哲学(?)が確立されていないからに他ならない。ジャズに関してはそう言う意味の哲学が確立されていると思っている。ではどういうものなのかと質問されても困るのであるが。

    そういう事で今回は『ジャズな人』というテーマを先行させ書き出してしまった。これは多分に宮沢章夫氏の影響である。彼の著作には内容を超えて素晴らしいネーミングの本が多い、『呆然とする技術』 『青空の方法』 『牛乳の作法』 等唯それだけで素晴らしい。そう、他には確か『アップルの人』(?)という著作もあったな。作風から言って彼は『ジャズな人』ではないが『デキシーな人』であるかも知れない。これも意味は不明なのだが。

    『ジャズな人』と言えば、関川夏央や最近その著作に大いなる魅力を感じている堀江敏幸や佐藤洋二郎などもそういう括りに入れて良いだろう。堀江敏幸などは最近の北欧系のピアノ・トリオ、古風な譬えではECMな感じ(或はクラシックスか?)だし、佐藤洋二郎はイタリアン・ハード・バップと言ったところである。岡崎武志などは明らかに『ジャズな人』だなぁと思っていたら、案の定ジャズを聴いているようだ。小林秀雄はクラシックを聴きモーツァルトについての言及もあるようだがジャズはどうだったのだろう?最も『ジャズな人』という感じであるのだが。最近の作家では伊坂幸太郎など緩急自在な疾走系ピアノ・トリオ的『ジャズな人』と言える。

    過日DUお茶の水、もといDUジャズ東京へ行ってみたのだが、書籍とバックが充実していて驚いた。書籍もジャズだけでなくジャズ臭のする作家も扱っていてその方向性に心打たれた。但し、作家の選についてはもう少し掘り下げて欲しいなぁなどと偉そうな感想を持ってしまった。まあ、まだ開店早々なので徐々に充実してゆくのであろうが。バッグについてはジャズを聴くオヤジもビジネス的に持てる物でちょっぴりジャズ的センスを塗した感じで、欲を言えばもう少し高級感(実際に作り込みも良ければ尚良)があれば欲しくなってしまうだろうな。

    幾枚か紹介したい盤がある。いつもの言い訳的な言い訳をさせて頂ければどれも古い音源で、オン・タイムな盤でないため、浦島太郎的である。まあ、このブログをご覧の方は諦感的了解事項だと思うが。あっ、 その前にとうとうアイディン・イセンの再発盤を買ってしまった話だ。聴けば聴くほど気に入っている盤ゆえ、これはオリジナルに加えて所持していたいと思っていた矢先、程度の良いものが入手できたのである。最初からこういうジャケで発売すれば良かったのになぁ。オリジナルにはそれ程拘りはないが再発盤の方が好いと言うのも残念な話である。厭くまで個人的な好みだが、演歌歌手みたいだと思うのは私だけではないだろう。概して再発盤ジャケのセンスが悪いと言うのが定石で、ユージン・マスラヴ『オータム・・・』然り、ジェフ・ティン・ワッツ『J.F.K』然り、ギド・マヌサルディ『イントロダクション』然りである。
                  
             
    Jan1004.jpg    Jan1003.jpg

    また、つくづく感じるのは、CDのデジパック仕様は一刻も早く止めて貰えないのかと言う事である。気に入ったジャズ盤は長いスパンで聴いて行くが、5年、10年との経年変化にデジパックの紙製表皮はボロボロになってしまう。また、ジャケ内側に貼り付けられたプラ製の収納ケースのCD連結部が破損した場合、素人では修復不可能となってしまう。何枚か古いデジパックでそういう不幸なこととなっていて、気に入った盤であればある程心理的ダメージが大きい。やはりCDはプラスティックのケースが一番である。そう強く思ったのは過日、長いこと探していたセンシティブ・ピアノ・トリオの極み、 ドラマーMichael Waldropのリーダー盤『Triangularity』、その古色な外見のプラケースCDを入手した時である。外見のプラケースは酷く傷つき埃だらけの代物で、それ故安価であったのだが、CD自体全くキズはなく、インナー・ジャケも皺、退色もなく良好であったため新品のケースと交換した。これが全く新品に見紛うほどに再生し、実に頬ずりしたいほどに嬉しかったのである。勿論内容は最高である。Vlad Girshevichのピアノが言葉を失う程に素晴らしい。軽味の美学、この快感は金銭には換算できない。未聴の方は絶対に目にしたら入手をお勧めする盤である。


                     
    Jan1207.jpg
                        Michael Waldrop『Triangularity』 
                      (2002年録音1996年録音 自主製作盤?)



