無料カウンター 満天ジャズCD倶楽部 2012年05月
 
 
 

■Profile

山帽子
  • 山帽子
  • ジャズの話題が中心ですが、時として話題はあらぬ方角へ飛ぶこともあります
                
  • RSS


  • ■Link

  • ゴイス音楽日記
  • 中年音楽狂日記
  • A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~ 
  • 豆腐に柳
  • 二流ジャズの愉しみ
  • Todo Sobre Mi Musica
  • Jazz from 43rd parallel north


  • ■Search



    ■--/--/--(--) スポンサーサイト

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。

    --:-- | トラックバック(-) | コメント(-) | スポンサー広告 | Page Top


    ■2012/05/23(水) 真に優れたものとの出会いはいつでも劇的だ

    変らず精度の高い天気予報だ。昨日聞いた予報どおり終日雨のなか、横浜まで仕事で出かけた。渋谷まで直通の電車ができたのでそこで乗り換えれば直行で横浜まで行ける。遅い約束であったので電車は空いている。窓ガラスに流れる雨粒を眺めながらボーッと乗る電車は心地が好い。からっと晴れた昼下がりの閑散とした電車も捨てがたいが。

    電車に揺られながら久しぶりに太宰治を読んだ。今頃になって恥ずかしいのだが太宰の人気の訳が分かった気がした。それは今読んでも全く違和感のない新しさである。言語に対する繊細な感受性と表現力である。より言えばそのままの文章をそこらの女子高生に読ませても今の時代の作家が書いたものと見紛うに違いない。戦時中の作家が書いたものとは思えないだろう。流石と言うしかないセンシティブな表現力だ。そういう事で云うと宮沢賢治の詩集もそうだ。『春と修羅』の序文だったろうか うろ覚えなので自信がないが・・・"私と言う現象は交流電流の明滅する・・・" で始まるあの詩文である。また、その4集にある 卒業する教え子達に捧げられた鮮烈な詩文にも激震を受けた。現代詩と並べても何ら遜色のない新鮮さがある。優れた作家の普遍性とは斯くを言うのだろう。

    同様に優れた音楽盤も普遍性を持っているに違いない。

    極一部の優れものを除き殆ど聴かないジャンル:ピアノ・ソロだが、これは少しばかり特別だ。Michell Graillier はフランスのピアニストだろうか、知る限りではチェット・ベーカーとの共演盤やスコット・ラファロの名曲を冠した少しばかり理屈っぽい盤があったと思う。又澤野商会からも作品を出していたような気もする。幾分尖った欧州特有の抒情的なピアノを弾く人という印象が強い。そんな彼が1991年、20年以上昔に録音したピアノ・ソロ盤がある。前述どおり聴くことが少ないジャンルであるが、この盤には私的拘りの名曲コルトレーンの"Central Park West"が収録されていて購入の動機となった盤である。

    ハード・バップの感動盤のように諸手を挙げて推奨するような盤ではない。寧ろ余り他人には教えたくはない盤。それは瀟洒な佇まいの喫茶店を教えたくない気持ちに幾分似ている。しかし、きょう日、ソロ・ピアノを聴くようなジャズ・ファンは多く存在するのだろうか?そもそも教えたくないと云う前に教えて欲しくないという輩ばかりではないのか?・・・自分で記していながら可笑しくなってしまう。

    演奏の素晴らしさは云うまでもないが、特筆すべきは収録曲のセンスの好さである。 ジョビンの情熱的な美曲"Portrait In Black And White"  リッチー・バイラークの儚くも美しい名曲"Broken Wing"  悪ぶったリフが印象的なモブレーの名曲 "Funk In Deep Freeze"  そしてマッコイ・タイナーのダイヤモンドのように美しい "Aisha"に移行する瞬間の素晴らしさ   サド・ジョーンズ稀代の名曲"A Chaild Is Born"  ヴィクター・ヤングの美メロ "My Foolish Heart"   スティービー・ワンダーの絶品"All In Love Is Fair" そしてこれらスタンダーズに遜色のないオリジナルがしめやかに奏されるのである。 堪らん!

