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    ■2009/04/25(土) 究極の一曲

    最近電車がよく止まる。言うまでもなく故障が原因ではない。今朝、まさにその悪運に遭遇してしまった。止まった分の滞留で混雑が半端ではなく、車内でアクロバットのような姿勢を強いられる。苦行の中、様々な事を考えさせられるが出口のない思考ばかり、最早身体の一部と化したアイポッドで絶品のチューンに逃避するしかない。

    そういうことで今回は、再生回数のベスト10、絶品の一曲とその収録盤をアップしたい。特にピアノ・トリオに特化してみたが、どれもその奇跡的な旋律美が言葉による形容を冷笑している。

                                                                 

           Apr25#01 #4 『Las Vegas Tango』

    オーストラリアと言うとジョー・チンダモがレア本を介してピアノ・トリオ界を席捲した感があるが、このMark Isaacsも忘れてはならない。1993年録音『For Sure』#4に収録されたGil Evansの名曲『Las Vegas Tango』。何度聴いても、いや何百回聴いたとしてもその感動は薄れることはない。わかりやすいマイナーなメロディの繰り返しが泣けと言わんばかりに幾重にも心に打ち寄せる。わかりきった感動の導入手口だがこの哀愁のドラマ仕立てにいつもしてやられる。8分にわたる大作が3分位の小曲にしか感じられず、何故か昇華という言葉が連想される。

             Apr25#03  #7 『Wild Is The Wind』

    Beegie Adair は女性ピアニストの割に(失礼・・)奥行きと滋味のあるピアニストである。女性ピアニストの特性は繊細なタッチに加え肌理細な絹で紡いだような旋律美が挙げられるが、ことBeegie Adairに関してはそれに加え琥珀色した老練なピアニストの側面が感じられる。そこが他の女性ピアニストと大きく異なるところであろう。例えばそれは『Wild Is The Wind』のイントロに鈍く光るジャズの切り口を見れば一目瞭然である。

            Apr25#13  #3 『Waltz For Ahmad』

    過日も採り上げたばかりのジャック・ウィルソンである。先ず言えるのはこの盤、『Waltz For Ahamad』の魅力に尽きる。イントロのリフレインを聴くだけでイチ殺である。メロディが美しいのは言うまでもないが、中盤、この年代のピアノ・トリオ盤には画期的なテクで弾き切るアドリブが感動的である。ジャック・ウィルソンここに極まりである。歩きながら聴いていてジャック・ウィルソンと分かっていながら思わず立ち止まりテロップを確かめてしまうことが何度もあった。パーカッション入りなので厳密にはトリオ演奏ではない。

            Apr25#05 #7 『Three Men in A Boat』

    Three Men in A Boat』にゾッコンである。又しても私好みの哀愁感漂うメロディアスなピアノ導入部が心に迫りくる。続く重厚なベースソロが渋いラインを紡ぐ。三者対等な現代(?)ピアノ・トリオの 鉄壁な連携である。『ボートに乗る3人』とは何とシュールな題名だろう。輝く湖面の彼方にボートが浮かび、3人のシルエットが黒い影となって伸びている・・・そんな絵柄を想起させる名演である。

             Apr25#06   #1 Biedermeier Waltz』 

     A Trio名義なのでピアニストはStefano Battagliaだが三者対等のスタンスなのだろう。殆どの曲はベーシストStefano Colpiの手になる。今回、ここに採り上げる『Biedermeier Waltz』もStefano Colpi の作品であるので、欧州の沈鬱な表情は薄れどこか楽天的な曲想になっている。例えれば曇り空から徐々に青空に変わりゆくような感じ、陽光が徐々に明るさを増してゆくかの印象を受ける。緩い和音と一音一音を迷いながら探してゆくかのメロディとが得も言えない寛ぎを醸す。どこかキースの初期の音を思わせたりするのも好ましい。