    06:05 | トラックバック(0) | コメント(0) | Piano | Page Top


    ■2011/01/09(日) 目黒考二/北上次郎とジャズの類似性

    今日何気に立ち寄った古本屋で以前から私的に注目していた作家(?)の本をゲットした。発行日は今から7年前。最近、新刊本への関心が低いのは事実だが7年も前に出たお気に入り作家の作品を知らずにいたとは、、少々愕然の思い、いやはや、まさに情報の僻地に居るのだなぁと改めて感慨した。せめて週に最低1~2回はジュンク堂に行けるような環境に居たいものだと切に思った。

    作家の名は目黒考二、別名 北上次郎。彼の読書を至上とした徹底した実生活に感動をしたものだった。なにしろ読書が出来ないからという理由で幾度も会社を辞めてしまったような人である。まともな社会生活を送れるのかと人ごとながら心配したが、書評雑誌の会社は天職だったのだろう、奥付けの著者紹介を見ると『本の雑誌社』の社長を経て顧問となっていた。安心した。

    彼の著作で最初に読んだのは確か 『活字三昧』という本であった。活字中毒であるが故のエピソード等が面白可笑しく記されていた。同様路線は『中年授業』『活字浪漫』『新中年授業』と続いた。特に感動した本が『中年授業』(角川書店)である。内外の(翻訳)本の紹介に絡め人生の機微を綴ってゆく様に静かな感動を覚えた。また、北上次郎の名で出された『感情の法則』はエッセイと書評を併せたような体裁となっており、レビューされた本はどうしても読んでみたい誘惑に駆られた。書評、ブックレビューが主内容なのであるが、単純な本の紹介に終始していない。何れの著作も根底には哀愁感が漂う。どこかハード・ボイルド小説を読むような感触、まさにこのビター・スイートの味わいはジャズ音楽に通底するものがある。因みに今日入手した本は『うろたえる父、溺愛する母』(筑摩書房)である。 渋い装丁が堪らない。

      
    Jan0902.jpg         Jan0903.jpg          Jan0904.jpg
    目黒考二著『活字三昧』         目黒考二著『中年授業』          目黒考二著『活字浪漫』

      
    Jan0905.jpg        Jan0910.jpg        Jan0908.jpg
    北上次郎著『余計者の系譜』    北上次郎著『痴情小説の研究』      北上次郎著『感情の法則』

               
      
    Jan0907.jpg        Jan0909.jpg         
    Jan0906.jpg    
    北上次郎著『別れのあとさき』   北上次郎著『記憶の放物線』  北上次郎著『うろたえる父、溺愛する母』

    さてジャズ話題で締めなくては座りが悪い。前述どおり情報僻地ゆえ、ここで採り上げる盤は忘れ去られている古い盤が多く、嘗て市場を賑わせた盤なのかも知れないが知る由もない。

    記し忘れたが私のアイポッド、PCのCドライブが容量不足になったのでDドライブへ移管作業をしていた折、誤って数選挙区、いや数千曲入っていた情報を飛ばしてしまった。またまた悪いことは続くもので、アイポッド側の情報もPCへ移管させようとしたらすっかり飛ばしてしまった。これで長いことコツコツと収録してきた音源をすっかりパーにしてしまったのである。これは株式を買いあさった会社が倒産した感じに似ていなくもない。違いはまた初めから収録ができることであるが、その労力は計り知れない。いやはやPC音痴が機器を弄ってはいけないのである。唖然となるというよりも何故かサッパリした気持ちになったと言うと強がりだろうか。しかし、参ったなぁと思う反面、どこかサッパリしたのも事実である。

    そういう訳で年末年始、オール・クリアーのアイポッドへコツコツと一からの収録作業に勤しんでいる。そんな作業を通じ気づいたのは、本当に私は所有する音楽ソースを真に聴いて来たのだろうかという大いなる疑問であった。何もかもが悪いことばかりではない、誰かが試練を与えてくれたと考えるべきなのである。

    何枚か、優れた盤を掘り出せたのでアップしよう。

    Mario Ruscaと言えば大きな木の下で気難しい顔で立つジャケ盤(名前失念)や、セピア色のキャラバンのジャケ盤(名前失念)等を思い浮かべるが、このPenta Flowers 盤の素晴らしさは一頭地を抜きん出ている。これほどの優れ盤が埋もれていたとは、何と言う不明の至り、汗顔の至り・・・これからはジャズ・ピアノ・ファンなどとは公言すまい(苦笑) 10分を超す大作 #4 "Don't Cry For Your Life But…Live!"の抒情性が素晴らしい。 

