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    ■2011/08/29(月) 可哀想な盤たち

    明らかにこれは私の愚かな性癖なのだろうけれども、 (或は何か特別、病理的な心理が働いているのか? 自分の心をじっくり分析した訳ではないので分からないが・・・)古本屋に入って大変気に入った本が二束三文の値段で売られていると ついつい買ってしまう。それ故私の書棚には同じ本が数冊置かれることになる。結果は同じだが、買ったことを忘れて再度買ってしまう "痛い" W買いとは明らかに一線を画する。例えば今日買ってしまった 奥泉光著『石の来歴』に至ってはハード・カバー3冊、文庫本1冊を所持している。これだって一冊を友人が来た折、無理やりに持って行かせた結果であるので、実に病理的なことだ(笑)。 これらはもちろん確信的に買うのだが、ポイントは二束三文で売られていることだ。

    同様な事はジャズ盤においてもそうだ。大変気に入った、個人的に思いこみのある盤が安価に投げ売られていたりするとついつい購入してしまうのである。深く考えた訳ではないが、これは気に入ったものが不当な扱いを受けていることに対する抗議的行為かも知れない。或はそれらの扱いが可哀想と、擬人的な心理に根ざしているのかも知れない。また、より言えばこれらの好さをわかっているのは自分だけなのだという幾分奢った心理ゆえかも知れない。いずれにせよ買う。市場価値のない安価で捨て置かれた盤(本)であるが、私的には輝くばかりの価値を買うのである。こうした数少ない盤(本)に巡り合えるのは実に幸せなことだと最近感じている。

    しかし今日買った本は確か昔、芥川賞を受賞したような記憶がある。であるなら "これらの好さをわかっているのは自分だけなのだ"という理屈には全くあたらない訳だ。それにしても最近そういう立派な(?)本でさえ、と言うよりそう言う本だからこそ誰からも見向きもされなくなったようだ。『石の来歴』の出だしの数行を読んだだけでこれは暗いなぁと思う。これでは最近の若者は読みはしないだろうな。多分そう言う本を好んで読むのは相当変わった人間、マイノリティな存在であるのは間違いのないことだ。
     
    どうやら夏も終わろうとしている。夕刻が少しづつ早く訪れ、家の裏手から蜩の声が聴こえる。何かが終わろうとするのはいつだってもの哀しいものだ。音楽にもそういうものがある。例えばKnut Riisnaes 『Touching』、2001年録音 北欧の人気ピアニスト:Dag Arnesen と ベーシスト:Terje Gewelt が参加したちょうど10年前の作品。この哀愁感はまさに夏の終わりである。Knut Riisnaes のサックスにDag Arnesen トリオの繊細な演奏が遣る瀬無い感情を掻き立てる。これも数枚所持している盤である。一時レコメンドされて騒がれた盤であるが、こうして10年も過ぎた頃に取り出して聴くのが正しい聴き方ではあるまいかと思う此の頃、ますます感慨を深める盤である。

                  Aug2901.jpg
             
              Knut Riisnaes『Touching』
                    (2001年Resonant Music RM8-2 )
                    
              All Tunes  esp. #6 "Mountain Rag Suite Part3"


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    ■コメント

    ■Dag Arnesen Trio 来日
    ダーグ・アルネセン・トリオ来日します。9月です。詳細はhttp://invs.exblog.jp/18451496/ まで。
    【2012/07/30 22:05】 URL | invs #g/4Bg9DY [ 編集]
    ■Re:Dag Arnesen Trio 来日
    来日情報 教えて頂き有難うございます。

    2012年9月 27 日(木)渋谷 19:00開場 19:30 開演・・・この日は出張の帰り。羽田から急いで帰っても間に合いそうもない。一本飛行機を早くするしかないがそれもできそうにない。残念、実に残念だ!!

    またの機会に…
    【2012/08/11 20:28】 URL | 山帽子 #- [ 編集]
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