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    ■2009/12/29(火) 今年の『廃盤』総括

    年末の休日、陽の射すところで猫のように横になって本を読んでいると掃除をする家人に邪魔にされるので、まるでジプシーの如く転々と家の中を移動している。であれば、一日風呂にでも入っていればよかったと真面目に考えたりした。テレビはさして面白くない特番だらけで、しょうがないので昔撮っておいた録画を見ることにした。最近のテレビは内蔵ハードディスクに簡単に録画出来るので便利だ。番組表も出るので、先々の面白そうな番組を見るあてもなく次々録画予約してしまう。実に便利な世の中である。

    そう言う訳で加藤和彦の特集番組を見た。彼が命を絶ったのはニュースで聞いていたが、何故なのか全く分からないし、また例えその手のゴシップ記事を読んだとしてもそれが真の理由かどうかは解らない。番組は如何に彼が音楽について斬新的であったか、或は音楽以外(料理、車 等)にも拘りがあったのかを仲間の話を中心に進められいったが、結局あんな奴はもう現れないだろう的なありきたりな場所を落とし所とした。そういう意味であまり面白くない番組であった。

    さて突然だが、今更ながら『廃盤』について考えてみたい。廃盤と一口で言うが、売れない盤は凡そ廃盤への運命を辿るのは必定である。ここで言う『廃盤』は故あって廃盤にならざるを得ない運命にあって、且つマニアの熱い視線を受けながらも入手困難になってしまった盤を指すのは言うまでもない。或は実際に売れなくて廃盤になってしまったのだが、後年慧眼の一部マニアから認められ伝説化して『廃盤』となった盤もあるであろう。何れにせよ廃盤であることだけが『廃盤』の要件でないのは言うまでもない(?)。余儀ないレコード会社の倒産や入り組んだ権利関係故に一部発売されたがこれ以上のプレスが困難になった等の理由で極めて優れた盤(この基準も曖昧だが)であるが市場に出回る玉数が僅少というのが理想的な『廃盤』であろう。くどいようだが最終的にはマニアの熱い視線が必須要件である。言葉を換えれば、共同幻想という土台の上で需要と供給のバランスが惹き起した一種の現象と言えるのであろうか?

    そこでへそ曲がりな私であるが人並みに今年を振り返り、『廃盤』ジャズCD的に一年を総括すると、景況を反映してか、然したる大きな『廃盤』セールもなかった盛り上がりに欠ける一年と言える。そうなった過程と原因は、大きなスパンでここ数年を鑑みなければ説明がつかない。

    2005年は例のレア本を火付け役として希少な『廃盤』CDがブームとなり、異常に熱狂的な高騰劇が『廃盤』セールやオークションで繰り広げられた『廃盤』バブル期の始まりの年であった。そんなバブル期で大儲けした輩と踊らされた者も多数いて、私などその踊らされた口の典型的な一人である。数万もする盤が不思議もなく飛ぶように売れた時期を経て、沈静化と伴に徐々に再発もされ、とうとう最近では不可能と思われていた大物の『廃盤』でさえも再発されるという一時期では考えられない現象が起きている。それはデフレがボディ・ブローのように嗜好品の購買力を奪ってきたのと同時に音楽の配信等を原因とする音楽ソフト売れ行きの低迷とが大きな原因であると思われる。つまりは景況が悪いので高額な『廃盤』CDなど買う層が限られてしまい大きな商売にならないという分かり易い状況となった。皮肉にもここへ来て初めてレア本本来の目的:高嶺(高値)の『廃盤』が大衆化された訳である(笑)。

    所詮CDはデジタル、コピー・複製が最も容易にでき、しかもそれは複製品とも呼べない代物だ。また、アナログのように1stプレスなどと偉そうに差別化できないのである。強いて言えばジャケ違いで後発盤を出してオリジナルであるというインセンティブを与えるぐらいが関の山である。そういうCDの特性故、暴対法下のヤクザ組織のように本当にレアな『廃盤』は実は地下に潜行してしまったのではないかと踏んでいる。かく『廃盤』の末路を見た『廃盤』マニアは貝のように口を閉ざしたのではないか? ・・・微かな風評でしか聴こえてこない『廃盤』情報となった訳である。この考えは大いに希望的な観測であるのは言うまでもない。かくあって欲しいのである。どこかにモビー・ディックは存在しなくてはならないのである。

    さて、今日の一枚。ピアニストの中では特別な存在、Stefano Battaglia のピアノ・トリオ初期作品。多分これなどは『廃盤』であろうと思われる。が、ジャズでは大手(?)レーベルSplasc(h) Records 故、再発はそれ程困難ではないだろう。まあそんなことは兎も角、これは泣ける盤である。抒情という言葉が1㎜のずれもなく重なる盤である。 #1 "Auryn"、#3 "Emilie Marie" が特に素晴らしい。

                    Dec20#05 
                   Stefano Battaglia 『Auryn』
            
       (1988年録音 Splasc(h) Records CD H 162 )

     


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