           
    Jan0916.jpg
                 『Mario Rusca Trio』
               (Penta Frowers CD PIA 006) 

    『Never Is Now』 はGarry Dial が1984年、1986年に吹き込んだピアノ・トリオの絶品である。嘗て何枚か入手したがどれも品質的に芳しくなく、完品を入手した時を同じくして物欲と伴に何かが消え、ラックの奥にしまいこんで私の中で完結した。今、こうして取り出して聴くと一曲一曲の儚い抒情が冬陽に光りキラキラと舞うように降りそそいで来る。こういうピアノ・トリオは貴重だ。

           
    Jan0915.jpg
     
            Garry Dial Trio『Never Is Now』
         (1984年1986年録音 Continuum 19102 )        


    02:36 | トラックバック(0) | コメント(4) | Piano | Page Top


    ■2011/01/05(水) アイポッドと真空管

    臍が曲がっているのだろう。毎年この頃になると一年が終わり新しい一年が始まるだけのことに対し世間がバカバカしくも大袈裟に騒がしくなる。そんな風景を眺めながら、昨日から今日になるだけで殊更騒ぐ事象ではないがなぁと、溜息模様の感慨を抱ている。唯一まとまった休暇がとれることが嬉しい。と、昨年の暮れに記したまま、気づけば三が日も過ぎてしまった。まあ、正月の感慨も持たない私にはそれ程意味のあることではないが。

    さてそう言う訳で、例年のことであるが、年末年始の連休は何することなく唯々ボーッと過ごしてしまった。ただし、家人に強要され兎の年賀状をパソコンで刷り、私だけでなく家人の年賀状の住所録を来年のためにパソコンに取り入れ感謝されたり、正月飾りを飾ったり、さだまさしの深夜番組や箱根駅伝を観たり(?)、年越しの蕎麦を食べ、年が明けると明けましておめでとうと挨拶をし雑煮を食べ過ぎ胸を焼くなど、社会人のルールとしては最低限の事をしているが、何年経っても意味のないシキタリは馴染むものではない。

    話は脈絡もなく変わるが、私はオーディオ・マニアではない。言うまでもないが音楽は大好きであるが、オーディオ・マニアではない。これも経験値で言わせていただくが、概してジャズ・ファン≒オーディオ・ファンであるのは間違いがなく、ジャズ仲間間ではジャズの話と同等にオーディオの話に花咲くことが多い。そういう環境とジャズを聴いてきた年数と枚数を相関すれば私のオーディオとの関係はアンバランスと言えよう。仕様がないので(これも意味不明だが・・)、見よう見まね、中型のJBLのスピーカーと国産の評価が高いとされるA社のアンプ、CDデッキを揃えて幾許かの体面を取り繕っているが、聴いてみてこれは好い音だなと満足した事はない。正直なところアイポッドで聴く音楽、先ごろこれもJBLのイヤホンを購入したら、純正品より低音が出るので吃驚している。オーディオへはその程度の執着である。そう言う事で、大枚叩いたオーディオは埃を被ったまま、偶の休日に鳴らし、家人から煩がられるのが関の山となっている。

    過日、パソコン専門の量販店へ行くとアイポッド専門の小さな外部接続機器が売られていた。何気に覗くと一台だけ変わった格好の名も知らない国産メーカーの機器が目にとまった。よく見るとフロント部に真空管が見える。アイポッドと真空管・・・何とも奇妙な、奇を衒うとはこういうことかと一旦通り過ぎた。店をぐるりと一周し、再び見えるとどうしても欲しくなってしまった。・・・玩具のようなこの機器、今では枕元で私のよき相棒になっている。私は何時まで経っても真っ当なオーディオ・マニアにはなれそうもない。 
      
                
    081.jpg
              RockridgeSound ISR-VT02 

    しかし、このような貧弱な機器ですら感動のミューズは降臨する。

    もう何年この盤を聴いているだろうか?聴く度にセンシティブとはかく盤をいうのだなぁとの感慨を新たにする。決して力まない、肩の力が抜けたような演奏は時として物足りなさを感じる時がある。特に、疾走系のアドレナリン横溢ピアニストを聴いた後ではなお更である。しかし、この盤は何時でも静かに私のピアノ・トリオ遍歴を見つめているような気がしてならない。宛も古風な女性が一途に慕うかの風情である。 ♯4 トリスターノの名曲 "317 E. 32nd Streey" がセンシティブの極みだっ。

              
    Jan0503.jpg
            Alan Broadbent Trio 『Another Time』
              (1987年録音 Trend TRCD-546)

    21:19 | トラックバック(0) | コメント(2) | Piano | Page Top


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