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    ■2011/03/14(月) 佐藤洋二郎とバリトン盤

    地震の数日前、東北へ出張していた。その日もいくらか揺れていたのだが、これほどの惨事になろうとは思わなかった。気が重い日常が続く。どうにもならない自然の災害なのだが、どこか人災の様に感じてしまうのは何故だろう。

    この本についてはいつか言及したいと思っていた。 世に言うところのエッセイ集なのだが、どうしても単なるエッセイと思う事が出来ない。一篇、一篇が筆者の人生を反映する私小説の味わいである。幾分の無頼と彷徨への憧れ。短いセンテンスの文章に得も言えぬ滋味を感じる。常に枕元に置いているが読み終えるのがもったいないので、いまだ読了していない。こういうお気に入りの本は、これも十年以上昔に買い求め最も気に入っている豚革のブック・カバーに包んいる。活字と紙質も優しく深い。こんな好い本にはそうは巡り合えないだろう。

                                Nov03_09.jpg

                                   佐藤洋二郎著『人生の風景』
                                    (平成16年8月 作品社刊)

    ところでバリトン・サックスが好きである。朴訥でいてゴリゴリした感じの風合いは堪らない魅力だ。ピアノ・トリオを一巡すると決まってバリトン・サックスを渉猟するのがCDショップを訪れた時の行動パターンである。しかし発売点数は他の楽器と比べると少なく、それ程目ぼしいものは少ない。そんなマイノリティなバリトンだが、こんなジャケットを目にしたら買わざるを得ない。云うまでもない、サージ・チャロフの定盤キャピタルの『Blue Serge』を意識したジャケットである。リーダーはRik Van Den Bergh。彼がそれぞれ4人のサクソニストとピアノ・トリオをバックに共演する形である。この編成、バリトンを際立たせる効果は抜群である。何事も相対性、比較において活きてくるのだろう、バリトンの特性が浮かび上がった好い演奏ばかりである。前出のエッセイ集と何処か似ているのだがその類似性を論じることが出来ない。

    サージ・チャロフは34歳で亡くなったようである。随分若くして亡くなったものだ。著名人で名を残しながらも若くして逝くものが昔は多かったのだなぁというのが今日の感想。 

                              
    Mar1102.jpg                    
                                     Rik Van Den Bergh 『Reserge』
                                (2007年録音 Maxanter Records MAX75373 ) 


    20:56 | トラックバック(0) | コメント(3) | Baritone Sax | Page Top


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    ■コメント

    ■バリトン
    バリトン、理解できますね。

    私の場合、最近ではピアノは最初からスキップ、バリトン(ロニー・キューバ)とトロンボーン(カール・フォンタナ)をずっと探し求めているのですが、全く見付りません。
    【2011/03/19 08:01】 URL | tam.ra #- [ 編集]
    ■Re:バリトン
    tam.raさん こんばんは

    私もロニー・キューバとカール・フォンタナ、ともに好きなバリトン吹きとボントロ吹きです。最近のロニー・キューバでは2009年吹き込みのビーツ・ブラザースと演った『Infra-Rae』という盤が好かったです。勿論91年の『キュービズム』はバイブル的な盤です。カール・ファンタナでは古いですが『THE Great Fontana』がアル・コーンとの相性もよく好きな盤です。両者とも盤の流通が少なく入手が大変ですね。 
    【2011/03/19 21:57】 URL | 山帽子 #- [ 編集]
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    【2011/05/30 22:10】 | # [ 編集]
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