                    
    May26$01.jpg
      
                          Michel Graillier『Fairly』
                     (1991年録音 SEPM QUANTUM SM61)


    スポンサーサイト
    00:24 | トラックバック(0) | コメント(0) | Piano | Page Top


    ■2012/05/17(木) 使い廻される記事~エヴァンスの悲劇 或は喜劇

    今日は少し怒っている。

    ビル・エヴァンスはジャズと言う枠を超えジャズとはおよそ無縁な雑誌まで彼の特集を組んだりするというポピュラリティをもっている。それは単純に或る時期のエヴァンスがジャズを聴きなれない素人(?)にでも分かり易いからという理由だけではないだろう。内面の繊細さを象徴するかの外観、その風貌たるやインテリジェンスとゲイジュツ臭が漂い、ジャズ本来のドロドロ感とは一線を画すお洒落なイメージを有する(?)のも大きな理由に違いない。また一方マニアックなファンまでも魅了してやまないトリオ演奏の革新的な斬新さと奥深さもあるのだからエヴァンスが好きという人はピンキリだ(・・・なにがピンキリかよくわからないが)。それ故様々なシーンで特集が組まれるのだろう。

    河出書房新社という出版社がある。多分、河出書房が経営不振だか倒産したかで派生してできた会社かと思う。そこで発売されているムック本がある。今日なに気に本屋を覗くと永久保存版『ビル・エヴァンス』なる本がその河出書房新社から発売されていた。仕事で訪れた田舎の本屋ゆえ平台に一冊のみポツンと置かれて、これを逃すと最後の一冊的な危機的雰囲気を醸していた。勿論『エヴァンス』とあっては購入しない理由がない。どうやら又してもビル・エヴァンスの本が出版されたらしい、一体どんな拘りが記されているのだろうかと幾分ホクホクした感で帰路についた。

    そういう事でそのムック本を抱えソクソクと帰ってきた。さてその本を取り出してじっくり眺めると何か違和感がある。いや、既視感と言った方が近いかも知れない。どこかで見た記憶があるのだ。記憶の奥底を辿って一冊の本を取り出す。2001年刊、KAWADE夢ムック、青黒い表紙の『ビル・エヴァンス』である。パラパラと開くと全く同じ内容である。やってしまったらしい。CDのジャケ違い盤をW買いしてしまった時の眩暈に似た感じが襲ってくる。

    よくよく見ると表紙上に〈増補新版〉と謳ってあり奥付けを見ると2001年2月25日初版、2012年5月30日増補新版初版発行となっている。しかし、言いたいのだ11年も前に出した本を殆どマルマルそのままで出版するとはどういうことだろう。

    グラビア写真をモノクロからセピアに変える様な小細工をして180ページまで全く同じ内容。間に17ページの新記事を挟み198ページから231ページまで全く同じ内容。つまり17ページの対談とインタビュー記事をサンドイッチしただけである。

    しかもこの17ページの『増補』であるが対談は1989年に発売された日本たばこ産業株式会社企画室編の講談社刊『ビル・エヴァンス』に既収録の古臭いもの。また、エヴァンスを讃えるミュージシャンのインタビュー記事は2005年日本版『プレイ・ボーイ』誌に掲載されたものだ。

    この17ページ分が新たな記事であれば幾分か許せるのだが。ここまでリサイクルされてはエコ生活過ぎないか(笑)・・・最早笑うしかない。可笑しいことにこれらの雑誌は全て所持している、残念なことだが。  

             
    May17$01.jpg              May17$02.jpg 
        2012年 河出書房新社刊 文芸別冊      2001年 河出書房新社刊 文芸別冊
       〈増補新版〉  『ビル・エヴァンス』               『ビル・エヴァンス』

         
          
    May17$04.jpg               May17$03.jpg

       1989年 講談社刊 『ビル・エバンス』        集英社刊 日本版『Play Boy』No 364
      日本たばこ産業株式会社アド企画室編            June 2005  

    実にイヤハヤな事例である。しかし事は河出書房新社だけの話ではない。ジャズ批評社でも同様な事を繰り返している。手許にある『ジャズ批評60 ビル・エバンス』(1988年刊)と『ジャズ批評別冊 ビル・エヴァンス』(1991年刊)とは126ページまで同内容である。但し、後者の表紙には『ジャズ批評60号(1988年2月発行)増補 改訂 新版』 との記載があり、ディスコも改廃、記事も重複部以外には独自のものを載せている(多分)。流石にその後刊行されたジャズ批評社の『ビル・エヴァンス』は購入しなかったが。

