無料カウンター 満天ジャズCD倶楽部 アフリカの海~ミッシェル・ビセグリア最新作
 
 
 

■Profile

山帽子
  • 山帽子
  • ジャズの話題が中心ですが、時として話題はあらぬ方角へ飛ぶこともあります
                
  • RSS


  • ■Link

  • ゴイス音楽日記
  • 中年音楽狂日記
  • A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~ 
  • 豆腐に柳
  • 二流ジャズの愉しみ
  • Todo Sobre Mi Musica
  • Jazz from 43rd parallel north


  • ■Search



    ■--/--/--(--) スポンサーサイト

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。

    --:-- | トラックバック(-) | コメント(-) | スポンサー広告 | Page Top


    ■2014/07/06(日) アフリカの海~ミッシェル・ビセグリア最新作

    丸山健二の作品に『アフリカの光』と言う小説がある。今から40年ほど前に書かれた著者の初期作品だ。大昔の読書ゆえ殆どストーリーは覚えていない。しかし唯一鮮明に記憶するのは主人公が脳裏に浮かべるギラギラと光り輝くアフリカの海の映像である。このアフリカの海だが主人公が実際に目にした光景であったのか或は想像の産物であったのか余りに古いことゆえ記憶にない。多分後者だったと思う。また、映像と言ったのは確か映画化もされ原作(小説)のイメージと映画のシーンとが私の内で渾然となっているためだ。

    爾来極めて個人的な見解だがきっと誰にでもそう言う"アフリカの海"的なものがあるに違いないと思っている。

    私たちは日々の生活のなかで金属疲労のように疲弊する。幸せな日常も幸せでない日常もその繰り返しを繰り返すことに飽く。斯く厭いだ生活の中である情景を想う。それは日常からの飛翔を可能にする特別な場所である。そして想いは変容し、いつしか到達すべき目的地と化し遂には絶対的な場所へと神格化(?)される。

    私にとっての"アフリカの海"とは一体どこなのだろうか?•••未だおぼろげな想いのままで具象できないでいる。

    さて本日の1枚である。

    特別なピアニストがいる。名前を列挙すると沢山いて特別とは言えなくなるので止めるが今回のピアニスト:Michel Biscegliaはその重要な一画を占めるのは間違いがない。初期の作品から今回の最新作に至るまでその奥底に流れる変わらぬ美意識に心打たれる。宛らコロコロとモデル・チェンジの度に他車の姿をまねコンセプトを変える国産車の変節を前に何十年も不変のコンセプトを貫きながらも進化/深化を続けるドイツ車の姿と深いところでオーバー・ラップする。彼のピアノは直截的に美しく余りに判り易いところから一級低く見られることがあるがそういう愚かな風潮は速やかに去ってくれるがいい。アイフォンに収録する際に捨て曲が殆どないと云うのは驚異的なことである。しかも初期盤から最新作に至るまで全てにおいてである。一音一音の末端までに浸透する儚い美意識が只管美しくある種日本的でもある。

    大方のピアニストがそうなので今更取り立て言及すべきではないのだろうが敢えて言うと彼は明らかにエヴァンス、キース双方のハイブリッド的な所産と思われる。 ビセグリア≒(エヴァンス+キース)÷2 の等式が成り立つ。そのような確信に至ったのは今回の紹介盤『Singularity』に収録されたB.トゥループの名曲"Meaning Of The Blues"を聴き、キースのそれ(『スタンダーズVol.1』収録)と比較できたからである。乱暴な結論を言えばエヴァンスがこの曲を弾いたらこんな感じになるのではないかと思われる。また別な言い方をすればビセグリアがこの曲をエバンスが弾くとこんな感じかなぁとの想いで弾いたのでは(?)と我田引水的に考えたりもできる。キースよりは淡白平坦にして粘着力を低めメロディの解体で浮遊感を与えた演奏にはエバンスのパースペクティブが窺え感動的だ。

    下世話な話だがこの盤の体裁はどうなっているのだろう?

