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    ■2011/12/25(日) 最近のヴァイブ盤5選

    終日部屋着から着替えることなく過ごした。家人が淹れてくれた珈琲を飲み駅伝が賑やかに映るテレビを見るとはなく見ているといつの間にか日が暮れた。つまりは怠惰でぐーたらな一日を過ごしたと言う訳である。最近の出張ラッシュと慢性的な睡眠不足による疲労の蓄積に加え、昨日、所用があり車で2時間ほどの地方の街へ出かけ、疲れがピークに達していたのだ。しかし悪いことばかりではない。その街の特産品(?):青竹で打った麺が美味しいラーメンを食すことができた。ピロピロとした食感と衒いのないスープが実に美味しかった。帰りしなにこれまた地方都市の観光も少しだけ出来たので良しとしたい。 

    佐野ラーメン(宝来軒) 
     ◎ 噂(?)の青竹打ちのラーメン
     
    006 - コピー  007 - コピー (2)  013 - コピー 
      ◎古刹の百日紅と塔      ◎野球キャップを被るお地蔵様     ◎お濠の鴨と鯉


    何故かヴィブラフォンの盤を特集する。嘗て記したが、或る忘れた頃、猛烈に聴きたくなる楽器の一つがヴァイブなのだ。
                   
    漆黒の宝石の輝き:ヴィブラフォンの音色に重厚なベースと優しいブラシュが重なり奏でるジャズはまさに夜の音楽だ。最近(と言っても数年のスパンがある・・・)聴いたヴァイブ盤を数枚採り上げる。正確にはヴァイブだけではなくマリンバの演奏もあるが、まあ大きな括りとして寛容に願いたい。


    先ずは最も濃厚に心に沁みる音楽から。アル・ディ・メオラ共演以来のバンドネオン奏者;Dino Saluzzi、 名盤の立会人、お馴染みのヴィブラフォン/マリンバ奏者:David Friedman、ベーシスト:Anthony Cox の3名による奇跡的な名盤『Rios』 1995年録音。アルバム初頭を飾る#1 "Los Them" の 何と優雅で哀愁のある演奏だろう。バンドネオンはバンドネオンの哀愁感を、マリンバはマリンバの孤独をそれぞれに奏でるだけなのだが。 #6" Penta Y Uno” 陽気なマリンバの音色を背にバンドネオンの哀愁感がいっそう際立つ。 唯一のスタンダーズ #9 "My One And Only One”。この楽器編成では違和感を感じるだろうと想定したが、しめやかな演奏が素晴らしい。
     
     

           Dec2503.jpg
          Dino Saluzzi/Anthony Cox/ David Friedman
                      『Rios』
           (1995年録音 Intuition INT 2156 2)


    これも少し変わった盤。アルトのArthur Blythe のリーダー盤。マリンバ(Gust William Tsilis)が参加しているので強引にヴァイブ盤特集に入れると言う乱暴さだ。編成の奇抜さはマリンバ参加だけではない。べースの代わりにチューバ(Bob Stewert)が参加し(これは往々にしてある編成だが概して好い仕上がりになると個人的に思っている・・・)太鼓はCecil BrooksⅢという面子。夜半にひとり寛ぎたいが余り暗くなりたくないと思う時には最適な音楽だ。飛びきりのお勧めは#7 "Night Song"。マリンバをバックに哀愁感あるアルト(テナーのように聴こえる?)が好い。何故かマリオン・ブラウンのノベンバー・コットン・フラワーを連想する。それに#10 "Night Creeper" の堪らないブルージーさが好い。

           Dec2501.jpg
                Arthur Blythe 『Focus』
            (2002年録音 Savant SCD 2044)

