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    ■2010/09/12(日) 漁盤アナクロニズム2001

    ある種の作家が描く小説等創作物から受ける感触は最近私が好んで聴くピアノ・トリオを聴いて喚起される感情、感触に近いなぁという感じがしている。そういう類の作家、福永武彦氏の日記が古書市場で発見されたという記事が数日前のウェブ・ニュースに載っていた。日記は1945年1946年、1947年、連続ではなく各年数カ月単位のまとまりで発見されたようだ。日記には北海道に疎開しての創作に対する悩みなどが記されていて、恥ずかしい話だがその記事で初めて池澤夏樹が彼の子供(長男)であることを知った。福永武彦は1918年生まれで1979年に亡くなっているのでこの日記、死後30年以上経過しての発見となる。学生時代熱中して読んだ大好きな小説家であるが、ボ~っと読んできたので戦下の作家という意識がなかった。池澤夏樹が長男であったのか・・・実に感慨が深い。福永武彦と池澤夏樹、静謐なピアノ・トリオとの類似性を上手く言葉にすることができない。

    とうとうアイ・チューンで買い物をしてしまった。実体のないものを忌避していたに関わらず、どうしても聴きたい音楽があり、探していたのだが、厄介になり手を染めてしまったのである(笑) 長谷川きよしというシンガー・ソング・ライター(この呼称はまだ生きているのか?)の”卒業”と”灰色の瞳” Chicago ”Happy 'Couse I'm Going Home”、Yes 『Yessongs』全曲、D.Brothers"Long Train Runnin'”のジャズ・ヴァージョン等々、大昔聴いた懐かしいチューンである。歳をとると、そういう心が軟らかい頃に感動した音楽をもう一度聴いてみたい・・・そういう衝動が湧いてくる。それは単に懐古と言うだけでは言葉が足りない。

    さて、2001年のSJジャズ・データ・ブックである。

    国内盤で発売されたピアノ・トリオである。国内盤*ピアノ・トリオと言えばヴィーナス・レコード(?)。リッチー・バイラークは生理的(?)に苦手なピアニストであったが、この盤を聴き若干インチメートな感を抱いた。かと言って昔の盤に抱く感想は相変わらずであるが。曲想にも拠るのだろうがゆったりとした演奏に幾許かの諦感が絡み心地好い。ジャケ写も哀愁感とシュール感が混ざって好い。

            リッチー・バイラーク『ロマンティック・ラプソディ』
             (2000年録音 Venus TKCV-35091)

    こういう盤を聴くとつくづく世界は広いものだと思う。ポーランドにこれほどの熱くて哀愁感漂うハード・バップ・ジャズが根付いていたのである。しかし流石2000年の吹き込み、現代を感じさせるスパイスが絶妙である。これ以降北欧、特にポーランドのジャズを探索しているが、これに伍する盤はマイケル・トカイ『バード・アローン』位だろうか。ガッツさんに頑張ってもらいたい。
           イエジー・マウエック『バイ・ファイブ』
        (2000年録音 Not Two RecordsGRNT-720)

    勿論こう云う盤が出ると黙っていられない。ジャズ・ファンで多分これを聴いて評価する人は少ないと思うが、私は断固支持する。ベースとドラムスにハープ、アコーディオン、ギターが加わる。変わり者の壺を突く編成である。ジャケ写もベツレヘムらしく、B.ゴールドブラッド拘りの逸品である。

       ルーファス・スミス~ベティ・グラマン
                   『ポインシアーナ』
         (1956年録音 Bethlehem TOCJ-62089)

    ポール・デスモンドは私のアイドルである。CDになったものはCDで、ならないものはアナログで蒐集している。殆どCD化は進んでいるのだが唯一(?)アーティストハウスから出たライブ盤が未CD化である(多分)。この盤もアナログで聴いてきた盤であるが、やっとCDで聴くことが出来るようになった。

           『The Paul Demond Quartet Live』
       (1975年録音 Horison Verve 314543501-2)

    Don Friedman の代表作は『サークル・ワルツ』であるのは疑いがない事実である。奇跡の様な盤であり、どうしたらああいう曲想が演奏が下界に舞い降りてくるのだろうかと訝るようなレベルである。このブログの初めに記した通り、リリカルなピアノ・トリオと内省的な作家の書く文章からインスパイアーされるものにはある種共通の印象を受けるのだが、『サークル・ワルツ』の次点に位置するのはこの盤だろう。それにしても彼の晩年(?)の活動は精力的だ。
          Don Friedman、Marco Ricci、Stefano Bagnoli
                      『Prism』
          (1997年録音Abeat For Jazz AB JZ002)


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