    『Singularity』デザインの外箱の中に『Singularity』と『My Ideal』 の2枚のデジパックが入っている。各盤はそれぞれ独自で発売されても何ら問題のないほど完成度が高い。二つのコンセプト盤であることを主張したかったのだろうか。もしそうであるなら成程と思う。それにつけて思い出すのが近年発売されたキースとヘイドンのデュオ盤である。これにはデュオ・マニアを自任する私としては些か落胆を覚えたが(新録ではなく明らかに前作の撰にもれたものの編集盤ではないか?と疑ってしまう)それと比較しても一線を画す立派なものだ。


            
    Jul05#01                    Jul05#02
                Michel Bisceglia Trio                     Michel Bisceglia Trio 
                  『Singularity』                             『My Ideal』
         (2013年録音Prova Records PR1401-CD22)      (2013年録音Prova Records PR1401-CD23)









    10:27 | トラックバック(0) | コメント(4) | Piano | Page Top


    <<最近のお気に入りペット盤 | ホーム | コレクターの憂鬱と希望と>>


    ■コメント

    ■昔のCDを聴きました。
    初めてコメントを入れさせて頂きます。早速、以前購入したMichel BiscegliaのThe Night And The Musicを聴きました。CDジャケットの正面を向いた顔からはMusicianとは思えないんですが、山帽子さんが言われるように改めて一音一音が粒立ちしていて綺麗に聞こえました。特にI Loves You ,Pogryが気に入りました。Singularityを購入しようとしたら残念ながら、完売でお取り寄せしてもらいました。今から手に取るのが楽しみです。又、時々コメントを入れさせて下さい。
    【2014/07/06 19:38】 URL | Tetsuo Shimizu #- [ 編集]
    ■Re: 昔のCDを聴きました。
    Tetsuo Shimizuさま

    書き込みを頂きありがとうございます。

    エバンスほど耽美的ではなくキースほどアクが強くない ビセグリアですが、ひとつひとつのフレーズにまで繊細な美意識が沁みているような気がします。何気ないフレーズも彼が弾くと特段の輝きを得るような気がします。

    こういうピアニストがいることは有難いですね。

    またの書き込みをお願いします。
    【2014/07/07 20:56】 URL | 山帽子 #- [ 編集]
    ■やっと手に入れました。
    HMVから3週間掛かりましたが送ってきました。一粒で二度美味しいキャラメルのキャッチフレーズの如く得した気分です。(古いですね~年齢が分かってしまいますが・・・・。)本当に山帽子さんが言われる通りMIchel Biscegliaはどの曲も捨てがたいです。私はJasmineが特に気に入りました。多分このCDは間もなく廃盤になる気が致します。そうなると又、再販されるでしょうが・・・・。又、素敵なCDを紹介して下さい。有難うございました。
    【2014/08/02 09:46】 URL | Tetsuo Shimizu #- [ 編集]
    ■Re: やっと手に入れました。
    ご返事が遅れ申し訳ありません。昨日の猛暑のなかキツい峠越えを強行してバテ気味です。歳をかんがえなければと思います。

    そうですか購入されましたか。それは良かったです。

    わたしは最近漁盤に行っていないのでこれという盤に巡り合っていません。好い盤がありましたら是非ご紹介下さい。

    【2014/08/04 22:49】 URL | 山帽子 #- [ 編集]
    Page Top


    ■コメントの投稿














    管理者にだけ表示を許可する

    Page Top


    ■トラックバック

    トラックバックURL
    http://jammin.blog82.fc2.com/tb.php/593-8452b912
    Page Top


    |


    08 2017/09 10
    - - - - - 1 2
    3 4 5 6 7 8 9
    10 11 12 13 14 15 16
    17 18 19 20 21 22 23
    24 25 26 27 28 29 30


    ■Recent Entries

  • ■Marcos Jimenez~ソロピアノの魅力(11/24)
  • ■ゆえあってエヴァンス・ヴィレッジヴァンガード・コンプリート盤を聴く(09/27)
  • ■アコギの夏 ~ラルフ・タウナー(08/08)
  • ■『Signal Sessions』の話 (07/17)
  • ■Grant Levin ~ジャズ盤蒐集再燃~(06/28)
  • Jazzお茶ノ水博士と幻のピアノ・トリオ盤の話(05/30)
  • Long Good Bye(09/19)
  • 海辺の再会盤の話(02/22)
  • 珍屋 ~"猫棚"稀少盤の話~(02/22)
  • 骨折とドン・トンプソンの話(01/25)
  • チャーリー・ヘイデン・フォーエヴァー!(01/12)
  • フランスのスタンダーズ盤 その他(01/07)
  • 謹賀新年(01/01)
  • Lina Nyberg の熟成はいつなされたのか?(12/30)
  • 深夜に聴いたピアノ・トリオ盤のこと(11/14)


  • ■Recent Comments

  • 山帽子(11/16)
  • Tetsuo Shimizu(10/13)
  • 山帽子(07/17)
  • Mae-chan(07/14)
  • 山帽子(07/11)
  • Tetsuo Shimizu(07/09)
  • 山帽子(06/27)
  • バード(06/09)
  • 山帽子(04/01)
  • バード(03/20)