    さて、続いては最もヴァイブ盤らしいヴァイブ盤の登場である。

    Rickey Kellyというヴァイブ奏者だが、この盤を聴くまでは知らなかった。他の面子は ピアノ:Patrice Rushen、ベース:Robert Hurst ドラムス:Ralph Penland のトリオに何故か ヴァイオリン:Michael White が参加する。ピアノ、ベースは既知だが他は知らない。およそヴァイオリン参加盤は博打的な賭けとなる、これは私の拙い経験則から言える・・・つまり今まで何度も痛い目にあってきたという訳だ。さて、この盤であるがその苦い経験を見事裏切った、なかなかの好い出来となっている。8曲の収録で半数をアイポッドに落とした程だもの。まさに前述どおり、輝かしいヴィブラフォンの音色に重厚なベースと優しいブラシュが重なり奏でるジャズはまさに夜の音楽だ。しかし唯一ジャケの創りが何ともチープ、どうにかならぬものか・・・


           Dec2502.jpg    
            Rickey Kelly 『Here's To Good People』
           (録音年不明 Montiel Records MR-1002)

    ヴァイブ奏者はどう考えてもピアニストほど新人ラッシュ状態ではない。根拠があって言う訳ではないのだけれど、新人ヴァイブニストというのをそれほど目にしないからだ。そこで今回は見た目、明らかに新人らしい盤を購入した。ヴァイブ奏者:Jim Hart がピアノ・トリオを従え2009年吹き込んだ盤である。" Ladies In Mercedes " というSteve Swallowの手になる名曲がある。独特な旋律と哀愁感を帯びた美しい曲で、この曲の収録盤はほぼ無条件で購入している。しかし、この曲はそれ程高名ではなく収録盤も多くはない。と言う訳で、この盤には件の曲が収録されており、しかも出来が相当良い。また、大好きな” You Go To My Head"も収録されており、これでは購入を拒む理由がない。

               
            Dec2307.jpg  
      
      
              Jim Hart Quartet『Words & Music』
          (2008年録音 Woodville Records WVCD124)

    ヴァイブ盤5選とタイトルを名打ってしまったので、もう一枚選出しなければならない。北欧ポーランドのヴァイブ/アルト サックス・グループ:Volker Greve-Krzysztof Popek Quintet 『Places』 という盤である。レーベルはPower Bros、なかなか新鮮なジャズを発信しているので注目をしているレーベルの一つである。特にそのジャケのセンスに惹かれる。それだけでも買ってしまって良いかなぁと思わせるくらいだ。加えてこれまた大好きなジミー・ロールズの手になる"The Peacocks"がヴァイブ演奏されているときては購入を拒む理由が見つからない。ジャケの派手さとは裏腹、北欧の静謐さに溢れた美しい演奏が収録されている。唯一残念なのは奏者の名前が発語出来ないことである。
            Dec2306.jpg
              Volker Greve-Krzysztof Popek Quintet
                        『Places』        
                (録音年不詳 Power Bros 00115)


    17:30 | トラックバック(0) | コメント(3) | Vibraphone | Page Top


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    ■コメント

    ■『Rios』
     明けましておめでとうございます。いつも楽しみに拝読しております。
     ご紹介の『Rios』、ぜんぜん知らないミュージシャンでしたが、記事を読んで興味を持ち、聴いてみました。予想通り素晴らしい演奏でした。いい作品を教えていただき、ありがとうございます。
     自分のブログで取り上げた時はTBをお許しください。
    【2012/01/08 18:21】 URL | pororompa #PqTxWe5o [ 編集]
    ■Re『Rios』
    はじめまして またご覧を頂きありがとうございます。

    音楽は全くのトーシローですので感じるままを頓珍漢な言葉で綴るだけです。ただ人一倍の感動屋で好奇心があるため芋蔓式に聴くことを数十年続けています、多分その気が失せるまで続けることでしょう。

    貴ブログ拝見させて頂きます。これからも宜しくお願い致します。

    【2012/01/09 01:54】 URL | 山帽子 #- [ 編集]
    ■RE:Re『Rios』
    pororompaさま

    大変失礼いたしました。以前書き込みを頂いたのを忘れており、『はじめまして』などと書いてしまいました。

    貴ブログを尋ね、サッカーの記事が何処かで見た記憶があったのでどうにかぼんやり思い出しました。歳はとりたくないものです。申し訳ありませんでした。
    【2012/01/09 03:05】 URL | 山帽子 #- [ 編集]
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