無料カウンター 満天ジャズCD倶楽部 漁盤アナクロニズム2007
FC2ブログ
 
 
 

■Profile

山帽子
  • 山帽子
  • ジャズの話題が中心ですが、時として話題はあらぬ方角へ飛ぶこともあります
                
  • RSS


  • ■Link

  • ゴイス音楽日記
  • 中年音楽狂日記
  • A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~ 
  • 豆腐に柳
  • 二流ジャズの愉しみ
  • Todo Sobre Mi Musica
  • Jazz from 43rd parallel north


  • ■Search



    ■2010/10/13(水) 漁盤アナクロニズム2007

    先日お茶の水橋をJR駅方向から東京医科歯科大方向へ歩いていると何故か右側の欄干に人だかりがしている。お茶の水橋はJR駅と地下鉄丸ノ内線を結ぶ経路となっているため普段でも通行量は多いがその日の混雑は一際だった。原因はカメラを手にした一群の人々で、彼らは欄干から身をのり出したり、またそれ程オーバーな仕草ではないにせよ一様に聖橋方向の外堀を見下ろしている。カメラは殆ど一眼レフで、ライトアップされた聖橋のアーチは本当に美しいので何かの撮影会でもあるのかと思ったがレンズの先を見て、いや、これがあの所謂『鉄ちゃん』ではないかと思い至った。成程、彼らのレンズはもう少し右下、JRお茶の水駅ホームに止まっている新型(かな?)電車に向かっているようだ。

    私の様に興味のない人間には理解できるものではないが、好きなマニアにはあの連結した鉄板の工作物の風情・仕草(?)が堪らないのだろう。

    『憑き物が落ちるように』という形容がある。何かに夢中になっていたものが、何かの拍子に急に興味が失せてしまうようなときに使う形容かと思う。その何か訳のわからないものに突き動かされた様がどうやら説明できないので、憑き物(人知を超えたおどろおどろしいもの?)が憑いたという風に形容したのだろう。で、そういうものが何かの拍子に(・・どんなタイミングで何故なのか、これも理解できないが・・)突然、落ちてしまうことが間々あるのだろう。

    橋上の人々を見て、ふと、その『憑き物が落ちる』という言葉を連想してしまった。いつかぱったりとそういうものに興味を失ってしまうことだってあるのだろう。あれほど熱い視線をおくっている対象にさえ。。

    さて、我がジャズとて例外ではない、そんな危惧を抱いている。

    ところで最もジャズにのめり込んだのはいつの頃だったろう? ジャズの海原、どっちに何があるのかも皆目わからなかった頃、知ったかぶりをしてジャズ喫茶に通い演奏中のジャケットを見ぬふりしてチェックをしていた頃、ジャズ基本アイテムを入門書を片手に聴き漁っていた頃、ウェスト・コーストがお洒落だと夢中になった頃、ヴォーカル盤を訳も分からず片っぱしから蒐集していた頃、コンサートやライブに血道を上げて通っていた頃、欧州ジャズの優越性に酔っていた頃、廃盤と名盤の幻想を求めていた頃・・・今ではすっかり冷めてしまった事もあれば、今でも夢中な事もある。当時の熱中度合いには敵わないが、まだまだ幾枚か追い求めている盤もある。そうした変遷はあるものの、『憑き物が落ちるように』興味を失うまでには至っていない。幾分覚めた心をギリギリに支えているのはジャズの真の(?)感動であると云うと大袈裟かな。

    さて2007年のデータ・ブックである。

    国内盤ではザ・バッド・プラスが印象的だった。安易にロック色が濃いというフレーズを使いたくなる誘惑に駆られるが、実のところロックと一口に言うのもなんだか乱暴である。このバンド(と何故か言いたくなる・・)は特徴的なリフが新鮮で、最近のピアノ・トリオの傾向の一つにこうした判り易いリフが多用されていると思う。従来のピアノ・トリオの基本線がメロディアスとすれば、これがもう一方の趨勢であるのだろうか。ロック~フュージョン~ジャズ路線の私には全く違和感はない。
        
                  ザ・バッド・プラス
                    『プログ』
          (2007年録音 Do The Math Records UCCM-1122 )


    勿論これは発売当時アナログで聴いたものだ。LPでは2枚組のライブ盤で、それをカセット・テープに録音し、いやと言うほどドライブ中に聴いたヘビー・ローテーション盤である。ジョージ・ベンソンではこれが最高傑作だと確信している。国内発売されるより前に輸入盤CDで聴いていたが、こうしたアルバムは断然CDの形態が似合う。所謂フュージョン音楽はCDの出現を待って開花すべきだったと愚にもつかないことを考えた。
    ジョージ・ベンソンはウェスの後継者と目されてスタートしたというのが大方の見方だが、この時期に来てより大きく飛躍したと思う。歌心ある満ち満ちたテクにメローなヴォーカル。一際の想いがこもった盤でもある。