  • ■Recent Trackbacks

  • 中年音楽狂日記:Toshiya's Music Bar:ピアノもヴァイブもいけてるDon Thompson(07/03)
  • 中年音楽狂日記:Toshiya\'s Music Bar:Ralph Townerの魅力(05/01)


  • ■Category

  • 音楽/嗜好別の分類 (0)
  • Favorite Rare CD (52)
  • Favorite CD Jacket (5)
  • Favorite Tune (9)
  • 音楽/楽器別の分類 (191)
  • Piano (73)
  • Bass (10)
  • Drums (0)
  • Organ (1)
  • Baritone Sax (4)
  • Tenor Sax (11)
  • Alto Sax (2)
  • Soprano Sax (0)
  • Trumpet (3)
  • Trombone (0)
  • Clarinet (0)
  • Flute (0)
  • Guitar (6)
  • Vibraphone (3)
  • Harmonica (1)
  • Accordion (3)
  • Harp (1)
  • Strings (2)
  • Vocal (20)
  • Various  (28)
  • 音楽/編成その他の分類 (23)
  • Duo (8)
  • Old Piano Trio (Piano+Bass+Guitar) (2)
  • Drumless Trio (Piano+Bass+Horn) (2)
  • Female Musician (7)
  • Japanese Musician (1)
  • Bossa Nova (0)
  • Rock/Folk (0)
  • 2Horns (2)
  • 3Horns (0)
  • 4Horns (1)
  • Big Band (0)
  • Jazz Around (0)
  • 音楽以外/その他の分類 (29)
  • Book (4)
  • Cycling (1)
  • Photo (12)
  • Essay (0)


  • ■Archives

  • 2016年11月 (1)
  • 2016年09月 (1)
  • 2016年08月 (1)
  • 2016年07月 (1)
  • 2016年06月 (1)
  • 2016年05月 (1)
  • 2015年09月 (1)
  • 2015年02月 (2)
  • 2015年01月 (4)
  • 2014年12月 (1)
  • 2014年11月 (1)
  • 2014年09月 (3)
  • 2014年08月 (1)
  • 2014年07月 (3)
  • 2014年06月 (4)
  • 2014年05月 (2)
  • 2014年03月 (2)
  • 2014年02月 (2)
  • 2014年01月 (3)
  • 2013年11月 (3)
  • 2013年10月 (1)
  • 2013年09月 (1)
  • 2013年08月 (1)
  • 2013年07月 (1)
  • 2013年06月 (4)
  • 2013年05月 (1)
  • 2013年04月 (3)
  • 2013年03月 (1)
  • 2013年02月 (2)
  • 2013年01月 (3)
  • 2012年12月 (2)
  • 2012年11月 (3)
  • 2012年10月 (1)
  • 2012年09月 (2)
  • 2012年08月 (1)
  • 2012年07月 (2)
  • 2012年06月 (1)
  • 2012年05月 (6)
  • 2012年04月 (3)
  • 2012年03月 (2)
  • 2012年02月 (2)
  • 2012年01月 (4)
  • 2011年12月 (4)
  • 2011年11月 (7)
  • 2011年10月 (5)
  • 2011年09月 (3)
  • 2011年08月 (6)
  • 2011年07月 (5)
  • 2011年06月 (5)
  • 2011年05月 (3)
  • 2011年04月 (4)
  • 2011年03月 (2)
  • 2011年02月 (3)
  • 2011年01月 (6)
  • 2010年12月 (4)
  • 2010年11月 (4)
  • 2010年10月 (6)
  • 2010年09月 (7)
  • 2010年08月 (5)
  • 2010年07月 (8)
  • 2010年06月 (8)
  • 2010年05月 (3)
  • 2010年04月 (4)
  • 2010年03月 (5)
  • 2010年02月 (8)
  • 2010年01月 (5)
  • 2009年12月 (6)
  • 2009年11月 (10)
  • 2009年10月 (5)
  • 2009年09月 (4)
  • 2009年08月 (2)
  • 2009年07月 (1)
  • 2009年06月 (4)
  • 2009年05月 (3)
  • 2009年04月 (5)
  • 2009年03月 (5)
  • 2009年02月 (2)
  • 2009年01月 (5)
  • 2008年12月 (1)
  • 2008年11月 (4)
  • 2008年10月 (5)
  • 2008年09月 (2)
  • 2008年08月 (4)
  • 2008年07月 (5)
  • 2008年06月 (1)
  • 2008年05月 (2)
  • 2008年04月 (2)
  • 2008年03月 (3)
  • 2008年02月 (1)
  • 2008年01月 (2)
  • 2007年12月 (3)
  • 2007年11月 (1)
  • 2007年10月 (1)
  • 2007年04月 (1)


  • 上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。