    追記:少し冷静になれば商売的にはこれも致し方ないことなのかも知れないと思うようになった。エヴァンスほどのメジャーなミュージシャン、しかも広い間口を持つ者であれば語り尽くされた感があるのかも知れない。思うにエヴァンスと名打てば安易な編集で確実に一定数の部数が稼げるのだろう。今更新たな企画を立ち上げるなどかったるいのだ。かったるかったら止めればいいものを・・・又しても愚痴が再燃しそうだ(笑)


    19:46 | トラックバック(0) | コメント(2) | Book | Page Top


    ■2012/05/06(日) パッション・フルーツとしかく豆~雨の日のレビンソン讃歌

    精度をめっきり上げた天気予報どおり午前の好天から急転し昼過ぎから雷を伴う強い雨が襲ってきた。

    今年の我が家のグリーン・カーテンはパッション・フルーツと『しかく豆』、それに定番のゴーヤの三種類である。午前の好天のもと、2階のベランダからネットを垂らしそれに這い上がるように植えてみた。ゴーヤのグリーン・カーテンを3年続けたが、今年4年目は少し目先を変えてパッション・フルーツと『しかく豆』を植えてみた。但し家人が不安がるので定番のゴーヤを保険のように一株植えてみた。私的には毎日食卓にゴーヤチャンプルが登場とあっては気が滅入るのだが・・

    これから夏に向かいパッション・フルーツが本当に生るのだろうか実に楽しみである。また葉形がただただ美しかったので『しかく豆』を買ってみたが、一体どんな実を結ぶのか皆目分からない。これも収穫が楽しみである。

         
    003 - コピー     004 - コピー                             
                パッション・フルーツ                     しかく豆

    それらのついでに琉球アサガオなる花を買ってみた。手製のつるまきの柱を乱暴に拵えて植えてみた。これも綺麗な花が咲けばいいな。
        
          
    006 - コピー  
            琉球アサガオと手製のつるまき柱(?)

    閑話休題。

    雨の午後に聴くジャズはレビンソンだ。

    パチンスキー、ジェニークラークとの三位一体となったピアノ・トリオの至高の名盤、欧州ピアノ・トリオの象徴的名盤と言っても過言ではないだろう。バブリーな狂乱の中、一時馬鹿げた値段で取引されたこれらの盤はその話題性ゆえいつも歪んだ評価が噂話のように密やかに囁かれた。聴いてみると大したことは事はない、欧州のピアノ・トリオはジャズじゃない云々と言われる類のものである。私も幾度かCDショップの店頭や廃盤セールで列んだ折り耳にした言葉だ。後日大枚を叩いて購入する訳だが、実際に自分の耳でじっくり聴いてみるとその静謐な美と秘められた情熱に言葉を失いただただ感動した。風聞が如何に誤ったものなのか(勿論私にとってであるが)を痛いほど知った。もっと早く購入すべき盤であったと後悔した。後日、澤野商会から再発盤が出されたがこの盤だけは高値で購入しても後悔は全くない盤である。もしかしたらここから真のピアノ・トリオの旅(笑)が始まったのかも知れない。私にとってはそういう記念碑的な盤である。

         
    May06$04.jpg                       May06$03.jpg
     
          Pacznski-Levinson-Jenny Clark                   Pacznski-Levinson-Jenny Clark
               『8Years Old』                               『Levin' Song』
      (1991年録音 Big Blue Records BBR C9209 )        (1994年録音 JPB Production JPB CD1001)

    *『Levin'Song』は2度目の登場かも知れない。また最近発売のパチンスキー盤は全く頂けなかった、残念だが。

    16:49 | トラックバック(0) | コメント(0) | Piano | Page Top


    ■2012/05/05(土) 装丁で魅かれた本と感涙のCD盤

     どうやらCDのジャケ買いばかりではなく本のカバー買いというところまで私の病気は侵攻してきているようだ。ありていに言えば見栄えの好いものに惹かれるということにほかならないが、ことはそう単純なものではないかも知れない。勿論醜より美を好むのは人の常、しかし捻くれ者の私はもしかしたら求めるものは美しさではないのかも知れない。じゃあ何をお求めかと訝るところだが自分でもそれはよくわかっていない。まずはお気に入りの本を数点紹介する。内容の好さは言うまでもない。

