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    ■2016/05/30(月) Jazzお茶ノ水博士と幻のピアノ・トリオ盤の話

    最も足繁く通ったCDショップと言えばディスクユニオン(DU)。中でも特に『Jazz東京』であろう。昔は『お茶の水店』として現在の『Jazz東京』店舗の道路を挟んで向かいの雑居ビル1-3階で営業をしていた。嘗ての中古レコード店の雰囲気がプンプンとする店舗と現在の『ジャズ東京』とのそれでは洗練度合いにおいて隔世の感がある。もちろん私が愛着を感じるのは嘗ての店であるのは言うまでもない。

    当時そのお店で頻度高くお会いし顔見知りになった方がいた。茶ノ水でお会いしJazzに造詣が深いので"Jazzお茶ノ水博士"と勝手に呼んでいた。もちろん私の心の中だけでである。

    或るとき異動で私の勤務地が銀座から埼玉の田舎になり嘗ての頻度でDUに行くことができなくなった。加えてロードバイクに嵌った時期でもありCD3000枚ほどを処分し2台目のバイクを購入した。ロードバイクに嵌ったからジャズ熱が冷めたのかジャズ熱が冷めたからロードバイクに嵌ったのかは定かではない。かくて私の足は『Jazz東京』から少しづつ遠退いていったのであった。

    過日、久しぶりに所用があり夕刻の神保町へ行った。『Jazz東京』の近くまで来たので懐しさにまかせ寄ってみる事にした。階段を上がるとジャズメンのポートレイトがディスプレイされており昔のままだ。踊り場をグルリと登りきり店舗に向かうと目の前の通路立つ懐かしいシルエットが飛び込んできた。イヤハヤ、"Jazzお茶ノ水博士"が新着CDコーナーを眺めているではないか!

    そういう訳で再会を果たし、遂にはとりとめのないジャズ談義の坩堝に嵌ってしまったのである。ジャズ熱が冷めたと言ったがどうやら内なる燠火は消えてはおらず炎をあげるのに数分とはかからなかった。いともたやすい再燃である。

    そこで博士から得た情報ではタイムレス・レーベルのCD発売が怒濤の如くで、あの終ぞ待ちわびても成らなかった Limetree のIrvin Rochlin Trio 『Quirine』が国内盤CD化されたと言う。もちろん即行で購入したことは言うまでもない。

    さて、この1980年録音のピアノトリオ盤である。あのジャズ批評『ピアノトリオ1600』にも掲載はなく、今まで言及したものと言えば同『ヨーロッパのジャズ・ディスク1800』に "しみじみとするトリオ作『Quirine』" という簡素なキャプションだけである。後年、Moonksの鎌田寛明氏により『Jazzとびきり新定番500』で紹介されるがそれまでは大きく世評に上がることはなかったと思う。

    何故にこれほど優れてセンシティブなピアノトリオ盤が今までCD化されることなく埋もれていたのか?ジャケ写の愛らしい女の子の笑顔が健気に思えるのは50歳半ばにしての初リーダー作にしてマイノリティに埋もれていたことへの感慨からであろう。

    国内盤ライナーは尊敬して止まない杉田宏樹氏の手になるが流石にエヴァンス通の氏は鋭くもロマンティックな筆致で言及する。エヴァンス74年『Intuition』にこのIrvin Rochlin作" The Nature of Things"が収録されているが、一体エヴァンスはどのような経緯でこの曲と巡り合ったのか? と問う。答えは歴史に埋もれたままと締めるが何と余韻を残すライナーであろう。

    音楽にロジカルな理屈は不要だ。ひたすら心を静めて耳とを結ぶ所爲だけを希求する。ある時はバッピッシュであるが底流する美は #6 "Little B's Poem" ( B Hutcherson )に極まる。涙を誘ってやまない演奏だ。堆積した時間の哀しみが沁水のようにつたってくるからに違いないのだ。

    是非に一聴をお勧めする。
    08:07 | トラックバック(0) | コメント(2) | 音楽/楽器別の分類 | Page Top


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    ■コメント

    ■素晴らしい1枚ですね
    いつも貴重な情報をありがとうございます。確かに、この演奏は内容抜群ですね。長らく是非とも聴いてみたいアルバムでしたので、今回のCD化は何ともありがたいことです。間違いなく、愛聴盤になると思います。
    【2016/06/09 07:41】 URL | バード #F2yvYQxk [ 編集]
    ■Re: 素晴らしい1枚ですね
    バードさん
    お久しぶりです。これは好い盤ですね。なぜにこれほどCD化が遅かったか不思議です。しかも廉価で。驚きも倍増ですね。
    【2016/06/27 09:16】 URL | 山帽子 #- [ 編集]
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