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    ■2011/09/01(木) 耽美小説の誘惑

    中古ショップを彷徨いながら何時も去来するのは、これらジャズCD盤は累積すると一体何枚発売されたのだろうかという想いだ。買っても買ってもまだまだ底は尽きない。見たこともない盤、聞いたこともないミュージシャン達は次々と現れ翻弄するかのようだ。それは歓びであるが同時に老い先の見えた有限な私にとっては微かな諦めでもある。同様、古書店に行くと同じような感慨に染まるのである。

    最近年老いた私の母はすっかり耳が遠くなってしまった。それ以前には目が疲れやすいと盛んにこぼしていた。若い頃から読書好きな母であったので、活字の大きいハードカバーの小説を買ってきてはプレゼントをした。もっとも自分も気に入った本でもあるので先に読んでから、これは面白いよと言って手渡すのが常だったが。その読書も最近はクロスワードにとって代わられた。どうやら目が疲れて読書ができなくなった様なのである。若いころはあれほど読みたかった本だけれどもねぇ・・なんでも出来るうちにした方が好い・・・と言うのが年老いた母の口癖である。

    そんな母を目にすると、身近に『老い』を目にすると、つくづく人間の有限性について考えさせられてしまうのである。視聴覚・・・まさに見ることと聴くことの感覚が今の私の趣味を成立させる殆どのセンサー。因果なものである。

    さてそんな老い先短い私がお勧めするのは、今回は小説、短編の小説集である。情報過疎地の住人の私。こんな素晴らしい本が出ていたとは全く知らなかった。実に恥じ入るばかりである。前回の話題ではないが何処かで廉価で売られていたら絶対に買ってしまう本であるのは間違いない。ハードカバーで読みたい本である。文庫本で読んだのが惜しい(笑)。あっ、内容について言及していなかった・・このブログを長くお付き合いしている方ならご想像通りの陰気な小説である。耽美的とか隠微とでも言った方が小説らしいかな。古ぼけた街並に降る雨がしとしとと心の中まで沁みてくるような掌編小説集である。参った。

                  Sep0103.jpg
                 松浦寿輝著 『ものの たはむれ』
                    (文春文庫 ま19-1)

    さて、こんな好い本を読みながら聴くジャズ盤もピックアップしなくては片手落ちと言うもの。1970、80年代頃(?)にもアナログ盤で在った記憶があるテナー・マン Bob Rigter のワン・ホーン 2000年録音盤である。レスター・ヤングやズートを彷彿とさせるが幾分端正。バックのリズム陣も秀逸。独り深夜に聴きたい盤である。

                 Sep0104.jpg
                   
     The Bob Rigter Quartet 
                      『Love You Madly
               (2000年録音Munich Records BMCD315


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    ■コメント

    ■松浦寿輝の小説
    山帽子さん、おはようございます。
    松浦寿輝「もののたはむれ」を読まれたようで、私もこれを最近読んで、ハマりました。その後、「半島」「あやめ 鰈 ひかがみ」を読んで、今「花腐し」を読んでいます。「もののたはむれ」を気に入られたのなら、前記2作も御奨めです。「もののたはむれ」は既に絶版で、あまり出回ってないせいか古書店では千円位の値付をしているところもあるようです。通が好むということで、ジャズのレア盤と同じですかね(笑)。
    さて、最近のニュースと言えば、Nikolaj Bentzonの「Pianoforte」がVento Azulさんから再発されるようですね。当方これは所持しているので、「Triskelos」が再発してほしかったのですが・・・。
    では、また。
    【2011/09/28 10:40】 URL | Marty #hy9433ho [ 編集]
    ■Re:松浦寿輝の小説
    マーティさん こんばんは

    松浦寿輝、嵌りましたか。私はその後、小説やエッセイに進行しています。『そこでゆっくりと死んでいきたい気分をそそる場所』『散歩の合間にこんなことを考えていた』等勿論ハードカバーで求めました。また、詩集もあるようなのでこれも近じか求めようと思っています。あの思潮社から出ていたような気がしましたが…記憶違いだったかな?

    彼の作品を好いと感じる人はきっと何処か生きるのが嫌で片や美意識が過剰な根暗な人に違いありません(笑)

    ニコライ・ベンツォンが再発ですか?最近廃盤が再発されることが多く、またかという感じです。CDのCDたる所以は簡便さと思っているので、プレスに於いてもそう言う事が言えるのでしょう。但し、アナログがオリジナルでない盤=CDがオリジナルな盤は少し重みがあってもいいような気がしますけど。
     
    そういうことで『Triskelos』も再発されると思いますよ。

    レア本やカリスマ評論家(?)に拘らない自分だけの愛聴盤があったら教えてください。では…
    【2011/09/30 20:13】 URL | 山帽子 #- [ 編集]
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