      May04$05.jpg        May04$03.jpg        May04$02.jpg
      秋田禎信著  『機械の仮病』    鶴ケ谷真一著 『猫の目に時間を読む』  松浦寿輝著『クロニクル』

      (2010年 文芸春秋社刊)           (2001年 白水社刊)      (2007年刊 東京大学出版会)     


    前々回に続きデュオ盤の話ふたたび。

    最近はプチ・デュオ・ファン(?)と謙遜して(笑)自称する私だが、一時はデュオ盤を目にすると片っぱしから購入した時期があった。それこそ片っぱしに買うので当たりもあればハズレもある。寧ろ殆どがハズレと言っても過言ではない。当たりの確率は今でこそ慎重に選ぶので、つまり老練になってきたのでそうでもないが当時は惨憺たるものだった。随分高い授業料を支払ったものだ。そんな中でも何枚か忘れられないものがある。つまり数少ない当たり盤である。

    フリー系の括りに入るのだろうがGeorge Haslamというバリトン・サックス吹きがいる。自身が運営するSlam Productions というレーべルを持ち積極的に活動を展開している。その Haslam が、これもフリーからモダンまでこなしバークリーで教鞭もとるインテリ・ピアニスト:Laszlo Gardony を迎え吹き込んだ盤が1999年録音の 『Harmonance』である。ガードニーと言えばレア本の嚆矢を放つ 『The Secret』(1986年録音)で一躍名を馳せた尖ったピアニストである。

    その『Harmonance』であるが初めて聴いた時、終盤に収録された小曲『Misty』~『Albert』の件で不覚にも涙ぐんでしまった。Haslam が『Misty』のメロディをバリトンで無造作に吹く。宛ら洞窟の中に響く太古の音楽のようだ。哀しさが雫のように心の中にまでつたってくる。そう感じさせたのはメロディに寄り添うGardonyの絶妙なコンピングが雫の音を連想させたからだ。楽想はドボルザークの家路のように哀愁感を高めている、いつしか『Albert』に移行したのだ。何と言う深い哀愁感を湛えた演奏だろう。 これだからジャズはやめられないのだな、いつもの落とし所だが・・・

                    
    May04$01.jpg
                       George Haslam-Laszlo Gardony 
                   (1999年録音 Slam Productions SLAMCD310)

      

    00:30 | トラックバック(0) | コメント(0) | Duo | Page Top


    ■2012/05/01(火) ドン・フリードマンを聴く深夜ひとり

     音楽知識のない私でさえジャズを**年も聴いていればそれを幾パターンかに分類するぐらいはできるようになる。但し知識ががないのでそれ等を呼称することができないだけだ。門前の小僧が習いもしないお経を覚えるのに似ている。或る曲の出だしを聴けば凡そその曲の全貌は想像に難くないし、曲のエンディングを想定するのも容易い。しかしそれは余り面白いことではない。ありきたりなジャズには飽きがくるのだ。何事も予定調和的なものであっては面白くない。ありきたりなジャズなど聴きたくもないと自棄気味に思う時だってある。

    それでもジャズを聴くのはそのありきたりなパターンを突き破る演奏に時として極稀に出逢えるからである。おおっこれだという奇跡的な瞬間に出逢うことがあるからである。それらの感覚的に優れた演奏を好しと感受できる者とできない者がいるのは残念ながら事実だ。そこでどうしようもないのでジャズなど好きか嫌いで聴けばいいのだという落とし所へ持ってゆくのである。所詮は好みの問題だからねというよく言えば寛容な大人の判断である。

    或る本を読んでいたら人間の身体能力(?)の素晴らしさについて書かれていた。或る高さのバーが掛かっており、それが跨げるか否かは或る一定の距離から殆ど誤りなく察知できるらしい。それも加齢につれて徐々に劣ってくるらしいが、それにしてもそういう優れた能力が備わっている人間だもの、音楽にだって或る目利きがきいたって不思議ではない。但し、その身体能力を瞬時に察知できることと好きか嫌いかを見極めることとの間には大きな隔たりがある。片や客観性のある事象だが片や極めて主観的な事象であると云う事だ。なんでもイッショクタに考えるのは可笑しなことになるな。・・・ 昨晩好きなピアニスト:ドン・フリードマンの作品をまとめてアイチューンに収録しながら以上のたわいもないことを考えたのである。