                 ジョージ・ベンソン
               『メローなロスの週末』
         (1977年録音 W.B. WPCR-25052)

    輸入盤では定番のDog Arnesen 、Lynne Arriale 、Michel Bisceglia、Mark Copland等の輸入盤はありふれているので割愛する。今回はダニーロ・レアの率いるユニット『ドクター3』というピアノ・トリオをとりあげたい。演奏曲が昔聴き馴染んでいたポップ・ミュージックを中心に、低俗に流されることないセンシティブな演奏を聴かせてくれるので大変気に入っている。今回のアルバム『Blue』には"Close To You” "Fire And Rain" ・・・言うまでもなくカーペンターズとジェームス・テーラー(キャロル・キングかな?)のメロディアスな名曲が収録されていて、題名を目にすれば一殺である。確かニール・ヤングやボブ・ディランの曲なんかも演っていたと思う。実に好い傾向である。

                Doctor3
                『Blue』
       (2006年録音 Via Veneto Jazz VVJ059) 


    チャーリー・ヘイデンは一体何枚のデュオ盤に参加しているのだろう。人生の目標をデュオに賭けているのだろうか?ジャズの範疇ばかりではなく、ブルース盤にまでクレジットされていたのには驚いた。きっと参加する未知の盤がわんさかあるのだろうな。今回は馬鹿テクギタリスト:Antonio Forcione とのデュオ盤で素晴らしく密度の高い演奏を聴かせる。ヘイデンは少し前にジョン・テイラーと極美のデュオ盤を作成したが、この盤はそれにも充分比肩しうる素晴らしい演奏である。やってくれるなぁ。

         Charlie Haden-Antonio Forcione
              『Heartplay』
         (2006年録音 Naim CD098)

    Svein Olav Herstad のピアノは凄い。1,000,000,000,000で、いや一聴で直観できる。石畳に足が写った名盤があるが、私的にはこの2006年録音の『Inventio』により感激している。精緻にして熱い演奏が名曲を彩る。こういう盤だけをコツコツと聴いていけたら素晴らしいジャズ人生となるだろうな。

            Svein Olav Herstad Trio
                    『Inventio』
      (2006年録音 Jazzaway Records JARCD033)    

    20:19 | トラックバック(0) | コメント(0) | Various  | Page Top


    <<漁盤アナクロニズム2008 | ホーム | 漁盤アナクロニズム2006>>


    ■コメント

    Page Top


    ■コメントの投稿














    管理者にだけ表示を許可する

    Page Top


    ■トラックバック

    トラックバックURL
    http://jammin.blog82.fc2.com/tb.php/391-0fbdf692
    Page Top


    |


    07 2020/08 09
    - - - - - - 1
    2 3 4 5 6 7 8
    9 10 11 12 13 14 15
    16 17 18 19 20 21 22
    23 24 25 26 27 28 29
    30 31 - - - - -


    ■Recent Entries

  • ■Marcos Jimenez~ソロピアノの魅力(11/24)
  • ■ゆえあってエヴァンス・ヴィレッジヴァンガード・コンプリート盤を聴く(09/27)
  • ■アコギの夏 ~ラルフ・タウナー(08/08)
  • ■『Signal Sessions』の話 (07/17)
  • ■Grant Levin ~ジャズ盤蒐集再燃~(06/28)
  • Jazzお茶ノ水博士と幻のピアノ・トリオ盤の話(05/30)
  • Long Good Bye(09/19)
  • 海辺の再会盤の話(02/22)
  • 珍屋 ~"猫棚"稀少盤の話~(02/22)
  • 骨折とドン・トンプソンの話(01/25)
  • チャーリー・ヘイデン・フォーエヴァー!(01/12)
  • フランスのスタンダーズ盤 その他(01/07)
  • 謹賀新年(01/01)
  • Lina Nyberg の熟成はいつなされたのか?(12/30)
  • 深夜に聴いたピアノ・トリオ盤のこと(11/14)


  • ■Recent Comments

  • 山帽子(11/16)
  • Tetsuo Shimizu(10/13)
  • 山帽子(07/17)
  • Mae-chan(07/14)
  • 山帽子(07/11)
  • Tetsuo Shimizu(07/09)
  • 山帽子(06/27)
  • バード(06/09)
  • 山帽子(04/01)
  • バード(03/20)