             Apr25#07   #9 『Nothing Compares』 

    これはあのPrinceの曲らしいが、原曲を知らない。知らないを幸い、この演奏だけで善し悪しを判断できる。奇しくもStefano Battagliaの演奏する前曲に通じる同質な明るさが感じられるのが嬉しい。このAvein Olav Herstad は他にも優れたアルバムがあり、どちらかと言うとこの盤はそれほど話題にはなっていないようだが、完成度の高さでは相当なものであると私的に評価している。スタンダーズ#4、#5も豊饒。

             Apr25#08   #6 『A Cloud In The Sky』 

    これは澤野商会からも発売されているようであるが、その1980年録音のオリジナル盤である。6曲目、収録時間2:43という短い小品である。美しいメロディが印象的でジャケ写の気難しそうな顔からは想像ができない演奏である。いつかどこかで聴いたことがあるようなデ・ジャヴを想起するメロディが際限もなく美しい。基本的には殆どアドリブの入る余地はない演奏だが、それはそれで好い。     

               Apr25#09   #6 『Norrland Guld』

    近作が話題であったが、前作であるこの盤の完成度は半端ではなく、これを超えられなかったのではないかと思われる。この6曲目、独特なグルーブ感のある演奏をのっけから飛ばす。中盤のアドリブもフリーキーな個所を交え熱いものを感じる。惜しむらくはデジ・パック。

               Apr25#10  #7 『Living A Lie』 

    ドラマーをリーダーにしたグループの第二弾オリジナル盤『フェザー2』。ヴァレリー・グロホフスキーのピアノが俄然光る。ロシアのジャズは決して侮れない。表題曲の何と重厚でいて麗美なことか。粒立つピアノの一音一音が美しい連鎖で輝いている。セルゲイ・マヌキャンの力量、恐るべしである。これも惜しむらくはデジ・パックである。

            Apr25#11  #7 『Tacha』 

    これも澤野商会から発売になった盤のオリジナルCDで女性ピアニストPerrine Mansuy Trio『Autour De La Lune』である。あたかも水琴窟の響きにも似た美しいピアノの数音が零れ落ちるように旋律を形作り、それを包み込む様にベースが重く鳴る、徐々にそれは呪術のように熱を帯び、やがては静かな終焉を迎える。一幕の物語を見るようなドラマティックな音楽である。

     

     


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    ■コメント

    ■5枚だけ!
    山帽子さん、こんばんわ。
    変な天気ですね。
    山帽子さんのTop10、何が出てくるか「続き」から楽しみにしてました。
    う~む、私の所持しているのは5枚だけですかね。まだまだ知らないアーティストが多いです。このところ輸入盤なども覗いているのですがあまり食指を動かされるものが少ないようです。最近購入したのは澤野産地の2枚くらいです。逆に出すぎていて追いつかないのが実情です。
    このところPianoTrioしか、それも美メロばかり聴いていたので軟弱になってしまい
    久し振りにJ.R。Monteroseを取り出して鳴らしていました。いいですね。再発見みたいです。ストックしてあるCDを少し期間か聴かなくてはいけませんね。コレクターになってしまっています。反省!(ーー;)
    【2009/04/25 21:44】 URL | 江戸川亭 #- [ 編集]
    ■音楽の持ち出し
    江戸川亭さん こんにちは

    確かに最近の発売ラッシュは追い着けませんね。昨月のキャッシュカードの支払が**万円になり危機感を感じています。毎月大体**万なのですが頭の数字が2になってしまったのは初めてです。

    確かにこの状態ではコレクターになってしまうことは必至ですが、唯一の脱出方法はアイポッドです。(アイポッドでなくてもいいのですが・・)殆ど買ったCDは聴くようになりましたし、ハードなジャズも入れていますから(勿論JRも)硬軟取り交ぜ聴いています。しかも他ジャンルも聴いていますので、そういう偏りの心配はなくなると思います。但しある程度の容量のあるものがよいと思います。私のは16GBですが既に約2000曲を入れており10GBを使用しています。まだまだ入れたい曲が沢山あるのでもっと容量はあってもいいと思います。

    歩きながら、電車に乗りながら、珈琲ショップ等々でジャズが聴け、周りの景色が変わる思いです。既にお聴きであれば蛇足ですが・・

    【2009/04/26 13:09】 URL | 山帽子 #- [ 編集]
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