    既に記したが嘗てアイチューンの収録曲を全て削除してしまった。収録していた多数のドン・フリードマンの曲も殆どアイチューンから消え失せた。そこで、この連休の無聊からまとめて収録してしまおうと思い立った訳である。そういう事でドン・フリードマンの作品:ピアノ・トリオを中心に端から好きな曲の収録と相成ったのである。

    纏めてひとりのミュージシャンの作品を端から聴くと言うのは或る意味貴重な体験である。今まで優れていると思い込んでいた盤がそれほどではなく、逆にそれほど重きを置いていなかった盤が、おやこれは好いと分かったりするのだ。そういう事で今回はドン・フリードマンのフェイバリット盤発表をしよう。但し事あるごとに言っているが飽くまで主観的なことである。強いて言うならありきたりな曲は外し、スルメのように噛めば噛むほど味が出てくるものをという基準で選んだつもりだ。収録曲が多い順に列挙する。

    May03$05.jpg  May03$20.jpg  May03$06.jpg  May03$18.jpg May03$19.jpg 

    May03$12.jpg  May03$14.jpg  May03$17.jpg  May03$09.jpg  May03$16.jpg

    May03$10.jpg  May03$07.jpg  Mar2003.jpg   May03$24.jpg  May03$23.jpg

    May03$08.jpg  May03$25.jpg  May03$22.jpg   May03$15.jpg  May03$21.jpg

    ①『Opus D'amour』6曲 ②『Circle Waltz』4曲 ② 『Red Sky Waltz』4曲 ②『Waltz For Debby』4曲 ③『My Favorite Things』3曲 ③『Never Always』3曲 ③『Prism』3曲 ④『Timeless』2曲 ④『The Days Of Wine And Roses』2曲 ④『Flashback』2曲 ④『Straight Ahead』2曲 ④『Hot Knepper And Pepper』2曲 ④『Keys in Ascension』2曲 ④『Memories For Scotty』2曲 ④『Almost Everything』2曲 ④『Circle Waltz Then&Now』2曲 ④『Togetherness』2曲 ⑤『I'd Like To Tell You』1曲 ⑤『Attila's Dreams』1曲 ⑤『THE Progressive』1曲 

    残念ながら他のアルバムにはこれという私的名演奏は見受けられなかったので収録は見送った。

    こうして収録を終えて眺めるとおぼろげながら何かが見えてくる。それはDon Friedman のというよりも寧ろ私自身の嗜好の像である。言い方を変えれば私がDon Friedman の音楽に何を求めているかということである。それは禅問答の答えみたいで自分でも笑いたいところだが、『冷たい熱さ』とでも言えるものだ。カッコ良く言えば『しめやかな情熱』か。そう言う訳で、マッコイ・タイナーみたいにやたらと元気なDon Friedman はご遠慮頂いた(『Later Circle』等)。また、残念なことに相方のベーシストが何故か元気でブリブリいい過ぎる盤(『Half & Half』等)も然りである。総じて聴き手は演奏家の意向など考えることなく我儘である。少なくとも私はそうだ。だから好きか嫌いで聴けばいいのだという結論に達するのだろう。

    23:17 | トラックバック(0) | コメント(0) | Piano | Page Top


    ■2012/05/01(火) 真白な陶磁器を眺めては飽きもせで

    1973年に発売された井上陽水のアルバムに『氷の世界』という名盤がある。もの凄く売れたのでその頃青春(?)を過ごした古い人なら覚えているだろう。で、その中に収録された"白い一日"という曲があり、個人的には名曲だと思っている。陽水の手になる曲も好いが詩も好い。作詩はあの小椋佳。繊細で耽美的、夢想的で倦怠感漂うそんな青春の一こまを捉えた名作だと思う。想い出しながら記してみると・・・ 