  • ■Recent Trackbacks

  • 中年音楽狂日記:Toshiya's Music Bar:ピアノもヴァイブもいけてるDon Thompson(07/03)
  • 中年音楽狂日記:Toshiya\'s Music Bar:Ralph Townerの魅力(05/01)


  • ■Category

  • 音楽/嗜好別の分類 (0)
  • Favorite Rare CD (52)
  • Favorite CD Jacket (5)
  • Favorite Tune (9)
  • 音楽/楽器別の分類 (191)
  • Piano (73)
  • Bass (10)
  • Drums (0)
  • Organ (1)
  • Baritone Sax (4)
  • Tenor Sax (11)
  • Alto Sax (2)
  • Soprano Sax (0)
  • Trumpet (3)
  • Trombone (0)
  • Clarinet (0)
  • Flute (0)
  • Guitar (6)
  • Vibraphone (3)
  • Harmonica (1)
  • Accordion (3)
  • Harp (1)
  • Strings (2)
  • Vocal (20)
  • Various  (28)
  • 音楽/編成その他の分類 (23)
  • Duo (8)
  • Old Piano Trio (Piano+Bass+Guitar) (2)
  • Drumless Trio (Piano+Bass+Horn) (2)
  • Female Musician (7)
  • Japanese Musician (1)
  • Bossa Nova (0)
  • Rock/Folk (0)
  • 2Horns (2)
  • 3Horns (0)
  • 4Horns (1)
  • Big Band (0)
  • Jazz Around (0)
  • 音楽以外/その他の分類 (29)
  • Book (4)
  • Cycling (1)
  • Photo (12)
  • Essay (0)


  • ■Archives

  • 2016年11月 (1)
  • 2016年09月 (1)
  • 2016年08月 (1)
  • 2016年07月 (1)
  • 2016年06月 (1)
  • 2016年05月 (1)
  • 2015年09月 (1)
  • 2015年02月 (2)
  • 2015年01月 (4)
  • 2014年12月 (1)
  • 2014年11月 (1)
  • 2014年09月 (3)
  • 2014年08月 (1)
  • 2014年07月 (3)
  • 2014年06月 (4)
  • 2014年05月 (2)
  • 2014年03月 (2)
  • 2014年02月 (2)
  • 2014年01月 (3)
  • 2013年11月 (3)
  • 2013年10月 (1)
  • 2013年09月 (1)
  • 2013年08月 (1)
  • 2013年07月 (1)
  • 2013年06月 (4)
  • 2013年05月 (1)
  • 2013年04月 (3)
  • 2013年03月 (1)
  • 2013年02月 (2)
  • 2013年01月 (3)
  • 2012年12月 (2)
  • 2012年11月 (3)
  • 2012年10月 (1)
  • 2012年09月 (2)
  • 2012年08月 (1)
  • 2012年07月 (2)
  • 2012年06月 (1)
  • 2012年05月 (6)
  • 2012年04月 (3)
  • 2012年03月 (2)
  • 2012年02月 (2)
  • 2012年01月 (4)
  • 2011年12月 (4)
  • 2011年11月 (7)
  • 2011年10月 (5)
  • 2011年09月 (3)
  • 2011年08月 (6)
  • 2011年07月 (5)
  • 2011年06月 (5)
  • 2011年05月 (3)
  • 2011年04月 (4)
  • 2011年03月 (2)
  • 2011年02月 (3)
  • 2011年01月 (6)
  • 2010年12月 (4)
  • 2010年11月 (4)
  • 2010年10月 (6)
  • 2010年09月 (7)
  • 2010年08月 (5)
  • 2010年07月 (8)
  • 2010年06月 (8)
  • 2010年05月 (3)
  • 2010年04月 (4)
  • 2010年03月 (5)
  • 2010年02月 (8)
  • 2010年01月 (5)
  • 2009年12月 (6)
  • 2009年11月 (10)
  • 2009年10月 (5)
  • 2009年09月 (4)
  • 2009年08月 (2)
  • 2009年07月 (1)
  • 2009年06月 (4)
  • 2009年05月 (3)
  • 2009年04月 (5)
  • 2009年03月 (5)
  • 2009年02月 (2)
  • 2009年01月 (5)
  • 2008年12月 (1)
  • 2008年11月 (4)
  • 2008年10月 (5)
  • 2008年09月 (2)
  • 2008年08月 (4)
  • 2008年07月 (5)
  • 2008年06月 (1)
  • 2008年05月 (2)
  • 2008年04月 (2)
  • 2008年03月 (3)
  • 2008年02月 (1)
  • 2008年01月 (2)
  • 2007年12月 (3)
  • 2007年11月 (1)
  • 2007年10月 (1)
  • 2007年04月 (1)