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    ■2014/09/11(木) 美しくも勇敢な女性ライダーの話など

    今回は無知は恐ろしいぞと云う話、或いは美しくも勇敢な女性ライダーの話、また臆病な私の告白話でもある(笑)

    先週の休日は秩父をぐるっと一周した。勿論自転車に乗ってである。帰りは正丸峠を越えて帰るつもりでいたのだが・・・その時の話である。

    大昔となるが正丸峠は大改装(?)の末道路は真っ直ぐになりトンネルも開通した。何年か前、芝桜を見に車(自動車)で秩父へ出かけたがその道路の変わり様に驚いたものだ。嘗ての正丸峠は狭い凸凹道路が人家の軒を擦るようにクネクネと走っておりこれが国道か?という代物であった。

    さて話は本筋に戻る。

    自転車で秩父の街を走る頃から上空に怪しい雲が出てきた。気温も下がり夕立の襲来を予感させた。これは急いで帰らねばと一路正丸峠へ向かう。その頃から何故か増えてきた大型トラックの通行量も気になり始める。整備された正丸峠であったがそれ故大型車両の通行が増えたのだろうか。自転車ライダーにとって大型車両は点滴、いや天敵である。普段は車道を走るのだが止む無く歩道を走る。心配は正丸トンネルである。トンネル内にこのまま歩道が確保されているのだろうか?いやそれよりも自転車の通行が禁止されていないだろうか?もし通行できないとなると今まで走って来た国道140号を戻るかどこかの峠を超えて帰らねばならない。寄居町から秩父市を通過する国道140号は幾区間か自転車通行禁止の場所があった。あの道をまたもや引き返すと思うと気が重い。また今更の峠越えは体力的にも限界だ。加えて夕立の予感が濃厚。実にイヤハヤな状況に立たされてしまった訳である。しかもその日は同じ方向へ向かう自転車ライダーの姿が1人として見当たらない・・・。

    正丸トンネルに近づくと歩道に2人の女性ライダーの姿が見えた。自転車を止め眼下に流れる川の風景を見下ろしている。その姿はまさに地獄に仏であった。彼女等に挨拶をかわして更に進む。トンネル付近に自転車通行禁止の規制標識は見当たらない。どうやらこのトンネルは自転車の通行を禁止していないようだ。しかしトンネル内の歩道は人が歩くのがやっとの幅である。しかも車道の幅員は大型車の通行が精いっぱいの感じである。えいままよと後方の車両を確認しトンネル内の車道に入る、行くしかない。坑内の暗さとサングラスであたりの視界はなお暗い。LEDの玩具のような前照灯では歯が立たない。足元は雨水か地下水かで湿っている。それらの情報どれもが身の危険の赤信号を激しく点滅させている。思わず自転車を降り我が身だけ歩道へ上げる。これは歩くしかないのか?と思い暗澹と歩を進め逡巡していた、その時、物凄い勢いで2台の自転車が疾走して行った。先ほどの2人の女性ライダーだ。えっ走るのか! という驚き。いやそれは感動であったかも知れない。瞬間思わず私も自転車に飛び乗り後を追う。凄まじい速度である。後続の車が来ないことを願い、いやその車両と等速になることを願い速度を増す。この方法しかないと確信した。短いトンネルは直ぐに出口が見えた。ふたつ目のトンネルは幾分長い。3台の自転車は何かに追われる様に疾走した。1台の車にも抜かれることなくトンネルを抜ける。どうやら危機は回避した様だ。

    トンネルを抜けても相変わらず空は重い。いつ降ってもおかしく無い状況である。彼女らも雨を避けたいのだろう、私たちはその速度を落とすことなく走った。どのくらい一緒に走っただろう、私は岐路の信号を左に折れ彼女等と手を振って別れたのだった。

    それにしても命知らずな姉ちゃん達だぜ! その勇敢さに感動してしまった。女は愛嬌ではなく度胸と言うのは正しい。情けないが私にはあれだけの決断力(?)は無い。

    後日談。

    後日 峠で会ったライダーに話しを伺うと正丸峠はトンネル手前に旧道があり迂回回避できるとのこと。あのトンネルは自転車では危険ですと教えられた。

    それにしても彼女らのしなやかな脚力の走りは感動的に美しかったな・・・きっとケイデンスと速度は相当数に達していただろう。でもあのトンネルは2度と走らないゾッと。

    12:44 | トラックバック(0) | コメント(0) | Cycling | Page Top


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