    真っ白な陶磁器を眺めては飽きもせず
    かといって触れもせずそんな風に君のまわりで
    僕の一日が過ぎて行く

    目の前の紙くずは古臭い手紙だし
    自分でも可笑しいし破り捨てて寝転がれば
    僕の一日が過ぎて行く

    或る日踏切の向こうに君がいて
    通り過ぎる汽車を待つ
    遮断機があがり振り向いた君は
    もう大人の顔をしてるだろう

    この腕を差し伸べてその肩を抱きしめて
    ありふれた幸せに落ち込めればいいのだけれど
    今日も一日が過ぎて行く

    突然陽水の唄を話題にしたのには訳ある。今回採り上げる盤のジャケを目にした時に即行、想い出したのが"白い一日"だった、という単純な理由である。

    それにしても入手するのに苦労した盤だ。2006年録音であるから買い逃してから大分経っている。不肖ながら幾分のデュオ・マニアであるので好きなピアニスト:Arrigo Cappelletti がデュオ盤を録音したと知れば黙っていられない。ウェブで調べるとMP3では購入可能であるがどのサイトでもリアルなCD盤では入手困難となっている。時既に遅し、発売から6年も過ぎいているのだから。

    様々な手を尽くしやっとのことでリアルなCD盤を入手できたのだが "白い一日" 同様 そのジャケを眺めては満足している近々の状態である。何にしてもジャケの様子が堪らなく好い。ありふれているようでいて実はないジャケだと思う。内容も優れている。美メロのコンポーザーで名高いウェイン・ショーターの名曲をピアノとテナーだけで奏でるという施工。優れた演奏には不純物は要らない。掠れた深い味わいのテナーにはセンシティブで流麗なピアノだけで充分、何も足さず何も引く必要はない。ウイスキーの宣伝文句みたいだが。

    ピアノとテナーと言えば Uli Lenz とJohannes Barthelmes がコルトレーンを想起させる好い盤をつくっていて、これが現時点では最高作かなと思っていたが、これと比肩できる好い盤が出現した。又しても私のコレクションが充実した訳で嬉しい限りである。

                     
    May01$04.jpg
                     Arrigo Cappelletti-Giulio Martino 
                            『
    Infant Eyes』 
                     (2006年録音 Music Center BA118CD) 



    20:15 | トラックバック(0) | コメント(0) | Duo | Page Top


    |


    04 2012/05 06
    - - 1 2 3 4 5
    6 7 8 9 10 11 12
    13 14 15 16 17 18 19
    20 21 22 23 24 25 26
    27 28 29 30 31 - -


    ■Recent Entries

  • ■Marcos Jimenez~ソロピアノの魅力(11/24)
  • ■ゆえあってエヴァンス・ヴィレッジヴァンガード・コンプリート盤を聴く(09/27)
  • ■アコギの夏 ~ラルフ・タウナー(08/08)
  • ■『Signal Sessions』の話 (07/17)
  • ■Grant Levin ~ジャズ盤蒐集再燃~(06/28)
  • Jazzお茶ノ水博士と幻のピアノ・トリオ盤の話(05/30)
  • Long Good Bye(09/19)
  • 海辺の再会盤の話(02/22)
  • 珍屋 ~"猫棚"稀少盤の話~(02/22)
  • 骨折とドン・トンプソンの話(01/25)
  • チャーリー・ヘイデン・フォーエヴァー!(01/12)
  • フランスのスタンダーズ盤 その他(01/07)
  • 謹賀新年(01/01)
  • Lina Nyberg の熟成はいつなされたのか?(12/30)
  • 深夜に聴いたピアノ・トリオ盤のこと(11/14)


  • ■Recent Comments

  • 山帽子(11/16)
  • Tetsuo Shimizu(10/13)
  • 山帽子(07/17)
  • Mae-chan(07/14)
  • 山帽子(07/11)
  • Tetsuo Shimizu(07/09)
  • 山帽子(06/27)
  • バード(06/09)
  • 山帽子(04/01)
  • バード(03/20)


  • ■Recent Trackbacks

  • 中年音楽狂日記:Toshiya's Music Bar:ピアノもヴァイブもいけてるDon Thompson(07/03)
  • 中年音楽狂日記:Toshiya\'s Music Bar:Ralph Townerの魅力(05/01)


  • ■Category

  • 音楽/嗜好別の分類 (0)
  • Favorite Rare CD (52)
  • Favorite CD Jacket (5)
  • Favorite Tune (9)
  • 音楽/楽器別の分類 (191)
  • Piano (73)
  • Bass (10)
  • Drums (0)
  • Organ (1)
  • Baritone Sax (4)
  • Tenor Sax (11)
  • Alto Sax (2)
  • Soprano Sax (0)
  • Trumpet (3)
  • Trombone (0)
  • Clarinet (0)
  • Flute (0)
  • Guitar (6)
  • Vibraphone (3)
  • Harmonica (1)
  • Accordion (3)
  • Harp (1)
  • Strings (2)
  • Vocal (20)
  • Various  (28)
  • 音楽/編成その他の分類 (23)
  • Duo (8)
  • Old Piano Trio (Piano+Bass+Guitar) (2)
  • Drumless Trio (Piano+Bass+Horn) (2)
  • Female Musician (7)
  • Japanese Musician (1)
  • Bossa Nova (0)
  • Rock/Folk (0)
  • 2Horns (2)
  • 3Horns (0)
  • 4Horns (1)
  • Big Band (0)
  • Jazz Around (0)
  • 音楽以外/その他の分類 (29)
  • Book (4)
  • Cycling (1)
  • Photo (12)
  • Essay (0)


  • ■Archives

  • 2016年11月 (1)
  • 2016年09月 (1)
  • 2016年08月 (1)
  • 2016年07月 (1)
  • 2016年06月 (1)
  • 2016年05月 (1)
  • 2015年09月 (1)
  • 2015年02月 (2)
  • 2015年01月 (4)
  • 2014年12月 (1)
  • 2014年11月 (1)
  • 2014年09月 (3)
  • 2014年08月 (1)
  • 2014年07月 (3)
  • 2014年06月 (4)
  • 2014年05月 (2)
  • 2014年03月 (2)
  • 2014年02月 (2)
  • 2014年01月 (3)
  • 2013年11月 (3)
  • 2013年10月 (1)
  • 2013年09月 (1)
  • 2013年08月 (1)
  • 2013年07月 (1)
  • 2013年06月 (4)
  • 2013年05月 (1)
  • 2013年04月 (3)
  • 2013年03月 (1)
  • 2013年02月 (2)
  • 2013年01月 (3)
  • 2012年12月 (2)
  • 2012年11月 (3)
  • 2012年10月 (1)
  • 2012年09月 (2)
  • 2012年08月 (1)
  • 2012年07月 (2)
  • 2012年06月 (1)
  • 2012年05月 (6)
  • 2012年04月 (3)
  • 2012年03月 (2)
  • 2012年02月 (2)
  • 2012年01月 (4)
  • 2011年12月 (4)
  • 2011年11月 (7)
  • 2011年10月 (5)
  • 2011年09月 (3)
  • 2011年08月 (6)
  • 2011年07月 (5)
  • 2011年06月 (5)
  • 2011年05月 (3)
  • 2011年04月 (4)
  • 2011年03月 (2)
  • 2011年02月 (3)
  • 2011年01月 (6)
  • 2010年12月 (4)
  • 2010年11月 (4)
  • 2010年10月 (6)
  • 2010年09月 (7)
  • 2010年08月 (5)
  • 2010年07月 (8)
  • 2010年06月 (8)
  • 2010年05月 (3)
  • 2010年04月 (4)
  • 2010年03月 (5)
  • 2010年02月 (8)
  • 2010年01月 (5)
  • 2009年12月 (6)
  • 2009年11月 (10)
  • 2009年10月 (5)
  • 2009年09月 (4)
  • 2009年08月 (2)
  • 2009年07月 (1)
  • 2009年06月 (4)
  • 2009年05月 (3)
  • 2009年04月 (5)
  • 2009年03月 (5)
  • 2009年02月 (2)
  • 2009年01月 (5)
  • 2008年12月 (1)
  • 2008年11月 (4)
  • 2008年10月 (5)
  • 2008年09月 (2)
  • 2008年08月 (4)
  • 2008年07月 (5)
  • 2008年06月 (1)
  • 2008年05月 (2)
  • 2008年04月 (2)
  • 2008年03月 (3)
  • 2008年02月 (1)
  • 2008年01月 (2)
  • 2007年12月 (3)
  • 2007年11月 (1)
  • 2007年10月 (1)
  • 2007年04月 (1)


  • 上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。